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私の愛聴盤(第175回)

2023-03-26 | 私の愛聴盤
私の愛聴盤の第175回は、60年代に残されたエポックメイキングな演奏集です。

「NEW YORK CONTEMPORARY 5(VOL.1)」 SONET SLP 36
  
1. CISUM
2. CREPUSCULE WITH NELLIE
3. O.C.
4. WHEN WILL THE BLUES LEAVE
5. THE FUNERAL
6. MIK
DON CHERRY (cor) JOHN TCHICAI (as) ARCHIE SHEPP (ts) DON MOORE (b) J.C.MOSES (ds)
録音 1963年11月15日

これは、そうそうたるメンバーによるコペンハーゲンのカフェ・モンマルトルでのライブ盤で、2枚に収録された音源の第1集です。
ニューヨーク・コンテンポラリー・ファイブは、1963年に結成され、僅か5ヶ月間の活動で解散してしまいましたが、この間に5枚のアルバムが作られていて、このSONET盤はその3枚目(と4枚目)に当たります。
オーネット・コールマンの出現以降、彼の奏法のコンセプトを受け入れて消化する中で、短期間に最もアグレッシブでスリリングな即興演奏を行ったグループでした。

リーダーは、セシル・テイラーのグループで鍛えられたアーチー・シェップのようですが、オーネット・コールマンの作曲による「O.C.」と「WHEN WILL THE BLUES LEAVE」を始めとして、コルネットでシンプルな音を放出し続けるドン・チェリーの出番が多く、ジョン・チカイはオーネットの様にも聞こえます。
一方のシェップは、サックスから絞り出すような音を発散させながらの演奏を展開していて、ドラムスのJ.C.モーゼスのドラムスが演奏全体を引き締める効果を上げています。
なお、セロニアス・モンクの「CREPUSCULE WITH NELLIE」だけは演奏時間が2分と短く、3人の管楽器を中心としたアンサンブルとして書かれた譜面に沿って演奏しています。

カフェ・モンマルトルといえば、セシル・テイラーもこの場所で演奏した記録が残っています。

この時代、日本ではアート・ブレイキーのグループが来日し、その後は次々と外タレが続き、ナベサダさんが渡米した後であり、このアルバムを取り出す度に、同じ時代にこのような新しいジャズが演奏されていたことを再認識しています。

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