こんばんは
今朝積もっていた雪も夕方にはすっかり溶けてしまいました。
雪国ではこれが溶けずにさらに上に重なってくるんで大変なんでしょうね。
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さて、昨日はトルトリエの20CDボックスセットを入手したよろこびで一杯でしたが、冷静に考えてみるとそれほど安かった訳でもないですね。
900円ほど安くて往復の電車賃と牛丼でチャラですね。
でもまあ、家でじっとしていてアマゾンから来たのとは違う満足感がある訳です。
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トルトリエとロストロポービッチについて、もう少し詳しく比較してみたいと思い今日は仕事中に両者のCDを聴き比べてみました。
どちらも1枚目は1番4番の順に入っているのでロストロポービッチで1番4番次にトルトリエで1番4番と続けて聴いてみました。
聴くだけで結構疲れましたけど、普段はロストロポービッチをBGM代わりに聴いていたので集中して聴いてみると「あ~こうだったんだ」と言う新鮮な印象がありました。
両者の比較が出来るほど音楽的にも耳的にも肥えている訳ではないので全くの直感ですけどね。
演奏技術的にはロストロポービッチの方がしっかりとしていて各音符が音程も音質も正確に出ていて安定感があります。
音質的にはロストロポービッチがいかにもチェロの模範的な音であるのに対して、トルトリエは音色の変化が面白く時にはキーと言うようなギャーと言うような音も混じって低音を大きく響かせたかと思うと優しく持続させたり変化に富み芯の太い音で、高周波成分の多い音色が甘みを感じさせ艶になっています。
アーティキュレーション(音のつながりに強弱や表情を付け旋律を区別すること)については、ロストロポービッチのオーソドックスに対してトルトリエの方は少々個性的で、多少癖のある感じのところは好みの分かれるところでしょう。
オーソドックスで正統派のバッハはロストロポービッチかもしれませんが、聴いていて聴き応えのあるのはどちらかと聞かれるとトルトリエと答えるでしょう。
一度演奏をしている姿を見てみたいですね。(YouTubeにも有りますかね?)
CDを聴いているだけでは分からない目から聴こえてくるものがありそうですね。
髪を振り乱して陶酔と苦悶の表情で演奏する姿から、トルトリエの哲学的で深い精神性が感じられるかもしれませんね。
髪を振り乱すことについてはロストロポービッチは不利ですが、どちらも圧倒的な技巧と豊かな音量そしてバッハに対する深い理解から繰り出される音は、生で聴くとたまらないでしょうね。(もう無理ですが・・・)
当分、チェロの音色にはまりそうです・・・