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連休中のお買いもの

2013-05-01 | JAZZ
セロニアス・モンク 
1917年10月10日 ノースカロライナ州ロッキー・マウント生まれの偉大なジャズ・ピアニストです。
17歳でプロ・デビューし、ビ・バップの真っただ中にいたにも関わらず、既に独自のオリジナリティを持ち、数多くの作品も残しています。
但し自作曲の大半は「風変わりなメロディ」と言われ、聴く人によってはそうかもしれませんが、それがまた、たまらないところでもあるのです。

ということで前置きが長くなりましたが、毎年この大型連休と、暮れの大晦日は都内の大型店でオリジナル盤のセールがあります。
このセール、フトコロが暖かい時は元気が出るのですが、最近は先立つものも乏しいし、セールの内容も毎度おなじみ「**交換」ではないですが、目玉商品が減ってきたので、以前ほど熱は入らず。
とはいってもチョットは気になるので、セールの内容だけはしっかりチェックしたりして・・・
そして連休初日の27日(土)は、所要のため電車で川越に行ったついで?に、新宿まで足を延ばして・・・ やはりいつものお店に行ってしまいました。

私が到着したのは午後1時前だったので、開店から既に2時間近く経っていて、大半の目玉商品は消えていて、大抵残っているのは、超高額盤かキズものです。
そんな状況の中で、エサ箱と言われるレコード・ケースを1枚づつチェックしていったところ、「ありました」聴いてみたいと思っていたLPが・・・
それはモンクが1964年から65年にかけてコロムビビアに録音した「ソロ・モンク」のモノラル盤です。
このレコードは録音が良いとの評判のアルバムで、それはステレオ録音の話です。
モノラル録音についての評価については聞いたことがありません。
従ってモノラルでの「音」を聴いてみたかったので、早速ゲットしてきました。

「SOLO MONK」 Columbia CL-2349
    
1. DINAH
2. I SURRENDER, DEAR
3. SWEET AND LOVELY
4. NORTH OF THE SUNSET
5. RUBY, MY DEAR
6. I’M CONFESSIN’ ( That I Love You )
7. I HADN’T ANYONE TILL YOU
8. EVERYTHING HAPPENS TO ME
9. MONK’S POINT
10. I SHOULD CARE
11. ASK ME NOW
12. THESE FOOLISH THINGS ( Remind Me of You )
THELONIOUS MONK (p)  録音 1964年10月31日、11月2日、1965年2月23日、3月2日

家に帰って早速聴いてみました。
私が持っているCDのステレオ盤とも聞き比べてみました。
で、その結果は・・・
当然のことながらモノラル盤は中央に音が集まって、ステレオ盤は広がりがあります。
しかしステレオ盤はスピーカーの両サイド一杯という訳でなく、モノラル盤プラスといったところで、モノラル盤を4.5畳とするならば、ステレオ盤は6.0畳といったところで、このアルバムはステレオ盤に軍配を挙げたいと思います。 モノラル盤さんお疲れ様でした。
ちなみにCDステレオ盤はソニーのDSDマスタリングによる優れもので、上記写真の右側のものです。

そしてこの話、ここで終わりません。
開店から更に時間が経っていたのですが、折角都心に出てきたのだからと、同じチエーン店で御茶ノ水のもう1軒にも行ってみました。
そこで見つけたのはもう1枚のソロアルバムです。

「THELONIOUS ALONE IN SAN FRANCISCO」 RIVERSIDE 12-312
    
1. BLUE MONK
2. RUBY, MY DEAR
3. ROUND LIGHTS
4. EVERYTHING HAPPENS TO ME
5. YOU TOOK THE WORDS RIGHT OUT OF MY HEART
6. BLUEHAWK
7. PANNONICA
8. REMEMBER
9. THERE’S DANGER IN YOURE EYES, CHERIE
10. REFLECTIONS
THELONIOUS MONK (p)  録音 1959年10月21日 ~ 22日 

こちらも今回購入したレコードはモノラル盤で、手元にあるCDは、DSDマスタリングのステレオ盤です。音の良し悪しは別として、こちらはオリジナル盤の再生音を楽しむところで、価値を見出しています。時々入る「パチッ」というノイズもレコードならではで、親しみを持てます。
1枚目同様、右側にCDジャケットを添附しました。
このアルバムのジャケットは、CDの方がバックの黄色が濃く出ていますが、LPは年月が経っているので、焼けて薄くなってしまったのでしょうかね?
その辺のところは不明ですが、演奏内容についてはコロムビア盤より5年ほど前の録音のせいか、こちらの方がモンクらしさが出ていると思います。
コロムビア盤もモンクの演奏には違いないのですが、大分アカ抜けして来ていて、モンクらしさが薄れているように思います。
そして面白いのは上記2枚のアルバムで2曲がダブっていて、この辺の聴き比べにも興味があります。


アルバム全体をソロ・アルバムとしたものは、後2枚あり、上記の2枚より古い録音です。
     

左側のLPは1954年6月7日にパリで録音した「SOLO ON VOGUE」、
右側のCDは1957年4月5日、16日にNYCで録音した「THELONIOUS HIMSELF」で、
これら4枚を聴き比べて見ると、一番モンクらしいのは最初のソロ・オン・ヴォーグで、徐々にモンクの個性が薄れていく印象があります。

なお晩年の1971年11月15日には、ロンドンのスタジオでもソロ演奏をしています。
この内容は、最初のソロに加え、アート・ブレイキー(ds)とアル・マッキボン(b)を従えたトリオ演奏が混在し、2枚のLPで発売になりました。
その後はLP、CDで共にソロとトリオを別々に纏めて出されたものもありました。
このソロはもちろんのこと、トリオ演奏の内容も良く、モンク好きにはお勧めのアルバムです。

下記2枚はLPで、ジャケット裏面の曲目の内、(a)がソロ、(b)がトリオ演奏です。
「THE MAN I LOVE」 BLACK LION 2460-197
  

「SOMETHING IN BLUE」 BLACK LION BLP 30119
  

下記は2枚組のCDで、ジャケットは何の変哲もないものですが、1枚目がソロ、2枚目がトリオにすっきり纏められています。
解説書に曲目が記載されていました。
「THE LONDON COLLECTION」 徳間JAPAN TKCB-70857
 

コメント (2)
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