goo blog サービス終了のお知らせ 

あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

ベン・ウェブスターの2枚

2013-04-22 | JAZZ

私の愛聴盤(第11回)で登場したベン・ウェブスターの2枚を紹介します。

1940年代から活躍していたテナー・サックス奏者の中で、その後の奏者に影響を与えているのは、コールマン・ホーキンス、レスター・ヤング、それにベン・ウェブスターの3人ですが、この3人は共にフレッチャー・ヘンダーソン楽団に在籍していたことがあり、ホーキンス ⇒ レスター ⇒ ベンの順に入団しています。
ベン・ウェブスターは、フレッチャー・ヘンダーソン楽団を退団後、1940年1月から1943年までデューク・エリントン楽団に籍をおいたことで、一気に名声が高まりました。
それ以降は主として自分のバンドで演奏し、1953年11月には、かの有名なノーマン・グランツ率いるJATPの一員として来日しています。
1964年には拠点をヨーロッパに移し、オランダ~コペンハーゲンを中心に演奏活動を展開しました。
ベン・ウェブスターは、コールマン・ホーキンス系の奏者と言われますが、その基本になるところはエリントン楽団に在籍していたジョニー・ホッジス(as)や、ハリー・カーネイ(bs)からの影響が大きいとされています。
そして超一流の奏者でありましたが、なぜかレコーディングには恵まれず、多くの録音はノーマン・グランツに認められてからのもので、ヴァーヴ・レコードには全部で10枚のリーダーアルバムがあります。
そして、その大半はスローなバラード・プレイによるものです。

なかでも名演で有名なアルバムは、愛聴盤の第11回で紹介したアート・テイタムとの共演盤ですが、次に紹介するアルバムも良い出来です。

「SOULVILLE」 国内盤ポリドール・レコード MV 2583 (原盤 ヴァーブ)
 
1. SOULVILLE
2. LATE DATE
3. TIME ON MY HANDS
4. LOVER COME BACK TO ME
5. WHERE ARE YOU
6. MAKIN’ WEHOOPEE
7. ILL WIND
BEN WEBSTER(ts) OSCAR PETERSON(p) RAY BROWN(b) HERB ELLIS(g) 
STAN LEVEY(ds)  録音 1957年10月15日 LA

このアルバムでは1、2曲目が自らの作曲で、他はミュージカルや映画のナンバーからのものです。
そしてLPでは、B面1曲目となっている 4.の「恋人よ我に帰れ」が、独特のハスキー・トーンで良くコントロールされた名演とされています。
バックもヴァーヴ専属のバンドで、しっかりしたサポートをしていて、ピーターソンが32歳、ブラウンが31歳の時の録音です。
ちなみにタイトルの「ソウルビル」とは、「魂の状態にある」という意味だそうで、このアルバムにピッタリの言葉だと思います。

次は各々のアルバムに分散されていたものを、日本で1枚に編集したものです。
「キング・オブ・テナーズ」 ポリドール・レコード 20MJ - 0094
 
1. TENDERLY
2. DON’T GET AROUND MUCH ANY MORE
3. THAT’S ALL
4. PENNIES FROM HEAVEN
HARRY EDISON(tp) JOHNNY HODGES(as) BEN WEBSTER(ts) OSCAR PETERSON(p)
HERB ELLIS(g) RAY BROWN(b) ALVIN STOLLER(ds)  録音 1953年12月8日 LA

5. JIVE AT SIX
6. BOUNCE BLUES
7. COTTONTAIL
8. DANNY BOY
BEN WEBSTER(ts) OSCAR PETERSON(p) RAY BROWN(b) J.C.HEARD(ds)  
録音 1953年5月21日 NY

こちらの内容も基本的には上記と変わりませんが、エリントニアンの2人が参加していることに加え、エリントンの曲も2曲(2、7)演っていて、ここでは珍しくハードなプレイを演じています。
そして最後のダニー・ボーイは、サム・テイラーやシル・オースチンの演奏でも有名ですが、ベンはJATPの呼び物である「バラード・メドレー」の中で、最も得意とされた曲の一つとしていて、このアルバムでも好演しています。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 底冷えのする週末 | トップ | ジャシンタのアルバム (ベン... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

JAZZ」カテゴリの最新記事