特にこれといった用があるわけではなかったが、夜の7時ごろに中野坂上の喫茶店「Mimizuku」に立ち寄った。
世田谷区の深沢に確定申告の資料を受け取りに行き、その帰りに「食事でもするか・・・」と思い、VW POLOをそちらに向かわせたのである。
昨日から寒さが緩んだ。今日も2月としては暖かい一日であった。いつものコインパーキングに停めて、店まではほんの少し歩くのであるが、コートのボタンは留めなくても平気であった。
「もしかしたら、来ているかな・・・」
と頭の片隅で思いながら、Mimizukuの扉を開けた。扉の上部に取り付けられている鈴が軽く鳴った。
カウンター席には一人の人影が・・・「やっぱり、来ていた・・・彼女は毎日のように来ているのであろうか・・・」そんなことを思いながら、カウンター席に向かって歩いていき、「こんばんわ・・・」と「ゆみちゃん」に挨拶した。
彼女はいつものようにナポリタンとアイスコーヒーのセットを頼んでいた。
「こんばんわ・・・お久しぶりです・・・あっ、先日はありがとうございました。渋谷まで付き合ってもらって・・・」
彼女はいつものように4つあるカウンター席の手前から二つ目の席に座っていた。私はコートを脱いで一番奥の席に座った。
「私もナポリタンください・・・」
私は女主人に頼んだ。女主人は「はいはい・・・」と呟くように言ってから、手早くその準備に取り掛かった。
「そうそう・・・弱ペダ観ました・・・?」
彼女は目をキラッとさせて訊いてきた。
「もちろん・・・『坂道の役割』でしょう・・・いつもは録画して観るんだけど、昨日はリアルタイムで観たよ・・・盛り上がったね・・・」
「良かったですよね・・・あの三人のバトル・・・もう手をぎゅって握ってました。」
「それ分かる・・・心の中で『行け~!』って感じで、力入るよね・・・」
「それから、今泉君の覚醒感って言うか、ワープしました感がすごいですよね・・・前半は3人のデッドヒートで一気に盛り上げて、後半は今泉君の凄みが良かった・・・」
「ああ、今泉君ね・・・変わったよね・・・御堂筋君が『きもいずみ~』って感じでちょっかいを出しても、さらっとかわし、さらに『キモウ筋』とやり返すあたりついつい笑っちゃった・・・」
「あそこ私も笑っちゃいました・・・」
「そのあと、御堂筋君の容貌がほとんど妖怪と化すあたり、『ちょっとやりすぎだろう・・・』とは思ったけど・・・」
「あれがいいんですよ・・・あの妖怪感が・・・」
アニメマニアである彼女は、『弱虫ペダル』を楽しみにしているようである。ロードバイクに乗っているわけではないが、純粋にアニメとしてとても面白いのであろう。
世田谷区の深沢に確定申告の資料を受け取りに行き、その帰りに「食事でもするか・・・」と思い、VW POLOをそちらに向かわせたのである。
昨日から寒さが緩んだ。今日も2月としては暖かい一日であった。いつものコインパーキングに停めて、店まではほんの少し歩くのであるが、コートのボタンは留めなくても平気であった。
「もしかしたら、来ているかな・・・」
と頭の片隅で思いながら、Mimizukuの扉を開けた。扉の上部に取り付けられている鈴が軽く鳴った。
カウンター席には一人の人影が・・・「やっぱり、来ていた・・・彼女は毎日のように来ているのであろうか・・・」そんなことを思いながら、カウンター席に向かって歩いていき、「こんばんわ・・・」と「ゆみちゃん」に挨拶した。
彼女はいつものようにナポリタンとアイスコーヒーのセットを頼んでいた。
「こんばんわ・・・お久しぶりです・・・あっ、先日はありがとうございました。渋谷まで付き合ってもらって・・・」
彼女はいつものように4つあるカウンター席の手前から二つ目の席に座っていた。私はコートを脱いで一番奥の席に座った。
「私もナポリタンください・・・」
私は女主人に頼んだ。女主人は「はいはい・・・」と呟くように言ってから、手早くその準備に取り掛かった。
「そうそう・・・弱ペダ観ました・・・?」
彼女は目をキラッとさせて訊いてきた。
「もちろん・・・『坂道の役割』でしょう・・・いつもは録画して観るんだけど、昨日はリアルタイムで観たよ・・・盛り上がったね・・・」
「良かったですよね・・・あの三人のバトル・・・もう手をぎゅって握ってました。」
「それ分かる・・・心の中で『行け~!』って感じで、力入るよね・・・」
「それから、今泉君の覚醒感って言うか、ワープしました感がすごいですよね・・・前半は3人のデッドヒートで一気に盛り上げて、後半は今泉君の凄みが良かった・・・」
「ああ、今泉君ね・・・変わったよね・・・御堂筋君が『きもいずみ~』って感じでちょっかいを出しても、さらっとかわし、さらに『キモウ筋』とやり返すあたりついつい笑っちゃった・・・」
「あそこ私も笑っちゃいました・・・」
「そのあと、御堂筋君の容貌がほとんど妖怪と化すあたり、『ちょっとやりすぎだろう・・・』とは思ったけど・・・」
「あれがいいんですよ・・・あの妖怪感が・・・」
アニメマニアである彼女は、『弱虫ペダル』を楽しみにしているようである。ロードバイクに乗っているわけではないが、純粋にアニメとしてとても面白いのであろう。