菅野邦彦のピアノ・ソロの2回目(3枚目と4枚目)で、こちらは、AUDIO LAB. の2枚に比べて演奏スタイルも録音も異なる印象のアルバムです。
3枚目は、菅野の演奏の特徴である高音部のシングル・トーンは抑えめにして、中音部を中心にメロディを弾いており、菅野邦彦の異なった一面が見える演奏集となっています。
「SOLO」 TRIO PA-7190
1. MY ONE AND ONLY LOVE
2. MOOD
3. DEAR OLD STOCKHOLM
4. SPRING
5. YOU ARE TOO BEAUTIFUL
6. WHO CAN I TURN TO
7. I GET A KICK OUT OF YOU
8. DREAMING OF HOME AND MOTHER
9. MEDLEY
Where the boys are ~ All the things you are ~ Seacret love
録音 1976年12月14日 東邦生命ホール
彼のオリジナルである「MOOD」と「SPRING」は美しい小品ですが、それ以外はよく知られたスタンダードを淡々と弾いているところを、編集なしにそのまま流して収録しているように自然に音出しが行われています。
それは最後の3曲をメロディ形式で弾いている部分にも現れており、ニール・セダカの「Where the boys are」からスタートするという粋なプログラムです。
また、「PORTRAITS Ⅱ」でも演っていた「DEAR OLD STOCKHOLM」は、菅野自身による短いイントロを付けてテーマに入りますが、特に味付けせず淡々とメロディを弾いています。
「DREAMING OF HOME AND MOTHER」は、「旅愁」と題され “ 更け行く秋の夜 旅の空の・・・” の歌詞で知られた翻訳唱歌で、哀愁を持ったメロディが切なく、またエンディングに工夫がされています。
余談ですが、この曲は2007年に日本の歌百選にも選ばれています。
4枚目は、全曲スタンダードで占められています。
「STARLIGHT SOUVENIR」 WARNER PIONEER M-12507
1. LUSH LIFE
2. GONE WITH THE WIND (Tara´s Theme)
3. AUTUMN IN NEW YORK
4. HERE YOU ARE
5. A PLACE IN THE SUN (from
6. STARLIGHT SOUVENIR
7. I FALL IN LOVE TOO EASILY
8. STARDUST
9. LOVE IS A MANY SPLENDORED THING
10. LITTLE GIRL BLUE
11. IN THE WEE SMALL HOURS OF THE MORNING
録音 1982年1月18日 アオイスタジオ
3枚目のトリオ盤より演奏する音の配置がより高音部に移動し、シングル・トーンも多用していて「ニューヨークの秋」ではまるで枯葉がヒラヒラと落ちて来るようであり、「STARDUST」は、煌めく星が想像出来るようにキラキラとしています。
ラブ・ソングである「I FALL IN LOVE TOO EASILY」は、タッチも柔らかく優しさに満ちており、最後に収録されている「 IN THE WEE SMALL HOURS OF THE MORNING」は、2分弱の短い演奏ながら締めくくりに相応しく、中高音を旨く使って最後はピアニシモで消えゆくように演奏が終了しています。
菅野邦彦のソロ・ピアノ演奏集の全4枚は、録音場所と使用している楽器が全て異なるという条件において、演奏は勿論のこと、一人のソリストによる音の響きの微妙な違いを聞き分けながら聴く楽しさがあります。
3枚目は、菅野の演奏の特徴である高音部のシングル・トーンは抑えめにして、中音部を中心にメロディを弾いており、菅野邦彦の異なった一面が見える演奏集となっています。
「SOLO」 TRIO PA-7190
1. MY ONE AND ONLY LOVE
2. MOOD
3. DEAR OLD STOCKHOLM
4. SPRING
5. YOU ARE TOO BEAUTIFUL
6. WHO CAN I TURN TO
7. I GET A KICK OUT OF YOU
8. DREAMING OF HOME AND MOTHER
9. MEDLEY
Where the boys are ~ All the things you are ~ Seacret love
録音 1976年12月14日 東邦生命ホール
彼のオリジナルである「MOOD」と「SPRING」は美しい小品ですが、それ以外はよく知られたスタンダードを淡々と弾いているところを、編集なしにそのまま流して収録しているように自然に音出しが行われています。
それは最後の3曲をメロディ形式で弾いている部分にも現れており、ニール・セダカの「Where the boys are」からスタートするという粋なプログラムです。
また、「PORTRAITS Ⅱ」でも演っていた「DEAR OLD STOCKHOLM」は、菅野自身による短いイントロを付けてテーマに入りますが、特に味付けせず淡々とメロディを弾いています。
「DREAMING OF HOME AND MOTHER」は、「旅愁」と題され “ 更け行く秋の夜 旅の空の・・・” の歌詞で知られた翻訳唱歌で、哀愁を持ったメロディが切なく、またエンディングに工夫がされています。
余談ですが、この曲は2007年に日本の歌百選にも選ばれています。
4枚目は、全曲スタンダードで占められています。
「STARLIGHT SOUVENIR」 WARNER PIONEER M-12507
1. LUSH LIFE
2. GONE WITH THE WIND (Tara´s Theme)
3. AUTUMN IN NEW YORK
4. HERE YOU ARE
5. A PLACE IN THE SUN (from
6. STARLIGHT SOUVENIR
7. I FALL IN LOVE TOO EASILY
8. STARDUST
9. LOVE IS A MANY SPLENDORED THING
10. LITTLE GIRL BLUE
11. IN THE WEE SMALL HOURS OF THE MORNING
録音 1982年1月18日 アオイスタジオ
3枚目のトリオ盤より演奏する音の配置がより高音部に移動し、シングル・トーンも多用していて「ニューヨークの秋」ではまるで枯葉がヒラヒラと落ちて来るようであり、「STARDUST」は、煌めく星が想像出来るようにキラキラとしています。
ラブ・ソングである「I FALL IN LOVE TOO EASILY」は、タッチも柔らかく優しさに満ちており、最後に収録されている「 IN THE WEE SMALL HOURS OF THE MORNING」は、2分弱の短い演奏ながら締めくくりに相応しく、中高音を旨く使って最後はピアニシモで消えゆくように演奏が終了しています。
菅野邦彦のソロ・ピアノ演奏集の全4枚は、録音場所と使用している楽器が全て異なるという条件において、演奏は勿論のこと、一人のソリストによる音の響きの微妙な違いを聞き分けながら聴く楽しさがあります。