AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

3249:二者択一

2015年02月09日 | ノンジャンル
 BH ULTRALIGHT EVOのフレーム重量は690g。フロントフォークの重量も300gと軽量である。フレームとフォークとを合わせて1kgを切る。

 その超軽量ぶりからも察せられるように、ULTRALIGHT EVOはヒルクライムに的を絞ったモデルである。塗装はマットブラック。渋いというか、かなり地味な外観である。メーカー名もくっきりとペイントしていない。遠目にはどこのメーカーのものかすぐにはわからない。

 各メーカー、ヒルクライムに的を絞った最軽量モデルは、地味な外観のモデルが多い。そして何故かしら色合いは圧倒的にブラックが多い。それも最近流行のマットブラックが多い。艶消しの渋さが受けているのであろう。

 そんなマットブラックに全身をおおわれたULTRALIGHT EVOは硬派な渋さ満載である。コンポーネントにSRAM REDを搭載して、軽量なカーボン・ホイールを奢ってあげれば、完成車で6kgを切る軽量さで仕上げることも可能である。

 ヒルクラムレースにおいては軽さが重要な要素である。ヒルクライムレースにおいて相当な戦闘力を有するモデルであることは確かである。今年こそMt.富士ヒルクライムで90分切りを達成して3度目の正直を達成したい私にとって大きな力になってくれるはず・・・

 KUOTA KHANのフレーム重量は785g。フロントフォークの重量は340g。両方合わせて1,125g。BH ULTRALIGHT EVOのような1kgを切る超軽量フレームに比べると重量は100g以上重いが、それは超軽量モデルと比べてであって、一般的には十分軽量な部類に入る。

 KUOTAのラインナップは少々変わっている。「KING OF MOUTAIN」の略である「KOM」という、名前からしてヒルクライム用と思われるモデルもある。しかし、超軽量というわけではなく、重量はほぼKHANと同じ、フレームとフロントフォークを合わせて1,160gである。KHANとKOMの棲み分けってどうやっているんであろうか、と少々首をひねる。

 さらに「K-UNO」というモデルもある。こちらは振動吸収性に焦点をあてて開発されたフレーム・・・長い距離を走っても、そのシルキーな乗り心地により体の疲労度は軽いとのこと。

 この三つのフレームがほぼ同じ価格帯に並んでいる。(K-UNO 34万円 KOM 35万円 KHAN 36万円)他のメーカーではなかなか見かけないラインナップである。

 KHANの色は黒と白があるが、圧倒的に黒の方がかっこいい。黒は黒でもマットブラックではなく、グロスペイントであり、滑らかな艶がある。今ORBEA ONIXが履いているFulcrum Racing Zero (Dark Label)との見た目的な相性もかなり良さそうである。

 KHANのシルエットにおいて特出した造形がなされているのがシートステイ。真横から見ると極めて薄い。振動吸収性もかなり考慮したデザインなのであろう。その薄いシートステイの造形は妙に心をくすぐる。

 しばし、沈思黙考した。二者択一・・・時間をかけてもしょうがない。結論は下されるべきであった。

 「では、こちらでお願いします・・・」私はBHとKUOTAの二つ並んだカタログの一方を指さし「明日月曜日に発注してください・・・」と言った。
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