銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

花畑[生]キャラメルは、やっぱり高いかな?

2009-08-02 01:03:29 | Weblog
 少し前の事です。昨日書いたタレントの田中義剛さんの花畑牧場生キャラメルが、高いというニュースが出ました。小さなニュースです。それに彼をいじめるつもりは無いのです。むしろ関心がなかった方です。

 ところが、あるときに青山を歩いていたら、人だかりがしているお店があって、その行列を何だろうと関心を持ってみると、なんと、花畑牧場の東京パイロット店舗(つまり、売店)だったのです。

 そこで、売っているものは、数種類の、生キャラメルと、アイスクリーム、とか、その場で食べたり呑んだりできる甘いものの類です。その食べるスペースですがピンクづくめです。一応デザインのコンセプトとしては、電車の中でと言う形でつり革が天井から下がっていて、その電車に乗ると花畑牧場へ入れるという感じでしょう。

~~~~~~~~~~

 コンセプトは、結構です。オーライと言うかO.K.です。しかし、サービスがもろ悪いです。店員の教育が悪いというわけではなくて、休息が出来ない仕組みになっています。椅子が無いのです。甘いものと言うのは、このごろ、スイーツとも称されますが、英語で言うとリフレッシュメント(つまり、体の疲労回復に役立つもの)と言ういみですから、ともかく疲れたときに人は喫茶店に入るわけです。が、そのショップでは疲れが癒されません。

 ピンク尽くめなのも、若い人向けで、エネルギーがむんむんと発散をされている世代なら耐えられるが、私のように後数週で、67歳になる人間にはとても耐えられません。もちろん、そんな人間はお呼びではないのでしょう。

 しかし、アラフォー世代の主婦族に対しても不親切な感じを受けました。また、OLできちんと給料をもらっている人など、絶対にこういうお店は好まないだろう・・・・・これは、流行に敏感なふわふわした人々を狙っていると感じました。

 特に青山学院に小さい子どもを通わせているお母さんのグループが子どもと一緒に談話をしていたのですが、誰も座れません。子どもだけは座らせています。細くて、異常に高いベンチにです。この子どもを優遇する姿勢と言うのは、ちょっとおかしいとも思います。話が、脇にそれますが、そのグループの中に、幼い子どもに二種類のスィーツを与えているのに、自分は何も食べていない人がいて、それにもびっくりしました。が、今日は、そのショップのコンセプトの方が問題なので、こどものしつけに関しては、触れないでおきましょう。

 『かわいそうだなあ』と、そのお母さんたちを見ていて思いました。そのすぐ近所に、今はつぶれてしまったが、台湾風のマンゴーで飾られた氷系スィーツを、800円前後で売っているお店があって、それも台湾現地より量を勘案すると、あっとうてきに高いですが、そちらは、お客を馬鹿にした雰囲気はありません。きちんとした調理がしてあるし、器は上等できれいでした。テーブルも椅子もあり、オープンカフェにもなる季節もあって、値段に合う接待を受ける事ができます。そして、ちょっと、パリ風と言うか、ニューヨークテイストのお店でもありました。

 比較すると、花畑牧場のショップは器が紙製です。アイスクリームも、丸い形のものが紙カップに入っていて、450円です。そのすぐ傍のコンビニで、大量生産のアイスクリームを買えば、量が二倍で、100円で買えるでしょう。だから、実質的には、八倍のお値段になります。もちろん、アイスクリームの上に生キャラメルが掛かっていて、それが、特徴です。しかし、8倍のお金をだすほどの、価値はないと感じました。

~~~~~~~~~~

 特に食べる場所の、雰囲気がものすごく悪いです。つまり、お客の休息よりも、経営者側の早くお客を回転したいと言う望みばかり見えるお店なのです。そして、水は50cc位しか入らないプラスチックのコップで、セルフサービスで、飲む仕組みです。スィーツの方がこってりした甘さがあるために、水がこの小さなコップ一杯ではとても足りません。

 人々の潜在意識の中にある不満が、からの紙カップや、プラスチックのコップへの不満として出ているのか、お客側の後始末が不完全で、お店が荒れているというか、汚れています。それも休息できない感じを強めています。店員は愛想だけは馬鹿に良いのですが、次々と、売れる商品を売ることだけに精一杯で、お店内を清掃する暇もない感じで、荒れ果てています。新しいお店なのに、内部が汚い。

