ミュージカルの中で使われている曲が、その作品を離れてヒットソングとなることは数多くあり、それらのジャズ化もまた沢山あります。
そこで、アルバム単位でのジャズ化となった2枚をピックアップしてみました。
最初は、ジョージ・バーナード・ショウの戯曲「ビグマリオン」を原作とした「マイ・フェア・レディ」です。
ハーマン・レヴィン制作、モス・ハート演出、セシル・ピートン美術、アラン・ジェイ・ラーナー作詞・台本、フレデリック・ロウ作曲。
英国出身の舞台・映画俳優のレックス・ハリソンと、ジュリー・アンドリュースが主役となり、1956年3月15日にブロードウエイで幕開けし、7年余に渡り2,718回のロング・ランとなった作品です。
「MY FARE LADY」 CONTEMPORARY M3527
1. GET ME TO THE CHURCH ON TIME
2. ON THE STREET WHERE YOU LIVE
3. I’VE GROWN ACCUSTOMED TO HER FACE
4. WOULDN’T IT BE LOVERLY
5. ASCOT GAVOTTE
6. SHOW ME
7. WITH A LITTLE BIT OF LUCK
8. I COULD HAVE DANCED ALL NIGHT
SHELLY MANN(ds) ANDRE PREVIN(p) LEROY VINNEGAR(b) 1956年8月17日 LA録音
ミュージカルの初演が3月で、この録音が8月ということからして、当時いかにヒットしていたかを伺わせます。
そしてこのレコードも、ジャズ史上屈指のベスト・セラーとなったアルバムです。
リーダーはシェリー・マンで、ライナー・ノートに書かれている彼のコメントでは、古きスタンダードではなく、新しいショウのレパートリーを使って、一味違った作品を作ろうとしたことから生まれたようです。
シェリー・マンはニューヨーク生まれですが、1951年からLAに移住し、ウエスト・コースト・ジャズ・シーンで活躍していました。
ベルリン生まれのアンドレ・プレヴィンは、クラシックの指揮者として有名ですが、16歳でジャズ・ピアニストとしてのリーダー・アルバムを録音しています。
アメリカに渡ったのは1939年で、ハリウッドではMGMの契約アレンジャーも務めていました。
この2人は音楽的にも共感しあった仲であり、コンビによる作品は数多くあります。
またレロイ・ヴィネガーも、ウエストを代表するベーシストの一人です。
次は「ロミオとジュリエット」を現代化したラブロマンスで、ジェローム・ロビンズ原案による「ウエスト・サイド・ストーリー」です。
アーサー・ローレンツ脚本、レナード・バーンスタイン音楽、スティーヴン・ソンドハイム歌詞により、1957年8月20日にワシントンD.C.でトライアウトとして初演され、同年9月26日にブロードウェイ初演が
行われています。
演出・振り付けはジェローム・ロビンズで、キャストのほとんどは無名の新人でした。
以降、世界各地での公演が重ねられていますが、1961年12月23日には70ミリによる映画化も行われ、ブロードウェイ・ミュージカルの最大ヒット作品の一つとなっています。
「WEST SIDE STORY」 VERVE V6 - 8454
1.SOMETHING’S COMING
2. SOMEWHERE
3. JET SONG
4. TONIGHT
5. MARIA
6. I FEEL PRETTY
7. REPRISE
OSCAR PETERSON(p) RAY BROWN(b) ED THIGPEN(ds) 1962年1月24&25日 NY録音
この作品も前年暮れに映画化された後、直ぐに録音されています。
1960年代のオスカー・ピーターソン・トリオは、アルバムを発表するたびに大きなセールスを記録していた時期で、強烈なスイング感による躍動感溢れた作品となっています。
ウエスト・サイド・ストーリーは多くのジャズ・マンが取り上げていますが、その中でもこれは最右翼に挙げられるアルバムだと思います。
これら2作品は、西海岸と東海岸でそれぞれ録音されていることもあり、音質の違いも楽しめます。
