AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

1920:フォード フォーカスRS

2011年06月17日 | ノンジャンル
 フォード フォーカスRSは、実にスパルタンな車であった。世界ラリー選手権(WRC)ではシトロエンとの死闘を繰り返しているフォード・フォーカスであるが、その市販バージョンの最もハイパフォーマンスなモデルが「RS」である。

 RSのエクステリアは、どこを切っても個性的で見るからに走りそうな雰囲気を醸し出している。抑揚の付けられたオーバーフェンダー、19インチのアルミを履く幅広いタイヤ、ボンネット穿たれた熱対策用のふたつのルーバー、などなどこの車が只者ではないことを示す証拠がここかしこに点在している。

 インテリアもそのポテンシャルの高さを声高に主張するように、フロントにはレカロ特製のハイパフォーマンススポーツシートが奢られている。リアも同様にサイドサポート性にすぐれたシートが用意されている。

 カーボン調のインテリア素材がスポーティーなイメージを放ち、光沢のあるアルミパーツがさらに気分を引き締める。ダッシュボード中央にはブースト計を含む3連メーターがマウントされるなど、スポーティーな演出満載である。

 トランスミッションは6段MT。ハンドルは左。フォーカスRSの心臓は、2.5リッター5気筒ターボエンジンで、300ps、41.8kgmを発生する。駆動方式はFF。あえて、4WD化しないことで、車両重量を軽めにした。

 今晩はPSDの大山さんが「Mercedes-Benzのディーゼルに乗ってみたい・・・」ということで、夜に我が家を訪ねてくれた。その大山さんが乗ってこられたのが、フォード フォーカスRSなのである。

 大山さんの愛車はゴルフ バリアント。徹底的にチューンナップが行われ、ノーマルバージョンとは別次元の車になっている。そのゴルフ バリアントの車検期間中の代車として、お知り合いのカーショップから借りているのが、このフォーカスRSである。

 まずは私のE-350 BLUETECに乗ってもらった。大山さんは以前Mercedees-Benzのディ-ゼルに乗っていたことがあり、「懐かしいですね・・・」とおっしゃられていた。「これはまさに、メルセデスですね・・・W124にも通じる乗り味です・・・」との感想であった。

 そして、E350 BLUETECを乗った後にフォード フォーカスRSに乗せてもらった。235/35R19のロープロファイル&大径タイヤを履いているが、不快な突き上げ感は思ったほどではなく、そのしっかりとしたタイヤはエンジンパワーをロスすることなく路面に伝える。

 少しアクセルを踏むと、背中はぐいっとレカロのシートに押し付けられるほどの加速が飛び出す。ハンドルはきわめてシャープ。ハンドルを切ると車はどこまでもフラットに曲がる。すかっと胸のすく走行感覚である。

 もちろん、こういったスパルタンな車は長距離走行には向かない。峠道に持ち込んで手に汗握りながら、エンドルフィン全開・・・といった遊びに相応しい車である。ある意味、私のE350 BLUETECとは対極にある車かもしれない。


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