ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

一握の砂埃・・・石川五右衛門の嘆き

2018-02-28 23:14:20 | 日記

                    一握の砂埃・・・石川五右衛門の嘆き



         
                擦り切れた
                シナプスは
                火花を
                散らして
                線香花火




                もはや
                言葉の端々に
                ひとを
                もの扱いする
                オニヒトデたち


           
                新幹線の
                劣化は
                走ってきた人々の
                その子らが乗っていたから
                その子らも
                劣化して
                これで
                福祉や医療を語れるのか



                「新しく来る人から
                 いじめにあったらどうしよう。」
                とは
                精神担当の若い保健師さん
                信じられない現場の最前線
                二極化して
                契約さんに電話番をさせて
                職員さんは
                研修出張


                これ以上の
                働き方改革が
                何を生み出すのか


                働けど働けど
                ノルマは
                3月の年度末にも
                膨らむばかりで


       
                わが暮らし
                楽になることはなく


                沸騰甲子園の
                砂埃にまみれて
                同じ傷を
                なめることもなく
                塩をすり込む
                むごさ


                じっと
                手を見て



                天を仰いだら
                青い空に
                白い月
                三日月


                切っ先が
                光っている