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フリードリッヒ・グルダのバードランドでのライブ

2023-09-03 | JAZZ
オーストリア出身のクラシック・ピアノの巨匠でもあるフリードリッヒ・グルダは、過去にピアノ・トリオ作品を掲載していますが、こちらは1956年にニューヨークのジャズ・クラブであるバードランドで行ったライブ盤で、米国のそうそうたるメンバーが参加しています。

「AT BIRDLAND」 DECCA LK 4188
  
1. VIENNA DISCUSSION ~ SCRUBY
2. DARK GLOW
3. NIGHT IN TUNISIA
4. DODO
5. AIR FROM OTHER PLANETS
6. NEW SHOES
7. BERNIE´S TUNE
FRIEDRICH GULDA (p) IDREES SULIEMAN (tp) JAMES CLEVELAND (tb)
PHIL WOODS (as) SELDON POWELL (ts) AARON BELLL(b) NICK STABULAS (ds)
録音 1956年

オリジナル盤は、US RCAから1957年に発売されていますが、これはその翌年にUK Deccaからリリースされたもので、よく知られた2曲のジャズ・スタンダードを除き、5曲をグルダが作曲しています。
「 VIENNA DISCUSSION ~ SCRUBY」は、4管によるファンファーレのようなオープニングでスタートし、このクラブで有名な司会者によるメンバー紹介があり、そのまま「SCRUBY」へ移り、クリーブランドのソロを経て、グルダのスイングするピアノ演奏を経てテーマに戻っています。
なおMCは、録音時期とあの甲高い声からして、アートブレイキーのバードランドの夜(54年2月録音)にも収録されているピー・ウィー・マーケットだと思われます。
「DARK GLOW」はミディアム・テンポの美しいメロディの曲で、ここでソロを取るフィル・ウッズが素晴らしく、「DODO」は、アップ・テンポによる軽快な曲で、4管を中心としたアンサンブルでスタートし、トランペット、テナー・サックス、ピアノ、アルト・サックス、ドラムスの順でソロが受け渡されます。

「 NIGHT IN TUNISIA」だけはピアノ・トリオによる演奏となっていて、グルダのハンプトン・ホース似のタッチと手癖によるスムースで力強いプレイが堪能出来ます。
「AIR FROM OTHER PLANETS」はバラードで、曲の前後はアンサンブルとなっていて、中間部はセルダン・パウエルのスムースなソロをフューチャーしています。
「NEW SHOES」はアップ・テンポによるスイング感たっぷりの演奏で、テーマの後はトロンボーン、アルト・サックス、トランペット、テナーサックスにより順次ソロが受け渡されていきます。
「BERNIE´S TUNE」は、アップ・テンポで4管によるアンサンブルでテーマが演奏され、参加者が交互に力強いソロを取り、グルダのロング・ソロからドラムスとの4バースを経てテーマに戻る展開となっていますが、中でもグルダのソロが見事であり、10分を超える演奏はこのアルバムのハイライトとなっています。


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