酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

16000歳から元気を貰う!

2012年08月24日 | コミュニケーション・セミナー
気温35度を超えた東京下町でした



昔のこどもたちなら30度でびっくり 熱射病対策にこの防火用水の水を頭からぶっかけてたでしょうね~

そうなんです

この日は 夏休みには5円のアイスキャンデー1本で一日中遊んでいた

往年の下町少年少女たち・・

いまでは 平均年齢が80歳を超えた 素晴らしいお年寄り200名参加の研修会でした



           (開始前のひととき)

会場のエレベーターでご一緒した品のいい老婦人

20分かけて車でやってきました

「いいですね ご家族に送っていただきましたか」と講師の私

「いいえ~ 自分で運転してきました」

お歳を伺ってさらに  おんとし88歳!

10月に免許更新のための高齢者講習会を控え なにかと憂鬱な気分でいましたが

このひと言でまさに目からウロコがポロリ

俄然やる気がでてきましたよ


研修参加者の方々は 70数か所ある老人クラブの会長・役員さんたちです

みなさん足腰丈夫 表情が豊かで 口も元気でした

戦中戦後の厳しい時代 スクラム組んで生きてきた”人生の達人”

漫談風な研修になりましたが 受講者のみなさんと講師の息がピタリと合いましたね

なにしろ話題が共通  ビー玉 めんこ ベーゴマ 紅梅キャラメル 紙芝居

エビガニ釣り(ちなみに 当時はザリガニなんて言いませんでしたね)

三本立て50円の映画館(よく停電したものです 館内のタバコの煙もなつかしい)に

東海林太郎に笠置しず子 アラカン バンツマ 上田吉二郎 日守新一・・・話題は尽きませんでした


ところで 芥川賞受賞作家・藤原智美氏の名著「暴走老人」によると・・・

世間にはキレる高齢者がかなり増殖してるようです

車内で コンビニで ファミレス 病院 役所の窓口で暴言 ときには暴力を振るう

理由のひとつは 前頭葉の衰えで理性・感情・意欲・思考・性格に変化が生じる

これに追い打ちをかけるのが孤独感でしょうね

昔のような共同体社会が崩壊して 近くに話し相手がいなくなった

言葉は筋肉といっしょで 使わないと力が弱まっていきます

人と話をしない人ほどキレやすいのでは?


老人クラブは現代の「横丁の隠居」的存在です

遊びに行けば誰かが話を聞いてくれる 相手をしてくれる

渋茶をズズ~と飲んで世間話に花を咲かせる

お互いに「受容して 傾聴し合って 共感する」場所なのでしょう

集まった役員さんたちの明るさ 笑顔 大きな笑い声を聞きながら

この方々のクラブなら参加してみたいな そんな気になった講師の私でした

「暴走老人」と言われないためにも これからも人との交流を大切にしていきたいものですね 


80歳×200名 合計16000歳の達人たちから元気をいただいた研修会になりました


そして こちらは76歳になったばかりの達人です



三遊亭円朝作 ”語り直して真景累ケ淵”「お累の自害」

たっぷり50分の熱演でした

笑点の司会とは違った一面を見せ 堪能させてくれた歌丸さんでした

誘ってくれたAさんに感謝です