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私の愛聴盤(第203回)

2025-04-27 | 私の愛聴盤
第203回はスタンリー・カウエルの「幻想組曲」です。

「Illusion Suite」 ECM 1026

1. Maimoun
2. Ibn Mukhtarr Mustapha
3. Cal Massey
4. Miss Viki
5. Emil Danenberg
6. Astral Spiritual
Stanley Cowell (p, elp) Stanley Clarke (b) Jimmy Hopps (ds)
録音 1972年11月29日

リーダーのスタンリー・カウエルは1971年にトランぺッターのチャールス・トリヴァーと共にストラタ・イーストを立上げていて、このアルバムはその間にレコーディングされています。

「Maimoun」は、ピアノによるイントロの後、スタンリー・カウエルによる多重録音?によるベース・ラインと、ボーイングを使ったメロディラインの上を、ピアノがアクセントを付けることで演奏が進行し、中間部からはピアノが主役となりますが、後半になるとベースによる印象的なピチカット・ソロへと続いて行きます。
「Ibn Mukhtarr Mustapha」は、フリーリズムの中でピアノとベースが音を出し合った後に4ビートとなり、スタンリー・カウエルはエレクトリック・ピアノやパーカッションを活用して歯切れのいいプレイを聞かせてくれます。
「Cal Massey」と、続く「Miss Viki」においては、スタンリー・クラークのベースによるリズミックでホップするようなソロがありますが、「Cal Massey」の後半でのジミー・ホップスのドラム・ソロやの他、「Miss Viki」でのカウエルのワウワウを使ったプレイ等、アイデアが詰まった演奏となっています。

アルバム・タイトルの「Illusion Suite」(幻想組曲)に相応しいのは,ゆったりしたテンポで演奏される「 Emil Danenberg」で、ピアノとベースが自由に動き回っており、この雰囲気が次の「Astral Spiritual」へと受け継がれ、フリー・リズムの演奏から徐々に動きが出てきますが、最後はやはりフリーな演奏に戻りエンディングとなっています。

今から50年以上の演奏(録音)ですが、当時のECMにレコーディングしていたプレイヤーはいずれも個性があって、このアルバムもその中の1ページであったことを聴くたびに懐かしく思います。


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