ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

さかさふじ

2018-03-28 23:47:48 | 日記
                  さかさふじ



               十五夜の手前
               みちることなく
               まだまだの
               忍耐



               過重労働の一端を垣間見て
               いまだに
               精神力の世界は変わらず
               重箱の隅をほじくる癖も抜けず
               他の健康を守るどころか
               自らの健康を破壊しては
               自己満足ではなく
               誰の満足を守るのか
               ただひたすらに
               組織の歯車のナットの一つになりきり
               煙を吐きながら
               


               しゅぽしゅぽっぽ
               どこへ向かう
               この鈍行列車
               大勢を乗せ
               歯車は
               軋み           
               ガタがきて
               ガタゴトガタゴト


               
               風景は
               それぞれのめがねでみる
               さかさまの
               湖の面


               苦い
               塩水