おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

台風の目

2016-08-17 11:41:52 | 福島

 畑のためにはそろそろ雨が欲しいなあなんて思っていたら、夜半から雨風が強くなり、朝の犬の散歩に出ようとしたら、外は暴風雨になっていた。テレビをつけると、台風が茨城県北部の沖にいるという。いつの間にやら、すぐ近くまで来ていたのだ。

 このあたりは谷の多い地形なので、大雨が降ると川が氾濫することが多い。今回ももしかしたらあふれているかもしれないが、外出しないことには確かめようはない。犬たちにトイレをさせないことには膀胱がパンパンになっているだろうからと外に出そうとすると、さすがに暴風雨の中で用を足すのは嫌だと見えて拒否する。

 仕方がない、台風が行ってしまってから散歩に連れていくか。

 幸い午前10時には雨が上がった。台風というやつは近づいているときには大荒れだが、一旦台風の目に入ったり、通り過ぎた直後というのは、嘘のように静かになり、まだその辺をうろちょろしているはずなのだが、青空が広がったりして変な感じになる。もう、洗濯物だって外に干せるではないか。

 高校野球は、福島代表の聖光学院が東邦に勝ち、8強入りをしたらしい。毎年福島代表にはなるが、早々に負けてしまって残念なことが多い。今年は台風の目になってくれると福島も盛り上がるだろう。福島県はいまだ高校野球で優勝したことがないらしいから。

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秋空になる

2016-08-16 09:31:58 | 福島

 夕方から雷雨の天気予報は外れ、盆踊りが終わるまで雨は降らなかった。踊りの輪よりも実行委員の数の方が多いような状態なので、後半は小学校以来となる盆踊りの輪に参加して、チンタラチンタラと踊ったが、最後まで正式な踊りはわからずじまいだった。

 台風が接近中というが、今朝は昨日とは打って変わって秋空が広がり、空にはモコモコとしたひつじ雲がいっぱいだ。

 風もすっかり秋の風になり、お盆を過ぎるとたちまち秋の気配が濃くなってくる。子供の頃はお盆が終わるといよいよ夏休みも終わりに近づいたと憂鬱になっていたが、きっといつの時代になってもお盆が終わると子供は憂鬱になっているに違いない。

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お盆

2016-08-15 14:14:42 | 福島

 昨日日帰りでタミちゃんちの実家のお墓詣りに行った。途中、喪服を着た人や、初盆の灯篭の飾っている家なんかがあり、お盆のムード満点だった。

 お盆のムードを言うと変な感じがするが、東京にいたりすると、お盆なんて全然それらしくないのだ。大阪にいた時も東京にいた時も、盆と正月は人が少ないなあと思うくらいで、お盆らしくも正月らしくもない。ところが、これが田舎にいるといつもより人がたくさん出歩いていて、なんとなく活気がある。これは九州も福島も同じだ。福島では大体初盆のお参りは14日にするということで、余計に昨日はたくさんの人がウロウロしていたのかもしれない。

 お盆と一言で言っても、いろいろ細かい習慣は違うようだ。そもそも「初盆」という呼び方からして地方色がある。僕の田舎では「はつぼん」と言っていたと思うが、福島では「にいぼん」と呼ぶところもあれば「あらぼん」と呼ぶところもあるらしい。どれが正しいということはないのかもしれないが、ニュースなんかではなんと言っているのかちょっと興味がある。

 今日は朝から地区の盆踊りの準備に出かけた。今年は組長を仰せつかっているので、手伝いに出なければならなかったのだが、船頭多く船山に登るの例え通り、やーや−言うばかりでちっとも準備が進まない。いつになっても櫓の柱一本立たず、初めて参加したアベさんは、その様子を面白がって見学していたのであった。

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チャップリンの映画

2016-08-13 19:01:58 | 福島

 世間は今日からお盆で、僕も夏休み。午前中はランニングに出かけ、帰ってきてビールを飲んでしばらくひっくり返っていた後は、ホームセンターから木材を買ってきていたので、それで手作り額縁を作ることにした。

 テレビではオリンピックをやっているが、これは時差がちょうど半日あり、夜中にやっているので、ビデオでも借りてこようかと思っていたら、ホームセンターで中古DVDが売っていたので覗いてみたら、前から探していたチャップリンのDVDが何本か置いてあり、ラッキーとばかり3本買ってきた。これでお盆の映画には困らないのだ。

 チャップリンの初期のものは短編ばかりで、これはどっちかというとお笑いがメインだ。僕が探していたのは長編のもので、「街の灯」「モダンタイムス」「独裁者」「殺人狂時代」「ライムライト」「ニューヨークの王様」だ。そのうちホームセンターには前3本があったので、全部買った。