ちなみに録音エンジニアは、マイ・フェアー・レデイがロイ・デュナン、ウエスト・サイド・ストーリーがボブ・シンプソンです。
そこで、アルバム単位でのジャズ化となった2枚をピックアップしてみました。
最初は、ジョージ・バーナード・ショウの戯曲「ビグマリオン」を原作とした「マイ・フェア・レディ」です。
ハーマン・レヴィン制作、モス・ハート演出、セシル・ピートン美術、アラン・ジェイ・ラーナー作詞・台本、フレデリック・ロウ作曲。
英国出身の舞台・映画俳優のレックス・ハリソンと、ジュリー・アンドリュースが主役となり、1956年3月15日にブロードウエイで幕開けし、7年余に渡り2,718回のロング・ランとなった作品です。
「MY FARE LADY」 CONTEMPORARY M3527
1. GET ME TO THE CHURCH ON TIME
2. ON THE STREET WHERE YOU LIVE
3. I’VE GROWN ACCUSTOMED TO HER FACE
4. WOULDN’T IT BE LOVERLY
5. ASCOT GAVOTTE
6. SHOW ME
7. WITH A LITTLE BIT OF LUCK
8. I COULD HAVE DANCED ALL NIGHT
SHELLY MANN(ds) ANDRE PREVIN(p) LEROY VINNEGAR(b) 1956年8月17日 LA録音
ミュージカルの初演が3月で、この録音が8月ということからして、当時いかにヒットしていたかを伺わせます。
そしてこのレコードも、ジャズ史上屈指のベスト・セラーとなったアルバムです。
リーダーはシェリー・マンで、ライナー・ノートに書かれている彼のコメントでは、古きスタンダードではなく、新しいショウのレパートリーを使って、一味違った作品を作ろうとしたことから生まれたようです。
シェリー・マンはニューヨーク生まれですが、1951年からLAに移住し、ウエスト・コースト・ジャズ・シーンで活躍していました。
ベルリン生まれのアンドレ・プレヴィンは、クラシックの指揮者として有名ですが、16歳でジャズ・ピアニストとしてのリーダー・アルバムを録音しています。
アメリカに渡ったのは1939年で、ハリウッドではMGMの契約アレンジャーも務めていました。
この2人は音楽的にも共感しあった仲であり、コンビによる作品は数多くあります。
またレロイ・ヴィネガーも、ウエストを代表するベーシストの一人です。
次は「ロミオとジュリエット」を現代化したラブロマンスで、ジェローム・ロビンズ原案による「ウエスト・サイド・ストーリー」です。
アーサー・ローレンツ脚本、レナード・バーンスタイン音楽、スティーヴン・ソンドハイム歌詞により、1957年8月20日にワシントンD.C.でトライアウトとして初演され、同年9月26日にブロードウェイ初演が
行われています。
演出・振り付けはジェローム・ロビンズで、キャストのほとんどは無名の新人でした。
以降、世界各地での公演が重ねられていますが、1961年12月23日には70ミリによる映画化も行われ、ブロードウェイ・ミュージカルの最大ヒット作品の一つとなっています。
「WEST SIDE STORY」 VERVE V6 - 8454
1.SOMETHING’S COMING
2. SOMEWHERE
3. JET SONG
4. TONIGHT
5. MARIA
6. I FEEL PRETTY
7. REPRISE
OSCAR PETERSON(p) RAY BROWN(b) ED THIGPEN(ds) 1962年1月24&25日 NY録音
この作品も前年暮れに映画化された後、直ぐに録音されています。
1960年代のオスカー・ピーターソン・トリオは、アルバムを発表するたびに大きなセールスを記録していた時期で、強烈なスイング感による躍動感溢れた作品となっています。
ウエスト・サイド・ストーリーは多くのジャズ・マンが取り上げていますが、その中でもこれは最右翼に挙げられるアルバムだと思います。
これら2作品は、西海岸と東海岸でそれぞれ録音されていることもあり、音質の違いも楽しめます。
ちなみに録音エンジニアは、マイ・フェアー・レデイがロイ・デュナン、ウエスト・サイド・ストーリーがボブ・シンプソンです。