ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

秋の枯れススキ

2019-11-10 21:26:09 | 日記
                     秋の枯れススキ



                  果ての島で
                  夕焼けを見ながら
                  夢を
                  語れない

                  果ての島も
                  そこらじゅう
                  国境だ国境だと
                  がなりたてるから
                  海の上に
                  点線でもできているのかな
                  と
                  思わず
                  目を凝らして
                  波間を
                  見つめてしまった

                  空の
                  青さの中に
                  まん丸の旗と
                  星の形の旗
                  の
                  2本が
                  運動会の
                  運動場の
                  旗のように
                  吊り下げられているのかと
                  首が痛くなるほど
                  見上げてしまったのだ

                  鼻水がたれてはいけないので
                  と
                  鼻の穴にティッシュを詰め込んだ
                  子供は
                  若者になると
                  口から批判の言葉が出ないように
                  マスクをしても
                  顔をかくしてはならぬと
                  マスクを禁止する
                  なんていう
                  インフルエンザ
                  蔓延の世界が
                  そこらじゅうはびこって
                  人類は
                  ばたばた倒れて
                  金儲けをしても
                  誰がなんに使うのだろうか

                  株なんて
                  ふしかぶという
                  切り干し大根だと
                  思っていた
                  あのかわいい子供時代は
                  消えちまって

                  ところてんの
                  押し出されていく
                  命の期限に
                  
                  さみしく
                  すすきが
                  秋風に
                  震えているよ

                  秋の枯れススキ