少しずつではあるが、日に日に進歩してきている。
ただ、いまだに左手が弦を押さえ間違えてスカを食らったり、右手が空振りしたりがある。
一方で、今まではトリルとかスラーはなるべく省いて、とにかく流して指に覚えさせることを優先していたのが、最近では余裕が出て生きたのか、できるだけスラーを入れて全体にレガート感を出したり、トリルも上の音から始まるバロック調のトリルにしたりと、いろいろと小細工をする余裕が出てきた。
セーハは腕の重さを利用することを覚えて少しずつ改善してきているが、やはり一通り弾き終えると左手の疲労がピークになる。特に直後は親指の付け根が痛いぐらい疲れている。5分程度休むと回復して、また弾けるようになる。
弦はまだ伸びているが今が一番良い音をしている。弦は1ヶ月で換えたほうがいいですね。
ギターもこの4ヶ月間引き込んできたせいか、良い響きになってきた。
ただ、弾きにくさはいくら弾いても治らない。
ネックが厚く握力を必要とする、ネックが反っている、フレットが磨り減っている、特にローポジションのフレットは弦の形にえぐれている、指板も磨り減っている。こう書けば悪いところばかりのギターだが、愛着は何よりもある。
40年前に3万円で買った黒澤ギター、5万円ほどかけて修繕すると言うのはばかげているだろうか。
お金があれば、まあ金額ではないのであるが、金額で言うと最低でも50万円以上の、ある程度いいものが欲しいのであるが、そんなお金は今は逆さづりにして遠心分離機にかけても出てこない。
もう少しの辛抱と言いながら、結局このギターを弾き続けているような気もする。
明日から11月だ。ギターを再開して5ヶ月目にはいる。だんだん寒くなってくると、冷えた指で引くことになりさらに、指に負担がかかりそうだ。気をつけることにしよう。