ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

いつも大雨

2022-05-23 20:33:14 | 日記
                       いつも大雨


                   思い出した
                   何をしたかったのか

                   あの日
                   少女のなかのおばさんが手を横に滑らした
                   「手に職をつけよ」
                   進学調査
                   でもって
                   仕事の傍ら
                   こんなふうに
                   やめられないとまらないの
                   手仕事

                   きょうも
                   もぐりの授業
                   ち わき
                   指先が踊る

                   底の見えない
                   人間探求
                   目の奥の森へ

                   あの日も大雨だった
                   あたまから湯気がでていた
                   少女

                   首里の古ぼけた
                   かび臭い
                   教室で
                   白紙に鉛筆で
                   書きなぐった
                   物語

                   きょうから
                   はじめる