AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

2993:全仏オープン

2014年05月28日 | ノンジャンル
 テニスの全仏オープンはまだ序盤であるが、番狂わせが相次いでいる。ランキングが10位と躍進したばかりの錦織圭であったが、怪我の影響からかプレーに精彩を欠き1回戦で早々と敗退した。

 さらに昨年の勝者であり2連覇を目指していた第1シードのセリーナ・ウィリアムズが女子シングルス2回戦で、世界ランク35位のガルビネ・ムグルザに2―6、2―6で敗れる波乱があった。

 セリーナはいかにもパワーがありそうな筋肉質の体を持ちパワフルなテニスが持ち味である。その圧倒的な強さについつい対戦相手の方を応援したくなってしまう。

 全仏オープンはクレーコートである。球足が遅くなるので1ポイントが決まるまでが他のグランドスラムよりも長く、ストローク力がある選手が有利である。

 もっとも現代テニスにおいては、サーブアンドボレーのタイプの選手はほとんどいない。そのため、ほとんどの試合は強烈なストロークの応酬となる。それは確かに迫力があるが、少し変化に乏しい面もある。

 かってはジョン・マッケンロー、ステファン・エドバーグ、ピート・サンプラスといったサーブアンドボレーの名選手がいたが、いまはランキング上位にこういったタイプの選手はいない。

 WOWOWで全仏オープンの試合を観ていて、今度試してみたいと思ったことがあった。それはフォアハンドストロークである。ナダルなどが顕著であるが、フォロースローを頭の上に持っていく独特のフォームで強烈なトップスピンをボールにかけている。

 普通フォアハンドストロークのフォロースローは左肩の上かあるいは左肩よリも低い位置にくる。それが頭の上でくるっと回転するほどに高い位置に持っていくのである。

 下から上への運動量が大きくなるので強烈なトップスピンがかかる。ボールの軌道は高くなり、相手コートに落ちてから大きく弾む。

 これは結構、嫌なボールである。このタイプのボールがエンドライン近くに落ちると、力が入りづらい高い位置でボールを打たざるを得ず甘いボールになりがちである。

 フォアハンドは最近今一つ安定しない。一般的には力が入りづらいといわれるバックハンドの方が安定感がある。フォアハンドが安定しないとテニスが面白くない。このナダル打法で安定したフォアハンドが確立できるであろか・・・単なるゆるりとしたムーンボールが出るだけの結果になるかもしれない。
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