現代はPCオーディオの時代である。CDを購入して、CDプレーヤーで音楽を聴くという時代ではない。
若い世代の人の多くは、CDを購入した経験がないであろう。音楽はスマホとイヤホンで聴くのが当たり前となった。
そんな時代の流れの中にあるので、CDトランスポートという分野は、絶滅危惧種であることは間違いない。
我が家で現在使用しているORACLE CD2000は相当に古い機種である。現在はMK4となり、まだ生産はされているようであるが、年間に販売されるであろう数はきっと微々たるものであろう。いつ生産が中止されてもおかしくない状況である。
「生産が中止される前に現行機種を新品で購入しておいたほうがいいかな・・・」とは思うが、価格が高騰しているので、なかなか踏み切れない。
そこで、現実的な価格帯の中古品を時折眺めたりしている。ヤフオクで「CDトランポート」と検索してみると、それなりの数が出品されている。
どれも古いものであるが、その中にMark LevinsonのNo.31Lを見つけた。物量が投入された往年の銘機である。そのサイズは、W480×H140×D340mmで、重量は26kgもある。恐ろしく気合の入ったCDトランスポートである。
写真で見る限り、外観は経過した年数の割には綺麗な状態を保っているようである。
CD2000と同様に相当な年数を経過した機器であるので、将来的な不安は拭えないが、そのがっしりとした作りこみを見ていると、力強い音がしてくるような印象を受ける。