39ギター

35年ぶりに弾き始めたクラシックギター
神経痛と戦いながら
どこまでバッハに迫れるか
蝶も花もアーチェリーもあるよ

トルトリエとロストロポービッチとカザルス

2013-01-27 22:52:22 | レコード盤

こんばんは
イヤー今日もいい買い物をしました。
トルトリエの20CDボックスセット、当分楽しめそうです。
早速、17枚目を聴いてその後4時からちょっと鑑定団を見て、そのあと1枚目のCDを聴きました。
1枚目はもちろんバッハの無伴奏チェロ組曲で第1番4番5番が入っています。
録音時間の関係でしょうね、ロストロポービッチのCDも1枚目がⅠ・4・5で2枚目が2・3・6になっています。
ここでトルトリエとロストロポービッチとカザルスのそれぞれの演奏について私見を述べるとかっこいいのですが、残念ながらそう言った評論をする能力が無いので簡単な感想ですが。
トルトリエにたいする思い出や入手直後の新鮮さがそう感じさせるのか、今のところ完全にトルトリエの演奏に軍配が上がります。
少なくとも同じCD音質のロストロポービッチよりは聴き応えのある迫力の演奏で、カザルスはモノラルのアナログ盤と言う不利な音質で健闘はしていますが、カザルスの神格的な要素をあまり感じてない僕としてはやはり表現の面でトルトリエに軍配です。
例えば4番のプレリュードはトルトリエのようなゆったりとしたテンポが曲の雄大さを良く表していて僕はこっちの方が好きですね。
バッハもテンポについては特に具体的に示してる訳ではないので、演奏者の感性がよく現れる部分だと思います。
録音品質もすばらしくいいですね。

Dsc00137

ロストロポービッチも同じEMIなんですが、まあロストロポービッチは聞き飽きたと言うのもあるので不利ですが、チェロの音色の違いも大きいですね。
思いがけず良いものを手に入れて、ついでに若い頃の思い出にもドップリ浸れて若干興奮気味ですね。


コダーイの無伴奏チェロソナタ

2013-01-27 15:38:45 | レコード盤

こんにちは
少し寒さも和らぎ、ちょっと気晴らしに街に出ました。
と言っても、あてもなくぶらぶら散歩と言うようなことの出来ないせっかちな日本人の代表ですから案の定、足は自然に中古CD店に直行していました。
以前買ったG.グールドのピアノが頭にこびりついていて、今日は出来ればグールドの平均律などあれば即買いだなと思っていったのですが、まあ無いですね。
以前ちらっと見た時に買っておけばよかったと後悔しながらいろいろと棚を物色しました。
この店は来るたびにクラシックの棚が広くなっていて、在庫もどんどん増えているようです。
ピアノとかバッハの分類でグールドを探しましたが、やはりありません。
シフの平均律とかブリュッヘンのターフェルムジークとか惹かれるものは結構ありましたが、なんとなくその気にならずに棚の一番下から上まで見ました。
棚の一番上はたいがいボックスものが並んでいてカザルスのボックスが1万円以上もしてちょっと縁がないなあと思いながら端から順に見ていくと、「あっこれだ!」目があってしまいました・・・
ポール・トルトリエの20CDボックスです。

Dsc00136 Dsc00135_2







前からチェロのボックスセットが欲しいなあと思っていたのですが丁度手頃な感じで、マエストロ与太さんの六弦音曲覗機関でも最近紹介されています。
アマゾンで調べると新品で¥3,780中古で¥2,980です。
このお店でもアマゾンと同じ¥2,980でしたが100円の割引券を使って¥2,880になって、また100円の割引券をもらいました。
・・・
いそいそと家に帰って、コーヒーを入れて先ず1枚聴こうということで17枚目を取り出しました。

Dsc00134_2

17枚目はコダーイの無伴奏チェロソナタが入っています。
どうしていきなりコダーイなのか、「大体お前はバロック一辺倒でそのお前がコダーイか?」と言われそうですが、コダーイに対しては少し思い出があります。
・・・
僕が学生のとき同じ下宿に同じ学部の同じ学年の「男おいどん」みたいなのがいて、そいつは見かけに似合わずオーケストラ部でチェロを弾いていた訳です。
そいつは僕と同じ貧乏学生のくせにコーヒー豆を惹いてサイホンで入れるような気取ったやつでしたが、そいつの部屋に押し掛けてチェロの話を盛り上げていくとたいてい美味しいコーヒーを入れてくれました。(本当はお坊ちゃんだったのかな?)
そのときレコードで聴いていたのがコダーイの無伴奏チェロソナタです。
「このジョワーンジョワーンと響く重音、重厚な低音、鳥のさえずるようなハーモミクス」
「いいなあ、いいねえ」と言っておだててはコーヒーを飲んでいました。
初めのうちはコーヒー目当てでも、いろいろとチェロの曲を聴いて生のチェロをさわらせてもらったりしているうちにしだいにチェロに魅力を感じ始め、最後にはギターの次に好きな楽器は?チェロ・・・と言うことになってきました。
チェロに関しては最初に知ったのがチェリスト=ポール・トルトリエ、チェロの名曲=コダーイの無伴奏チェロソナタということで、カザルスもバッハの無伴奏チェロ組曲もその存在を知ったのはずっと後になります。
・・・
まあそんな思いでもあり、トルトリエの演奏でこれさえあればチェロは大体そろっていると言えるようなセットを探していた訳です。(一つずつ揃えると高くつきますからね)
新品でも¥3,780ですからアマゾンで注文してもよかったのですが、ここは出会いが大切(本当かなあ・・・)本当は欲しいものをいろいろと天秤にかけてみて決めると言うことですが、今日は良い出会いをさせてもらいました。
当分これで楽しめそうです。