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ドン・レンデル & イアン・カー・クインテットの未発表アルバム

2021-07-12 | JAZZ
先日発売になったドン・レンデル & イアン・カー・クインテットの未発表アルバムを聴いてみました。

「BLUE BEGINNINGS」 JIB-20-M-LP
  
1. BLUE DOOM
2. AUTUMN LEAVES
3. GARRISON’ 64
4. SHADES OF BLUE
5. SAILIN’
6. LATIN BLUE
7. YOU' LL NEVER KNOW
8. BIG CITY STRUT
DON RENDELL (ts, ss) IAN CARR (tp) COLIN PURBROOK (p)
DAVE GREEN (b) TREVOR TOMKINS (ds)
録音 1964年4月4日、11月16日

このアルバムは、1964年10月に録音された「SHADES OF BLUE」の前後に録音されたもので、全8曲の内6曲がそれと重複しています。
当然のこととして、クインテットのメンバーも同じであり、雰囲気も同じハード・バップですが、演奏内容は、こちらの方がより強く勢いを感じます。

その中で重複していない2曲(2, 7)はと言うと、
まず「AUTUMN LEAVES」ですが、ミデアム・テンポでの演奏で、テーマをトランペットとテナー・サックスがそれぞれ分担し、アドリブに入っても同じ順序で、後半にピアノ、ベースのソロがあってテーマに戻りますが、ブラシでプッシュするドラミングが軽快な演奏を一層引き立てています。
もう1曲の「 YOU' LL NEVER KNOW」は、プラターズでお馴染みの曲もありますが、こちらは同名異曲のゆったりしたテンポによる美しい曲で、イアン・カーのミュートを使ったトランペット、続くドン・レンデルのテナー・サックス、そしてピアノ・ソロと続く印象に残る1曲です。

そして、両アルバムに収録されている中から2曲を選んでみましたが、
マイナー調の美しいメロディを持った「SHADES OF BLUE」は、ゆったりしたテンポの中で、2管のユニソンによるテーマの後のトランペット・ソロ、そしてピアノがフューチャーされるところは同じですが、後半に登場するドン・レンデルのテナー・サックスがこの曲を一層引き立てています。
また、「GARRISON’ 64」は、変調子による軽快な曲で、レンデルのソプラノ・サックスと、ディヴ・グリーンのベースがフューチャーされることから、明らかにコルトレーン・バンドを意識したものと思いますが、演奏内容はこのグループのモノとなっています。

この「BLUE BEGINNINGS」はモノラル音源ですが、録音状態も良く、「SHADES OF BLUE」から2度目となる録音が多く収録されていて、手慣れているとは思うのですが、聴き比べてみたところ、こちらの方がより素晴らしいように感じます。

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