ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

アイデンティティーというものーなににふっきしたのやらの50年ー

2022-05-15 23:48:11 | 日記
                          アイデンティーというものーなににふっきしたのやらの50年ー


                    いまはむかし
                    おうさまがいったそうな
                    もういいんですよ
                    かえらなくても
                    「おうこくのことばもつかわなくていいんですよ
                     もういいんですよ
                     これでよかったのですよ」

                    おうさまは
                    もう
                    いざこざをさけたくて
                    おうさまにかつぎだされるのが
                    おいやなのでございましょうか
                    それは
                    きっと
                    おうであるという御自覚がおありだからでしょう
                    じぞくかのうならしめるのは
                    このまま
                    とりこまれて
                    ひそやかに
                    ミトコンドリアのなかで
                    永遠にいきながらえるってことでしょうか
                    いつか
                    でてくるかもしれない
                    おうこくのDNAをまちつづけて

                    大雨の音を聴きながら
                    この
                    抱え込ん矛盾と葛藤
                    は
                    国際人あるいは地球人になればいい
                    ともいえず
                    中途半端な言葉を使い
                    相容れない
                    なにものであるのか
                    わからない哀しみを
                    吃音でしか
                    あらわせない
                    でてこない言葉を
                    中途半端な言葉で紡いでいるつもりの
                    きょうも
                    こんがらがる糸を
                    解こうと
                    こうやって
                    テレビの特集に背を向けて
                    古い写真に
                    話しかけている

                    たどたどしい
                    どっちの言葉も