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フィンランドのリード奏者(ユハニ・アールトーネン)

2021-07-11 | JAZZ
フィンランドのリード奏者であるユハニ・アールトーネンのリーダー・アルバムと、関連作品を取り上げました。

「PRANA LIVE AT GROOVY」 LEO 013
  
1. SAXAX
2. MOON TRIANGLE
3. PRANA
4. JOURNEY WITHIN
5. OASIS
6. WAVES THROUGH THE MIND
7. CONCLUSION
JUHANI AALTONEN (ts, fl) REGGIE WORKMAN (b) EDWARD VESALA (ds)
録音 1981年8月2日

ユハニ・アールトーネンのテナーサックスは、まるで後期のコルトレーンの様で、これにドラマーのエドワード・ベッサラが絡むと、コルトレーン=エルヴィンの構図となります。
1曲目でのアールトーネンは、テナーサックスで破壊音を連続して放出し続け、2曲目はレジー・ワークマンの重苦しいベース・ソロの上を、時には同時に2つの音を出すテナーサックスが被ります。
3曲目の「PRANA」では、一転してフルートに持ち替え、中低音を中心とした幻想的な小品となります。
続いての「JOURNEY WITHIN」は、エドワード・ベッサラによる長いドラム・ソロからスタートし、このドラミングは最後まで叩ききっており、これに絡んでくるアールトーネンは、やはりコルトレーンとエルヴィンの様でもあり、後半で登場するワークマンのベースがこれに負けじと強力なビートで対峙する激しい演奏となっています。
5曲目の「OASIS」は、アールトーネンの絶叫テナーのソロからスタートし、後半でベースとドラムスが絡むという展開で、アールトーネンのテナーは、何処かペーター・ブロッツマンに似たところがあります。
「WAVES THROUGH THE MIND」は、アールトーネンのフルートと、ベッサラのタムタムとシンバルを効果的に使った演奏で、タイトル通りの風の音や川のせせらぎをイメージしています。
最終曲の「CONCLUSION」はこのアルバム一番の長尺演奏で、3人がそれぞれソロ・パフォーマンスを繰り広げます。
冒頭アールトーネンは、テナー・サックスで初めてメロディらしき旋律を吹き、途中フルートにも持ち替えます。そして、ベッサラのドラム・ソロや、ワークマンのテナーに絡んでのソロが次々に登場して進んで行くのですが、収録時間の関係からか最後は拍手が入っていないことから、白熱した演奏が途中で切れていることが残念です。


下記のアルバムは、過去にEDWARD VESALAの「NANA」で一度掲載していますが、ベーシストのアリルド・アンデルセンがリーダーとなったカルテットで、ユハニ・アールトーネンは、上記の演奏とはうって変わって美しいメロディが聴ける正にECMサウンドの1枚です。

「SHIMRI」 ECM 1082
  

コメント
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