備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

解決策・2題~かまづめなう

2010-01-12 09:12:53 | 陶芸
窯詰め開始から数日経過。でも、まだ作りながら。

詰めながら作るのは久しぶりのこと。結局のところ効率は悪い。如何せん遣る方無し。

作り忘れのモノは兎も角として、諦めきれなかったモノも再び。
まだしばらく掛かるかな。ええ加減にせんと~。

昔、オケをやってた頃に、何処かのホールの舞台袖の壁に「もう諦めろ!」という落書きを見たことがあったけれど、書いた人のそういう気分って良くわかる。
今の感じにピッタリ。
『最後の悪あがき』と『時間との葛藤』との解決策は、単純に『諦める』事に尽きる。


さて、今晩から相当な冷え込みの予想。
作りたての素地が窯の中で凍っては元も子もないので要注意。きちんと乾燥している素地なら大丈夫なんだけど。

「ヤキモノ稼業って、いつも水分の扱いがついて回るなぁ~」と実感。

窯の中は、秋の長雨の影響で良い感じの湿気がきている。壁も床も濡れている。
連房式登窯なら「こりゃ、アカンで」というレベルの湿気。
でも窖窯(あながま)なら平気。というか、むしろ必要。

「登窯とは違うのだよ、登窯とは!」(←がんだむせだい)


陽が暮れると窯の中は一気に冷え込む。電球からの暖かさを感じるほど気温が下がる。
まっ、最終的に窯の中にストーブを持ち込むのが一番の解決策なんだけど。


早く窯に火を入れたい…。