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トマシュ・シュカルスキ・カルテット

2025-03-16 | JAZZ
ポーランドのリード奏者が1977年に結成した自身のグループを従えて、フィンランドのレーベルに録音したアルバム

「THE QUARTET」 LEO 010

1. Mr. Person
2. Macondo
3. The Promise
4. Train Peaple
Tomasz Szukalski (ss, ts, bcl) Slawomir Kulpowicz (p) Pawel Jarzebski (b) Januz Stefanski (ds)
録音 1979年11月4日

リーダーのトマシュ・シュカルスキは、1974年から79年に掛けてトマシュ・スタンコと共にヨーロッパ各地で演奏をしていて、過去に掲載したトマシュ・スタンコのアルバムにも参加していました。
彼のプレイは余り聴く機会が無くYoutubeをチェックしてみたところ、後年はスタンダードを中心にオーソドックスなプレイが目立ちましたが、このアルバム当時はコルトレーン・ライクなプレイが際立っていました。

4曲は全てピアニストのスワヴォミール・クルポヴィチによる作曲によるものですが、このアルバムにおける演奏も一聴するとジョン・コルトレーンのオリジナル・カルテットの様でもあり、特にソプラノサックスによるA面2曲がそのように感じます。
そのようなことからアップ・テンポによる「Mr. Person」と、ヤヌシュ・ステファンスキのエルヴィンもどきのドラム・ソロからスタートし、ソプラノ・サックスが縦横無尽に走り回る「「Macondo」は、後期のコルトレーン・バンドそのもののようです。

一方で、B面の「The Promise」は、マッコイ・タイナーかと思わせるようなピアノ・タッチとフレーズによるソロからスタートし、テナー・サックスによる瞑想的なソロを経て、パヴェウ・ヤルツェンブスキのベース・パターンによるテンポが設定されコルトレーンの「至上の愛」の続編のような展開となっていきます。
そして後半ではベースとドラムスの2人によるソロがあり、テーマへ返しています。
「Train Peaple」は、テナー・サックスによるフリーキーな音を発散した後、バス・クラに持ち替えて低音部を生かしたソロへと続き、徐々にリズム陣が加わって華やいだダンス音楽のようなサウンドへと変わっていきます。
後半はテナー・サックスに持ち替えていますが、最初の雰囲気をそのまま踏襲した演奏が続き、その後はマッコイ・タイナーのそっくりさん的ピアノ・ソロを挟んで、テーマに戻っています。

このアルバムの録音当時は、世の中のサックス奏者の大半がコルトレーンに倣っていたこともあり、これもその中の1ページであったことが分かります。

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