あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

ウエイン・ショーターの訃報を知って

2023-03-03 | JAZZ
ウエイン・ショーターが、3月2日に亡くなったというニュースを知って、彼のブルーノート時代の代表的な2枚のアルバムを聴きました。

「ADAM´S APPLE」 BLUENOTE BST 84232
  
1. ADAM´S APPLE
2. 502 BLUES
3. EL GAUCHO
4. FOOTPRINTS
5. TERU
6. CHIEF CRAZY HORSE
WAYNE SHORTER (ts) HERBIE HANCOCK (p) REGINALD WORKMAN (b)  JOE CHAMBERS (ds)
録音 1966年2月3日、2月24日

これはウエイン・ショーターのブルーノートでの7枚目となるアルバムで、ワン・ホーンというシンプルな編成ですが、バックを務めるメンバーが、ハービー・ハンコック以下ベストな組み合わせとなっていて、いずれの演奏も充実した内容となっています。
この録音当時は、マイルス・デイビスのグループに参加していて彼のグループにも大きな影響を与えていましたが、このアルバムではそのサウンドは封印され、生ショーターのファンタスティックな演奏が堪能できます。
タイトルにもなっている「ADAM´S APPLE」は、リズミックでありながら不思議な雰囲気を持った曲で、ショーターとハンコックの対比をなすソロが魅力的であり、彼の作品の中で多くのプレイヤーが取り上げている「FOOTPRINTS」は、レジー・ワークマンのベーズ・パターンに乗って、ゆったりしたテンポの中で全員が素晴らしいソロを繰り広げています。
また、日本人の名前のようなタイトルの「TERU」は、ゆったりしたテンポで、幻想的でなんとも言えない雰囲気を持っています。


「SUPER NOVA」 BLUENOTE BST 84332
  
1. SUPER NOVA
2. SWEE-PEA
3. DINDI (*)
4. WATER BABIES
5. CAPRICORN
6. MORE THAN HUMAN
WAYNE SHORTER (ss) JOHN McLAUGHLIN (g) SONNY SHARROCK (g) WALTER BOOKER (g)*
MIROSLAV VITOUS (b) JACK DeJOHNETTE (ds, p) CHICK COREA (ds, vib)
AIRTO MOREIRA (perc) MARIA BOOKER (vo)*
録音 1969年8月29日、9月2日

フュージョン、ロックの台頭の時代の中において、このアルバムのプロデューサーは、アルフレッド・ライオンではなくデユーク・ピアソンが担当しています。
ウエイン・ショーターは、全曲ソプラノ・サックスで通し、混沌とした中にもミステリアスな雰囲気を持ったプレイを展開しており、チック・コリアがピアノを弾かずドラムスで参加しています。

タイトル曲の「SUPER NOVA」は混沌とした演奏ですが、その中でショーターの火を吹くような激しいプレイが印象に残るし、マイルス盤の「ウォーター・ベイビーズ」に収録されている「WATER BABIES」「CAPRICORN」「SWEE-PEA」については、いずれもメロディックで美しく、それに対応するリズム陣の対比が見事で、マイルス・サウンドとは一線を引いた演奏となっていて、これらは全6曲を通して一気に聴くアルバムのようです。

マイルスの時代から、これまで長い間聴いてきたウエイン・ショーターに関する多くの演奏、
享年89歳、ご冥福をお祈りいたします。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする