ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

2024-06-17 00:23:07 | 日記
                     

                曇り空の大通り
                ごった返している知らないことば
                どこを歩いているんだろう
                と思わず辺りを見回した

                なつかしい  
                看板があるけど

                もはや
                異国の迷路
                知らない街

                  奥の暗がりで
                  ごそごそと
                  お豆売り
                  小豆や青豆
                  昔のお商売
                  古い木造のうちのにおいがした

                  表札には知った名前
                  仲のよかったクラスの子の名
                  島の都会で
                  置き去りにされた
                  お豆売り

                あの漫画の石売りと同じ

                川原で石を拾っている
                私の影

なぐさめる

2024-06-17 00:11:56 | 日記
                     なぐさめる                 

                  しょんぼりの
                  ひざに
                  ねこがとなりにきて
                  そっと
                  なめた
                  「うん、だいじょうぶだよ             
                    ありがとう。」

                  いつもは
                  じゃりじゃりの舌
                  そっとなめるから
                  おもわず
                  返事をしてしまった

                  さみしくない昼間の
                  ひとりの床の上