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1975年のバリー・ハリス

2014-11-11 | JAZZ
もうすぐ85歳になるバリー・ハリス(1929年12月15日 - )の、1975年に録音された2枚です。

ミシガン州デトロイト生まれで、地味ながら実力派のバド・パウエル直系のの典型的なバップ・ピアニストです。
派手さはありませんが、ピアノ・タッチは柔らかく、優れたバランス感覚を持っていて、作曲も得意です。
これまでに、ジャズ・ジャイアンツと言われる多くの大物ミュージシャンンとの共演もあり、名盤も多く残していますが、今回はあえて75年盤を取り上げました。

まずは1枚目、
このレコードの存在は以前から知っていましたが、ジャケットがイマイチだっため、これまでパスしていましたが、中古レコード店でジャケットの裏面をみたとたん、「ザナドゥ盤のハリスと同じだ」ということで、早速購入してきました。
「VICISSITUDES」 MPS 20 22682-4
   
1. VICISSITUDES
2. NOW AND THEN
3. SWEET SEWANEE BLUES
4. DONNA LEE
5. RENAISSANCE
6. AND SO I LOVE YOU
7. WITH A GRAIN OF SALT
8. IF I LOVED YOU
9. SHAW NUFF
BARRY HARRIS(p) GEORGHE DUVIVIE(b) LEROY WILLIAMS(ds)
自身のオリジナル曲、パーカー作曲の早いテンポの2曲、それに歌もの等など、色々演っていますが、いずれもハリス料理として仕上げています。
ジョージ・デヴィヴィエのカチッと締ったベース音も気持ちが良く、3人のバランスが良いレコードです。

次はそのザナドゥ盤、
こちらは、一人の作曲家に焦点を当てたもので、色々な雑誌でも推薦盤として取り上げられています。
「PLAYS TADD DAMERON」 XANADU 113
   
1. HOT HOUSE
2. SOUL TRANE
3. THE CHASE
4. LADYBIRD
5. CASBAH
6. IF YOU COULD SEE ME NOW
7. THE TADD WALK
8. OUR DELIGHT
BARRY HARRIS(p) GENE TAYLOR(b) LEROY WILLIAMS(ds)
録音 1975年6月4日

この2枚の共通点は、レコード会社こそ違え、プロデューサーが同じドン・シュリッテンであることと、60年代後半から今に至るまで、ず~と同じドラマーのレロイ・ウイリアムスが参加していることで、彼のプッシュするブラシがとても良いです。

同じ年に録音された2枚ですが、レコード会社が違うだけで、音の違いがはっきり分かれています。
先のMPS盤には、オスカー・ピーターソン、ハンプトン・ホース、テテ・モントリュー等の優秀録音盤があり、バリー・ハリスのこの盤もスマートな音作りとなっています。
一方のザナドゥ盤は、米国音のジャズですが、私の装置ではベースの音が少しブースト気味に聴こえました。

コメント
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