ハイエンドオーディオに嵌まっていたのは、今から10年以上も前のことである。その頃は、巨大なパワーアンプをスピーカーの間の床に置いていた。
その設置方法だと、パワーアンプとスピーカーの距離が短い。必然的にスピーカーケーブルもそれほどの長さは必要なく、1.5メートルの長さのものを使っていた。
スピーカーケーブルも現在のようなヴィンテージケーブルを使っていたのではなく、NORDOST製のハイエンドケーブルであった。
その当時、スピーカーケーブルをインシュレーターを使って床から浮かせると音に良い影響があるという情報を、知人のオーディオマニアから教えてもらった。
今でもあると思うが、その当時「ケーブル・インシュレーター」というオーディオアクセサリーが売られていた。
私は1個数千円する木製のケーブル・インシュレーターを購入した。それを複数個使ってスピーカーケーブルを床から浮かせた。
その結果は、音にも良い影響があった。すっきりとした空気感に変わったのである。「なるほど・・・これは良い・・・」と感心した。
しかし、ケーブルインシュレーターもハイエンドケーブルとともに我が家を去っていった。今は、ハイエンドオーディオに嵌まっていた時には、見向きもせず、絶対に使うことはあり得なかった細く軽いヴィンテージケーブルをスピーカーケーブルとして使用している。
「そういった古い時代のケーブルでも床からの振動に対する対策をすると効果があるのであろうか・・・」という疑問が浮かんだ。
それは時折訪問するオーディオマニアの方のお宅で、古い時代の細いスピーカーケーブルの下にインシュレーターらしきものが敷かれていたからであった。
「ヴィンテージケーブルのように細く軽いスピーカーケーブルでも効果があるのか・・・」そう思いながら、そのインシュレーターらしきものを眺めていた。
そのインシュレーターらしきものとは、Ge3の「礎・F」という製品であった。フェルト製の小さな長方形で、その上にスピーカーケーブルが置かれていた。
「床からの振動がスピーカーケーブルに及ぼす悪影響を軽減するのであろう・・・」と思い、私も購入した。価格は4個で6,480円。高いのか安いのか微妙な価格である。
現在のスピーカーケーブルは4メートルの長さがある。片チャンネルに4個使った。概ね1メートルに1個という割合である。
見た目的には、正直無い方が良い。それは確かである。しかし、まあ、ぎりぎり許容範囲内か・・・
このインシュレーターと言っていいのかどうか少し迷うものをスピーカーケーブルの下に敷いた状態で耳タコソフトを幾つか聴いてみた。
「その差はあるのか・・・ほとんど気のせい程度の変化なのか・・・」じっくりと耳を傾けたが、じっくりと耳を傾けなくてもその差は体感された。
この紺色のとても小さな座布団のようなものをスピーカーケーブルの下に敷くと、音が丁寧になる。
「音が丁寧になる」という表現は今一つぴんと来ない可能性が高いが、そういう感じなのである。
珈琲豆は同じ、焙煎も挽き方も同じ、ただ丁寧にお湯をゆっくりと注いだ。その結果現れる珈琲の味の差のような印象である。
丁寧ということはやはり良いことである。大事にされているということは、良い方向への変化をもたらすようである。
その設置方法だと、パワーアンプとスピーカーの距離が短い。必然的にスピーカーケーブルもそれほどの長さは必要なく、1.5メートルの長さのものを使っていた。
スピーカーケーブルも現在のようなヴィンテージケーブルを使っていたのではなく、NORDOST製のハイエンドケーブルであった。
その当時、スピーカーケーブルをインシュレーターを使って床から浮かせると音に良い影響があるという情報を、知人のオーディオマニアから教えてもらった。
今でもあると思うが、その当時「ケーブル・インシュレーター」というオーディオアクセサリーが売られていた。
私は1個数千円する木製のケーブル・インシュレーターを購入した。それを複数個使ってスピーカーケーブルを床から浮かせた。
その結果は、音にも良い影響があった。すっきりとした空気感に変わったのである。「なるほど・・・これは良い・・・」と感心した。
しかし、ケーブルインシュレーターもハイエンドケーブルとともに我が家を去っていった。今は、ハイエンドオーディオに嵌まっていた時には、見向きもせず、絶対に使うことはあり得なかった細く軽いヴィンテージケーブルをスピーカーケーブルとして使用している。
「そういった古い時代のケーブルでも床からの振動に対する対策をすると効果があるのであろうか・・・」という疑問が浮かんだ。
それは時折訪問するオーディオマニアの方のお宅で、古い時代の細いスピーカーケーブルの下にインシュレーターらしきものが敷かれていたからであった。
「ヴィンテージケーブルのように細く軽いスピーカーケーブルでも効果があるのか・・・」そう思いながら、そのインシュレーターらしきものを眺めていた。
そのインシュレーターらしきものとは、Ge3の「礎・F」という製品であった。フェルト製の小さな長方形で、その上にスピーカーケーブルが置かれていた。
「床からの振動がスピーカーケーブルに及ぼす悪影響を軽減するのであろう・・・」と思い、私も購入した。価格は4個で6,480円。高いのか安いのか微妙な価格である。
現在のスピーカーケーブルは4メートルの長さがある。片チャンネルに4個使った。概ね1メートルに1個という割合である。
見た目的には、正直無い方が良い。それは確かである。しかし、まあ、ぎりぎり許容範囲内か・・・
このインシュレーターと言っていいのかどうか少し迷うものをスピーカーケーブルの下に敷いた状態で耳タコソフトを幾つか聴いてみた。
「その差はあるのか・・・ほとんど気のせい程度の変化なのか・・・」じっくりと耳を傾けたが、じっくりと耳を傾けなくてもその差は体感された。
この紺色のとても小さな座布団のようなものをスピーカーケーブルの下に敷くと、音が丁寧になる。
「音が丁寧になる」という表現は今一つぴんと来ない可能性が高いが、そういう感じなのである。
珈琲豆は同じ、焙煎も挽き方も同じ、ただ丁寧にお湯をゆっくりと注いだ。その結果現れる珈琲の味の差のような印象である。
丁寧ということはやはり良いことである。大事にされているということは、良い方向への変化をもたらすようである。