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グラント・グリーンのアイドル・モーメンツ

2013-05-14 | JAZZ
続けてグラント・グリーンの「アイドル・モーメンツ」です。

グラント・グリーン  1935年6月6日 - 1979年1月31日  ミズーリ州セントルイス生まれ
1960年代を代表するギタリストの一人で、ビ・バップからモダン、はてはジャズ・ファンクに至るまで、さまざまなジャンルで活躍し、自身のアルバムの他、サイドマンとして数多くのセッションに参加していて、その数は50作品を超えています。
13歳の頃からプロとして、リズム&ブルースやゴスペルなどを演奏していて、ルー・ドナルドソン(as)との出会いにより、ブルーノート・レーベルへの吹き込みが始まりました。
奏法は、トレード・マークとしているシングル・ノート(単音)を主体とし、同じフレーズを何回も繰り返すところも、他のギタリストとは違った特徴があります。
このアルバムは、ブルーノートでの第8作目に当たり、デューク・ピアソン (p) のアレンジや、当時、新主流派と言われたジョー・ヘンダーソン (ts)、ボビー・ハッチャーソン (vib) が参加していることでも注目されました。
私自身、彼の数あるアルバムの中で、良く聴くレコードでもあります。

「IDLE MOMENTS」 BLUE NOTE BLP 4154
   
1. IDLE MOMENTS
2. JEAN DE FLEUR
3. DJANGO
4. NOMAD
JOE HENDERSON(ts) BOBBY HUTCHERSON(vib) GRANT GREEN(g) DUKE PEASON(p) 
BOB CRANSHAW(b) AL HAREWOOD(ds)   録音1963年11月4日、11日 

このタイトルである「アイドル・モーメンツ」は、ピアニストのデューク・ピアソンが「無為の時間」と解釈しているようで、曲名の意味する通りスローテンポの気怠い感じの、それでいてダレるところが見当たらない内容で、メンバー全員の緊張感を持った演奏が聴きどころとなっています。
そして、このアルバムに纏わるレコーディングの雰囲気や、進行状況については、ピアソン自らがLPジャケットのライナー・ノートで語っています。(和訳参照)

ライナーに記載されているような経緯によって、プロデューサーのアルフレッド・ライオンは、この熱演トラックをタイトル・チューンとし、ジャン・ド・フルールと、ジャンゴの2曲を圧縮し、再録音されたものがLPになっています。

その最初に録音された2曲は、1989年に東芝から発売されたCDで聴くことができます。
 

ちなみにこの2曲の演奏時間は、ジャン・ド・フルールが「 6:48/8:08 」、ジャンゴが「 8:43/12:16 」で、併せて4分53秒短縮されていています。
LP時代はこの5分弱が貴重だったのでしょうね。

コメント (2)
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