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スコット・ハミルトンの新譜を聴く

2023-11-05 | JAZZ
米国出身のスコット・ハミルトンが英国のレーベルと新規契約をして、ロンドンのPizzaExpress で収録したライヴ盤が発売されたので、早速聴いてみました。
ライブということもあり、演奏時間が長く、9曲が2枚のレコードに収められています。
なお、掲載したジャケットの写真は、ファクトリー・シールの上から撮ったため余りクリアではありません。

「AT PIZZAEXPRESS LIVE」 PX RECORDS PXRLP 1001
  
1. THE BREEZE AND I
2. POINCIANA
3. THE MORE I SEE YOU
4. BLUE “N” BOOGIE
5. TIN TIN DEO
6. BLACK VELVET
7.THE GIRL FROM IPANEMA
8. PURE IMSAGINATION
9. THE SUMMER WIND
SCOTT HAMILTON (ts) DAVE GREEN (p) JOHN PEARCE (b) STEVE BROWN (ds)
録音 2022年4月15日-16日

スコット・ハミルトンがジャズの表舞台に登場した1970年代後半は、ジャズが一層多様化してフュージョン(クロスオーバー)が流行りだした頃でしたが、彼が現れてその演奏を聞いた時は突然時計の針が20年近くも逆回りしたようで、話題沸騰となったことを今でも記憶しています。
スコット・ハミルトンは、デビュー以降一貫してそのスタイルを守っており、ここに収められているラテンやボサノヴァの曲も暖かく、モダンでありながらスイング感たっぷりな演奏で、繰り返し聴いても全く飽きません。

そして、アルバムの最初に収録されているThe Breeze and Iの他、このアルバムの多くの演奏をyoutubeで聴くことが出来ます。

なお、3曲目の「THE MORE I SEE YOU」は、スコット・ハミルトンが凡そ20年前にVENUS RECORDに、同じ編成で録音したレコードがあったので聞き比べてみました。
上記のアルバムのリズム陣は英国のミュージシャンで固められていますが、こちらは米国人がサポートしていて、エディ・ヒギンズのピアノ・トリオにスコット・ハミルトンが加わった形となっています。
このレコード特有のカッティングであるからして、ハミルトンのテナーは少し力強さを感じるし、ピアニストがリーダとなっていることからもリズム陣のサポートが際立って聞こえます。
また、イントロとエンディングに別の曲を織り込んでいることから、一瞬違う曲かと勘違いしそうです。

「MY FOOLISH HEART」 VHJD-191
  
SCOTT HAMILTON (ts) EDDIE HIGGINS (p)  STEVE GILMORE (b)  BILL GOODWIN (ds)
録音 2002年9月26日

そして、内袋にはスコット・ハミルトンとこの演奏に関する情報が記載されています。

  

上記の内袋には、スコット・ハミルトンの今の姿が写っていますが、下のアルバムはデビュー2年目の1978年にProgresssiveレコードから発売された6枚目のリーダー・アルバムで、ジャケットの裏面には若き日のハミルトンを見ることが出来ます。
このアルバムは、2人のベテラン・ピアニストがレコードの片面づつを担当していることからか、ハミルトンのプレイは緊張感に溢れていて、プレイも音質もよりハードです。

「THE GRAND APPEARANCE」 Progressive 7026
  

スコット・ハミルトンは1954年9月12日生まれであるからして、丁度69歳になったばかりですが、これからもスイングを中心とした心温まる演奏を期待しています。

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