ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

冬の部屋

2018-02-03 00:09:19 | 日記
                       冬の部屋



                  暖かい島にも冬が来た
                 冷たい雨が
                 ぽとりぽとり
                 土をたたいている




                 ふたたびの1月が廻りきて
                 指の先の
                 むこうを示している



                 まだ見ないあした
                 


                      あんちゃんのふたたびの冬は
                      少年に戻り
                      小さなジャングルの中をかけて
                      探検している
                      出てこない言葉を探し回り
                      大きな木から滑り降りて
                      土の上にドスンと着地
                      傷をつくって
                      隠した少年のころの
                      あんちゃんになった



                さむい夕方に
                ぽとり
                ぽとり
                新聞のちらしを
                広げてみる


                部屋の床
                だれもいない