 村上春樹さんが、昔、喫茶店を経営されていたのですが、そのお店は絶対にこういうコンセプトでは運営されてはいなかったであろうと感じます。このショップは利益を上げることに急で、本当に感じが悪いお店です。このインテリアと客あしらいを見たとたん、『花畑[生]キャラメルを高い』という批判は当たっていると感じました。東京で、小さなわっぱ風容器に入っている小粒の生キャラメル20個で、850円は高いです。彼の地元で、850円で売るなら、それは、観光地値段でもあるから結構です。

 だけど、東京で売るなら、この値段は高いです。

 味は、おいしいですよ。でも、クッキーを手作りしている、そして夏ならアイスクリームさえ、冷凍庫で作り始めている私にとって、生キャラメルの味はそう、たいしたものでもない。手作りの材料で作るお菓子類はたいていおいしいのです。大量生産のお菓子に比べればおいしいです。時々、勘違いをして「袋菓子を買えないほど貧乏だから、手作りをしている」といわれたりしますが、それは、自分でお菓子を作ったことのない人の発想で、自分で作ってみると、時間と材料費を合わせると、手作りお菓子は高いものについて、一種の贅沢です。

 でも、それをビジネスとして売るとなると、やはり、客観性は大切です。彼は、テレビの中で、いろいろ、説明をしていましたが、味と量と、容器や売り方を勘案すると、やはり高いです。紙袋などのサービスも無く、しかも保冷用の銀色の、袋さえ有料です。驚くほどしみったれていて、本質的にはユメとは遠い世界です。ピンク尽くめだけれど、けちけちのきわみです。お金をぶんだくってやろうというコンセプトが、見え見えです。

 テレビの中では腰の低い、好青年だったのに、ビジネスマンとなったら、お金儲け一筋とは、残念です。いや、視聴者の信頼への、一種の裏切りに近いです。多分、良いブレーンが傍にいないという事でしょう。裸の王様になっている。自分が花畑牧場で一番偉い人でもあるし、テレビタレントと言うのは、普通の人とはまるで違った扱いを受けるのかもしれません。

 それで、一般の人を馬鹿にして、いるのかな?

 ドトゥールのコンセプトとか、それから、各地にある、個人経営の喫茶店の雰囲気とはまるで違っていて、『やはり、田舎者だなあ』と感じてしまいます。余裕が無さ過ぎる。あのショップのインテリアと、プラスチックのコップがテーブルや床に散乱しているさま、そして、銀色の保冷袋を売る。それも一つで100円もとるさま、・・・・・

 すべてが(良質の)洗練とは程遠いです。いずれこのお菓子は、飽きられる。いずれ評判が落ちるでしょう。銘菓と言うのは、もっと容器とか、そのほかに、それなりに、工夫をしてあります。工業生産、大量生産品でも、それなりに、金銭的にはリーズナブルです。

 彼が手作りのお菓子に、目をつけたのは偉い。トレンドに沿っていますし、彼のムードにもあっています。そこまでは、彼の、普段大衆へ向けて曝している、人格と矛盾をしない。好漢、がよくやっているとみなす事ができます。

 しかし、あのショップの運営コンセプトは(自堕落ではないのですが)、経営サイドを甘やかしすぎています。

 ところで、最後の結論を言えば、今日のお話は小さい事でしたね。だけど、質の良いものをすべて無償で提供しようとしている私には、ちょっと、考えられない発想の充ちたお店でした。そして、心が如何に大切かを、常に、考えている私にとって、あれほど、人の心を理解していない、喫茶店も珍しいと感じたほどです。人間が動物以下の、扱いです。

 せっかくの日本人の・・・・・良質な、もてなしの心・・・・・が壊れてしまいます。どうか日本中の喫茶店のオーナーにお願いをします。『あのショップを成功している』と、勘違いを、なさらないように。今はテレビの世界の宣伝のお陰で、お客が乗せられているだけでしょう。 

 はっきり言わせていただくと、生キャラメルを売るパイロットショップなら、喫茶部は相当な、サービスをするつもりでなくてはなりません。両方で儲けようとしているのは品格が無さ過ぎます。基本的な教養さえないのではないかと感じさせられてしまいます。生キャラメルを、その値段で売りたいのなら、もっと丁寧な応接で、出血サービスのつもりで、紙袋を用意したり、その中に保冷材を入れるなど、ほかのお菓子やさん程度のサービスをしなければなりません。両方で儲けようとするのは、本当に趣味の悪いしみったれです。おやめなさい。それはあなたの人格を疑わせる。
         2009年8月1日  深夜、        雨宮 舜   
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする