ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

小雨の街で

2024-06-09 22:26:32 | 日記

                     小雨の街で
                   

                 小雨の街を
                 歩いた

                 見知らぬおばさんが
                 微笑みかけてくれる

                 こんにちは
                 雨が降ってきましたね

                 みんなさみしい
                 雨の夕方は

                 いきているから
                 と思ったら

                 いままでみえなかった
                 看板の色が
                 輝いていた

                 小雨の街で
                 ありがとう
                 と
                 つぶやいた

南の海

2024-06-09 00:30:30 | 日記

                      南の海


                   南の海は
                   鉄板
                   魚が焦げて
                   誰もとりにこない

                   大砲に囲まれているから
                   おっかなくて
                   魚釣りができない

                   海に線は引けないのに
                   わざわざ線をかいて
                   陣取りしている

                   青い青い海は
                   美しいから
                   島の岩はとんがって
                   ひとを近づけない
                   白い波がざぶーと
                   岩に砕けて
                   散るんだ

                   南の海で
                   にーちゃんは
                   子どもたちと泳いで
                   楽しそうに過ごしていたんだ
                   あの浜で

                   南の島は
                   誰も近づけない
                   さめが
                   尖ったくちばしをして
                   ぐるぐる回っているから

                   美しい誰のものでもない
                   南の島の海