地下鉄後楽園下車 文京シビックセンターの地下一階です
11月23日 樋口一葉の命日に合わせて「文京一葉忌」が開催されました
式典プログラムは 午前10時に開会(奇しくも 一葉が息を引き取ったのが10時5分と伝えられています)
司会は一葉の歴史・作品に対して造詣の深い一葉会副会長のS氏
挨拶は これも一葉が住んでいたお寺「法真寺」の22代住職I氏
来賓はN文京区長でした
そして10時50分 いよいよ一葉作品「たけくらべ」の朗読です
朗読は女優であり朗読家でもある幸田弘子さん 昭和7年生まれの82歳になられます
はじめて伺う幸田さんの朗読 驚きました
知識がないため 朗読といえば原作本を傍らに読み聴かせるものとばかりに・・・
端正な和服姿の彼女は 手になにも持っていませんでした ???
なんとなんと 一言一句 完全に諳んじているんですね~~~
登場人物のセリフの場面では 感情をこめての語り!
場面場面が 映画を観ているように頭に浮かびました
BGMまで聞こえてきたような・・・
物語の最後はゆっくり立ち上がっての余韻の残る語り口でした
時計を見ると11時40分になっていました
あっという間の50分の経過でした
暗記力・体力・集中力・精神力 ets・・・
一葉を愛してやまない幸田さんだからこその偉業ですね
160人の参加者全員が一葉の世界に引き込まれました
一葉忌終了後は 明治時代を身に纏ったまま 10分ほど歩きます
例の質屋 菊坂の「伊勢屋」へ向かいました
質屋の前 みなさんが並んでいますね
そうなんです
この日は 年に一度だけの質屋内部の一般公開日なのです
初めて中を拝見しました
古い質札を無駄にせず”はたき”に再利用です
頑丈な鉄の扉の向こうは蔵です
蔵の中
一葉の肖像画です
家族の写真です
質屋さんの居間
庭先から出口へ
振り返って見上げれば ここにも樹齢何年かの 大きな銀杏の木が聳えていました
質屋の帰り道 一葉はなにを思ってこの銀杏の木を眺めたのでしょうか
11月23日勤労感謝の日 オジ3号電動アシスト自転車の本郷界隈散策の中日を〆る記念すべき一日になりました
最後に この日の一葉忌に想いました ”幸田弘子さんを目標に生きていきたい!” 幸田さんに感謝!