季節は変わった。ちょうど秋分の日を境として一気に秋になった感じである。
夏の終わりというものはどこかしら寂しい感覚があるのが通例であるが、こうも暑い夏が長く続くと、「やっと解放される・・・」という解放感が先に立つ。
そんな季節の変わり目を感じながら、何気にスマホでヤフオクを見ていると、あるオーディオ機器が出品されているのに遭遇した。
それはORACLE CD1000であった。我が家で活躍しているORACLE CD2000の弟分にあたるCDトランスポートである。
その構造は若干CD2000よりも簡略化されてはいるが、独特のフローティングシステムを採用している。
その見た目はSF映画に出てくる宇宙船を思わせるもので、近未来的である。デザイン的にはとても好きな造形である。
写真で見る限りにおいて、外観のコンディションはそれほど悪くはなさそうである。ただし、説明文の中に「CDスタビライザーが欠品しています」との記載があった。
スラビライザーがないとCDを固定できない。Yukimuから取り寄せることはできるのであろうか。
我が家のCD2000は30年ほど前の製品である。故障などのトラブルが出てもおかしくない。「CD2000が故障した際の予備として、同じくORCLEのCD1000を持っていてもいいかな・・・」と、ふと思った。
「写真のものがすべてとなります」と説明文には記載があり、リモコンの写真がない。
「スタビライザーもリモコンも欠品か・・・」と思いながらも、その銀色に輝く宇宙船をしばらく眺めていた。