AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

3264:坂道の役割

2015年02月24日 | ノンジャンル
 特にこれといった用があるわけではなかったが、夜の7時ごろに中野坂上の喫茶店「Mimizuku」に立ち寄った。

 世田谷区の深沢に確定申告の資料を受け取りに行き、その帰りに「食事でもするか・・・」と思い、VW POLOをそちらに向かわせたのである。

 昨日から寒さが緩んだ。今日も2月としては暖かい一日であった。いつものコインパーキングに停めて、店まではほんの少し歩くのであるが、コートのボタンは留めなくても平気であった。

 「もしかしたら、来ているかな・・・」

 と頭の片隅で思いながら、Mimizukuの扉を開けた。扉の上部に取り付けられている鈴が軽く鳴った。

 カウンター席には一人の人影が・・・「やっぱり、来ていた・・・彼女は毎日のように来ているのであろうか・・・」そんなことを思いながら、カウンター席に向かって歩いていき、「こんばんわ・・・」と「ゆみちゃん」に挨拶した。

 彼女はいつものようにナポリタンとアイスコーヒーのセットを頼んでいた。

 「こんばんわ・・・お久しぶりです・・・あっ、先日はありがとうございました。渋谷まで付き合ってもらって・・・」

 彼女はいつものように4つあるカウンター席の手前から二つ目の席に座っていた。私はコートを脱いで一番奥の席に座った。

 「私もナポリタンください・・・」

 私は女主人に頼んだ。女主人は「はいはい・・・」と呟くように言ってから、手早くその準備に取り掛かった。

 「そうそう・・・弱ペダ観ました・・・?」

 彼女は目をキラッとさせて訊いてきた。

 「もちろん・・・『坂道の役割』でしょう・・・いつもは録画して観るんだけど、昨日はリアルタイムで観たよ・・・盛り上がったね・・・」

 「良かったですよね・・・あの三人のバトル・・・もう手をぎゅって握ってました。」

 「それ分かる・・・心の中で『行け~!』って感じで、力入るよね・・・」

 「それから、今泉君の覚醒感って言うか、ワープしました感がすごいですよね・・・前半は3人のデッドヒートで一気に盛り上げて、後半は今泉君の凄みが良かった・・・」

 「ああ、今泉君ね・・・変わったよね・・・御堂筋君が『きもいずみ~』って感じでちょっかいを出しても、さらっとかわし、さらに『キモウ筋』とやり返すあたりついつい笑っちゃった・・・」

 「あそこ私も笑っちゃいました・・・」

 「そのあと、御堂筋君の容貌がほとんど妖怪と化すあたり、『ちょっとやりすぎだろう・・・』とは思ったけど・・・」

 「あれがいいんですよ・・・あの妖怪感が・・・」

 アニメマニアである彼女は、『弱虫ペダル』を楽しみにしているようである。ロードバイクに乗っているわけではないが、純粋にアニメとしてとても面白いのであろう。
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