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坂田明トリオ

2019-03-30 | JAZZ
アデルハルト・ロイディンガーの続きで、山下洋輔トリオのヨーロッパ・ツアーからの繋がりから、彼と共演している坂田明の最初のリーダー・アルバムを取り上げてみました。
「CUNTER CLOCKWISE TRIP」 FRASCO FS-7001
  
1. FRASCORATION
2. BASS FOLK SONG No.2
3. AUTOMATIC MOON
4. COMBINATION
5. COUNTER-CLOCKWISE TRIP
坂田 明(as, cl) ADELHARD ROIDINGER(b) 森山威男(ds)
録音 1975年7月3~5日
坂田明は1972年から79年末まで山下洋輔トリオに在籍しており、最初の公式録音は、初のヨーロッパ・ツアーにおける1974年6月のメルス・ジャズフェスティバルでのライブ(「CLAY」enja 2052)です。
このレコードは、坂田明が参加している山下洋輔トリオにおいて、数ある中でもトップクラスの内容だと思っています。

そして、今回掲載したこのアルバムは、
ベースとドラムスを従えたシンプルな編成とも相俟って、リーダーのプレイが一層引き立って聴こえます。
1曲目の「FRASCORATION」は、ドラマーの森山の作品で、最初に簡単なテーマの提示がありますが、直ぐに3者の激しいプレイへと移り、後半で森山のドラム・ソロが登場します。
2曲目は2分30秒と短いですが、ロイディンガーのピチカット奏法によるソロが、また、3曲目の「AUTOMATIC MOON」では、最初と最後で坂田の伸びのあるアルト・サックス・ソロが堪能できます。
4曲目の「COMBINATION」は、坂田のクラリネットとロイディンガーのボーイングによる幻想的な演奏からスタートし、中間部でのトリオ演奏を経てベースとドラムスの掛け合いとなり、最後は再びクラリネットとベースのデュオで締めくくられています。
ここでの坂田のプレイは、冒頭で記載した「CLAY」でのミナのセカンド・テーマと同様に、クラリネットをここまで激しく、しかも情感込めてのプレイを他には知りません。
最終曲の「COUNTER-CLOCKWISE TRIP」は、日本調のテーマが印象的であり、このアルバムは、坂田の最初にしてベスト・プレイの1枚だと思っています。


コメント
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