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ピート・ノールディクのライブ盤(CD)

2019-03-03 | JAZZ
1922年、ロッテルダム生まれのアルト・サックス奏者であるピート・ノールディク、
1950年代からオランダのモダン・ジャス・シーンを牽引してきた重鎮が、コンボあり、ビック・バンドあり、歌伴あり、フリーありとオールラウンドな奏者である1面が証明される1枚です。
「Jubilee Concert / Live at the Bimhuis Amsterdam」 
 
これは、2007年5月25日にアムステルダムで行わたライブからの収録で、3つの異なった編成による各々3曲が収録されています。
最初はオルガンとギター入りのクインテットで、ファンキーでソウルフルなオルガンは、3曲目の「JUST IN TIME」において、「スイングしなけら意味ないね」の一節も飛び出すユーモアも交えながらの演奏の一方で、時にはフリーキィな音で豪快にブローするノールディクの対比が聴きどころです。

続く3曲は、ヨーロッパ・フリー系のミシャ・メンゲルベルクとハン・ベニンクの参加を得て、最初の「A TRAIN」では、ベニンクのキープするリズムに導かれてノールディクの軽快なソロがあり、そこへミシャも負けじと強烈なブロック・コードで対抗しますが、ベニンクの相変わらず切れのあるブラシが心地良いです。
また「ALL THE THINGS YOU ARE」では、最初にソロを取るノールディクの後ろで、ドラムを叩きながら合いの手を発するベニンクがいて、続いてのミシャは、4拍子の上をフリーキィで独特なピアノ・ソロを、そしてベースとベニンクによるデュオを経て、最後にベニンクがソロを取り、アルトとドラムスの8バースにより締めくくるという展開となっています。
また、ミシャのオリジナルである「DRIEKUSMAN TOTAL LOSS」は、1966年4月録音の、「MISJA MENGELBERG QUARTET」の再演となっていますが、当然のこととしてライブ盤の方がより新しい感覚での演奏となっていて、このハードでシャープなジャズの名曲を料理するリユニオン・カルテットの演奏をもっと聴いていたいという気持ちになります。

最後はトランペット入りのファンキー・ハード・バップで、2曲目のバラード・メドレーでは「MONA LISA」(ベース)~「YOU DON′T KNOW WHAT LOVE IS」(トランペット)~「BUT BEAUTIFUL」(ピアノ)~「EMBRACEBLE YOU」(アルトサックス)へのソロと続いています。

ところで、最初にピート・ノールディクを知ったのは、アン・バートンの「BLUE BURTON」での3曲でのソロでした。
またの多くのアルバムにも参加しており、このCDを聴いた後でこれらのレコードも聴き直してみたいと思います。

コメント (2)
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