「最初は30分ほどかかりますよ・・・すぐ目詰まりをおこすでしょうから、替刃も幾つか必要でしょうね・・・」
チームメンバーからそう言われた時、「30分も風呂場で脚の毛と格闘する必要があるのか・・・」と少々気勢をそがれた。
「一旦剃ってしまうと、次からは楽です。5分から10分程度で大丈夫です。最初だけがちょっと大変かもしれません・・・」
というアドバイスに「そうか最初が大変か・・・」と思った。その時、頭の中ではとある商品のことが浮かんでいた。
それは「除毛クリーム」である。実際に使った経験はないが、そういった商品があるはずという知識は、頭の片隅に隠し持っていた。
現代はインターネットという便利なものがある。さっそく調べ、購入ボタンをクリックした。それが、今日届いた。
残念ながら除毛クリームは万能ではないようである。これをつかえば、すぐさま完全なつるつる脚が手に入るわけではない。確かに除毛はされるが、その除毛率は100%ではなく80~90%程度のようである。
しかし、たとえ80%であったとしても、最初の難関を結構な比率でクリアできる。残りの20%は剃刀で処理する。これがもっとも効率的かつ確実な方法のような気がしたのである。
そこで、届いた商品を早速開封した。専用のヘラも付属していた。風呂場に入り、そのクリームを両足に塗りたくった。
パーマ液のような臭いがする。あまり良い臭いではない。その状態で5分から10分待つように説明書には指示してある。
用意しておいた村上春樹の最新短編集を読みながら時間の経過をやり過ごした。7,8分が経過した。「もうそろそろいいかな・・・」本を風呂場の外に出して、いよいよ「除毛クリーム」の効果のほどを検証することにした。
シャワーで勢い良く流した。思ったほど毛が抜けていかない。「あれ・・・効果がないのか・・・」と思って、シャワーでお湯を流しながら、空いている方の手でこすってみた。
すると、毛が次々に落ち始めた。その要領で両足を流すと、確かに100%ではないが、どうであろう、85%ほどの比率で毛が除去された。
のこり15%であれば、剃刀でも十分対応できそうである。一気に仕上げてしまおうかと思ったが、なんとなく一度に除毛クリームと剃刀の被害を受けると脚の皮膚がかわいそうな気がして、仕上げは明日以降に持ち越すことにした。
85%程除毛された両足をしばし眺めた。目新しかった。少し違和感があった。何かしら貧相になったようにも感じた。「まあ、慣れの問題であろう・・・」そう思いながら湯船に浸かった。お湯の体への浸透具合が少しばかり良くなったように感じた。
チームメンバーからそう言われた時、「30分も風呂場で脚の毛と格闘する必要があるのか・・・」と少々気勢をそがれた。
「一旦剃ってしまうと、次からは楽です。5分から10分程度で大丈夫です。最初だけがちょっと大変かもしれません・・・」
というアドバイスに「そうか最初が大変か・・・」と思った。その時、頭の中ではとある商品のことが浮かんでいた。
それは「除毛クリーム」である。実際に使った経験はないが、そういった商品があるはずという知識は、頭の片隅に隠し持っていた。
現代はインターネットという便利なものがある。さっそく調べ、購入ボタンをクリックした。それが、今日届いた。
残念ながら除毛クリームは万能ではないようである。これをつかえば、すぐさま完全なつるつる脚が手に入るわけではない。確かに除毛はされるが、その除毛率は100%ではなく80~90%程度のようである。
しかし、たとえ80%であったとしても、最初の難関を結構な比率でクリアできる。残りの20%は剃刀で処理する。これがもっとも効率的かつ確実な方法のような気がしたのである。
そこで、届いた商品を早速開封した。専用のヘラも付属していた。風呂場に入り、そのクリームを両足に塗りたくった。
パーマ液のような臭いがする。あまり良い臭いではない。その状態で5分から10分待つように説明書には指示してある。
用意しておいた村上春樹の最新短編集を読みながら時間の経過をやり過ごした。7,8分が経過した。「もうそろそろいいかな・・・」本を風呂場の外に出して、いよいよ「除毛クリーム」の効果のほどを検証することにした。
シャワーで勢い良く流した。思ったほど毛が抜けていかない。「あれ・・・効果がないのか・・・」と思って、シャワーでお湯を流しながら、空いている方の手でこすってみた。
すると、毛が次々に落ち始めた。その要領で両足を流すと、確かに100%ではないが、どうであろう、85%ほどの比率で毛が除去された。
のこり15%であれば、剃刀でも十分対応できそうである。一気に仕上げてしまおうかと思ったが、なんとなく一度に除毛クリームと剃刀の被害を受けると脚の皮膚がかわいそうな気がして、仕上げは明日以降に持ち越すことにした。
85%程除毛された両足をしばし眺めた。目新しかった。少し違和感があった。何かしら貧相になったようにも感じた。「まあ、慣れの問題であろう・・・」そう思いながら湯船に浸かった。お湯の体への浸透具合が少しばかり良くなったように感じた。