ヨーロッパを代表するレーベルの一つであるECMの第1作目を飾ったマル・ウォルドロンのアルバム
「FREE AT LAST」 ECM 1001
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0f/fd/4327aacaef5ee838ee554f860112a874_s.jpg)
1. RAT NOW
2. BALLADINA
3. 1-3-234
4. ROCK MY SOUL
5. WILLOW WEEP FOR ME
6. BOO
MAL WALDRON (p) ISLA ECKINGER (b) CLARENCE BECTON (ds)
録音 1969年11月24日
このECMのレコーディングに関するメイン・スタジオはノルウェーのオスロですが、このレーベルが独のミュンヘンで創設されたことからか、第1作のロケーションは南独のLUDWIGSBURGとなっています。
レコード・ジャケットの裏面にマル・ウォルドロンのノートがあり、そこには最初にこのレコードを購入したオーディンスに対して「私の新しいアルバムを買ってくれてありがとう」と書かれていて、また、このアルバムは自分にとっては、これまでとは異なったアプローチの “Free Jazz” であるとのコメントを残しています。
Freeとはいえ、演奏の中身は従来のマルのサウンドを踏襲したものですが、彼としては初期の米国録音からヨーロッパ録音に移ったことで開放的になったと解釈すべきことなのでしょうか。
また、このレーベルの特徴である透明感ある唯一無二の音質で弾くマル・ウォルドロンのピアノは、彼の特徴であるダークな表情の音の周りをそぎ落としてしまった様な印象があり、これもこのレーベルの音であると思って聞けば納得感はあります。
全6曲の内、スタンダードの「WILLOW WEEP FOR ME」を除いてマルの作曲によるものですが、オリジナル曲はトツトツとした独特のリズムの反復を中心とした曲想であり、ECMでの録音は強靱なタッチがクリアでありながら増幅された音となっていて、これを1970年始めの初来日時に日本ビクターでレコーディングしたTOKYO BOUNDの演奏と比較して見たところ、サウンドは似通っているものの響きは全く異なって聞こえました。
唯一のスタンダードである「WILLOW WEEP FOR ME」での主役はベーシストのイスラ・エッキンガーで、マルが弾くメロディーのバックでピアノに代わってリズムとソロを取っています。
このECMレーベルは、「Edition of Contemporary Music」の略で、マンフレート・アイヒャーによって創設され、しかもこのレーベルのプロデューサーでもありますが、彼はクラシック音楽とジャズの演奏家として活動した後、20代半ばでECMを立ち上げています。
下に掲載したアルバムは、アイヒャーがベーシストとしてピアノ・トリオに参加しているもので、プレイの大半はフツーのベーシストですが、最終曲の「Gem」においてはピアノとのインタープレイに続き際だったソロを展開しています。
「CELEBRATIONS」 Calig-Jazz CAL 30602
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/21/67/5b287d99b9a66e67267cf49b4c378428_s.jpg)
1. For a better tommorrow
2. Little Gaeden
3. Celebrations
4. Petal
5. Gem
Bob Degen (p) Manfred Eiher (b) Fred Braceful (ds)
録音 1968年5月25日
「FREE AT LAST」 ECM 1001
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/18/35/34c146226a0fd3bb52c29f71c4fb0fcf_s.jpg)
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1. RAT NOW
2. BALLADINA
3. 1-3-234
4. ROCK MY SOUL
5. WILLOW WEEP FOR ME
6. BOO
MAL WALDRON (p) ISLA ECKINGER (b) CLARENCE BECTON (ds)
録音 1969年11月24日
このECMのレコーディングに関するメイン・スタジオはノルウェーのオスロですが、このレーベルが独のミュンヘンで創設されたことからか、第1作のロケーションは南独のLUDWIGSBURGとなっています。
レコード・ジャケットの裏面にマル・ウォルドロンのノートがあり、そこには最初にこのレコードを購入したオーディンスに対して「私の新しいアルバムを買ってくれてありがとう」と書かれていて、また、このアルバムは自分にとっては、これまでとは異なったアプローチの “Free Jazz” であるとのコメントを残しています。
Freeとはいえ、演奏の中身は従来のマルのサウンドを踏襲したものですが、彼としては初期の米国録音からヨーロッパ録音に移ったことで開放的になったと解釈すべきことなのでしょうか。
また、このレーベルの特徴である透明感ある唯一無二の音質で弾くマル・ウォルドロンのピアノは、彼の特徴であるダークな表情の音の周りをそぎ落としてしまった様な印象があり、これもこのレーベルの音であると思って聞けば納得感はあります。
全6曲の内、スタンダードの「WILLOW WEEP FOR ME」を除いてマルの作曲によるものですが、オリジナル曲はトツトツとした独特のリズムの反復を中心とした曲想であり、ECMでの録音は強靱なタッチがクリアでありながら増幅された音となっていて、これを1970年始めの初来日時に日本ビクターでレコーディングしたTOKYO BOUNDの演奏と比較して見たところ、サウンドは似通っているものの響きは全く異なって聞こえました。
唯一のスタンダードである「WILLOW WEEP FOR ME」での主役はベーシストのイスラ・エッキンガーで、マルが弾くメロディーのバックでピアノに代わってリズムとソロを取っています。
このECMレーベルは、「Edition of Contemporary Music」の略で、マンフレート・アイヒャーによって創設され、しかもこのレーベルのプロデューサーでもありますが、彼はクラシック音楽とジャズの演奏家として活動した後、20代半ばでECMを立ち上げています。
下に掲載したアルバムは、アイヒャーがベーシストとしてピアノ・トリオに参加しているもので、プレイの大半はフツーのベーシストですが、最終曲の「Gem」においてはピアノとのインタープレイに続き際だったソロを展開しています。
「CELEBRATIONS」 Calig-Jazz CAL 30602
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1. For a better tommorrow
2. Little Gaeden
3. Celebrations
4. Petal
5. Gem
Bob Degen (p) Manfred Eiher (b) Fred Braceful (ds)
録音 1968年5月25日