まわりで起こっていること

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聖夜に「最後の喫煙者」を読む。

2020年12月25日 | Weblog

メリークリスマスの雄叫びが、いや、静かな語りかけがそこここで聞かれるだろう夜。

僕は、表題のように、筒井康隆のドタバタ短編小説を賞味させていただき。

健康ファシズムが吹き荒れる中、世界中で残った最後の喫煙者たち、20名が。

東大の安田講堂みたいなところへ集まり、ひとり二人と撃ち殺され、主人公がひとり残される。

彼は、死を覚悟し、というとき、通りの向こうから拡声器からの声が聞こえてくる。

いけません、彼を残さなければ、彼は喫煙時代の遺物、天然記念物です、人間国宝になるかもしれません。

とね。

緊急に発足した喫煙者保護協会からのアジテーションだったのでした。

なんて小説だけどね。

ホーリーナイトに読むかね、ってなもんだけど、この時代、どうも一様に流れがちだから。

むしろ、心の奥の方で喜んでもいたんだけどね、実のところ。

太宰治が、明るさは滅びの始まり、みたいなこと言ってたな、たしか。

ポジティブシンキング、ってやつでもあるか。

は、ともかく、来年の干支、辛丑(かのとうし)。

恒例の、安全祈願祭の挨拶文を、昨日、書いてね。

実際には、役員だけの出席にしたんだけど、密を避けて、って。

一筆書きでは、来年は、赤ちゃんが右手を伸ばしてつかむ、結ぶ、となるかな。

伸ばす、と言うことは、曲がっている状態があって、それが今であり、そこをあえて抵抗も感じつつの。

と言うような状態、まさに、古い、拠って立ってきたポジション。

そこから身を剥がすように伸ばす、と言うので、多少のつらさも伴う。

しかし、それは種から芽が出ようとする瞬間。

ざっくり、そんな感じかな。

まさに、魚座の時代、i believe から水瓶座の時代、i knowへの扉が開いたんだな、きっと。

種には、結実するまでのプロセスのイメージがあるんだよね、静かに大声で語らないけれど。

たぶん、ここんとこ、テストに出るよ。

ということで、今日と名付けられた種は、どんなイメージを芽吹くのか。

なんて書くこと自体、自然から離れていくか、と言いつつ、〆とさせていただきます。

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