 チャップリンには有名な自伝があり、これを読むとチャップリン自身、映画の浮浪者以上の貧乏な生活を送ったことがわかる。あまりの貧乏ゆえに、お母さんは気が狂い、チャップリンと兄は学校へも行けず、孤児院で育った。

 映画を作るようになり、主演、監督、脚本、音楽とほとんどのことを自分でこなしたチャップリンは、読み書きからバイオリンまで、すべて独学で身につけた。浮浪者を主人公にした映画を作っても、決して嫌味にならないのは、そうしたチャップリンの生い立ちからくるものが多いのである。

 以前はチャップリンの映画はテレビでもよく放映されていた。が、最近はレンタルビデオ屋でも見かけなくなり、テレビではまったく取り上げられない。流れるのは、ジブリかダイハードかターミネーターばかりだ。

 久しぶりにチャップリンの映画を観ながら、大いに感動し、同時に最近はチャップリンみたいな人生の機微に触れるような映画は流行らないのかなと思ってしまうアベさんなのであった。

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生き物たち

2016-08-12 12:26:30 | 福島

 立秋を過ぎたからか、朝の散歩に出ると、少し肌寒いくらいの涼しさだったりする。日中は相変わらず猛暑だが、さすがに朝晩は秋の気配が漂いだした。

 セミも涼しいうちは鳴かないので、早朝の散歩は草むらのコオロギの声を聞きながら歩くことになる。自然と「し〜ずかあなあ〜し〜ずかな〜 さ〜との〜あ〜き〜」」と鼻歌を歌っている。

 田んぼの上では、巣立ったばかりのツバメが飛行訓練をしている。電線を見上げると、まだうまく飛べない若鳥が数羽、ほかのツバメの飛ぶのを見学している。

 と、なんだか一羽だけ見慣れない鳥の姿を見かけた。どうやら巣立ったばかりの幼鳥のようだが、ヒヨドリともムクドリとも違うようだ。大きさはムクドリよりひとまわり小さいようだが、スズメよりも大きい。誰か、この野鳥の名前が分かる人がいるだろうか。

 電信柱の上では、ノスリが精悍な顔でこちらを警戒していた。シャッターを押すと、その音を聞いて場所を移動した。

 足元では赤トンボの姿を見かけるようになり、杭や電線にはノシメトンボが列を作って止まっている。

 そして田んぼには、たまに見かけるおかしな生き物たちの影が。

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山の日なのに

2016-08-11 14:44:22 | 福島

 今日は山の日で国民の休日。のはずなのに、今日までカフェを開けているアベさんに、山に行く時間はない。もっとも、山の日なんて堂々と宣言されたら、へそ曲がりなアベさんは行きたくなくなるのは、山開きに偶然行き当たり、大渋滞の中を歩いた経験があるからだ。山に行くにしても、海に行くにしても、人が少ない時期を狙っていくのがヨロシイ。中にはそういう混雑した時期を狙い、混雑した場所に行くのが好きという人がいるが、僕にはそういう気持ちはまるで理解できない。

 そもそもインドア派で山登りなんてまったく念頭になかった僕が、せっせと山に登るようになったのは、トトを飼い始め、散歩の延長として長距離を歩くようになったからだ。誰のいない大自然の中で、トトに自由にのびのびしてもらうのが目的だったが、そのうち僕自身もすっかり人間界から遠く離れる経験に味をしめ、一時期はあちこち登るようになった。

 が、最近はトトも高齢となり、その辺の急坂でも足の運びが遅くなってきた。その様子を見ていると、とても高い山は無理かなと思ってしまうが、あんまり楽ばかりさせていても老いぼれてしまうだけかもしれない。どこか手頃な山を探すかなと、山の地図を開いては、あちこち検討してみる最近のアベさんなのである。

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夏期休暇のお知らせ

2016-08-10 14:08:40 | 福島

 「アトリエ・カフェ 青い犬」は、8月12日(金)〜16日(火)の5日間をお休みとさせていただきます。その頃に足を運ぼうと考えていた人はご注意ください。

 ほぼひとりでやっているカフェだから、交代要員というのがいない。従って、用事が立て込んできたり、どこかへ出かけなければならないような用件があると、どうしても休みを取るしかなくなるのだが、今年はそれに加えて地区の組長という役目を仰せつかったので、地区の盆踊りの準備や開催、片付けに参加しなければならず、プラス墓参りや普段できない用事も一気に片付けておきたいので、今回は5日間の休みを取ることにした。

 もっとも猛暑日が続くこの暑さでは、外出しようという人も少ないだろうし、カフェを開けておくだけで1日クーラーをガンガンにつけているので、必要経費も高くなる。こういう時はなるべくおとなしくじっとしていた方がいいだろう。

 おまけにテレビではオリンピックと高校野球とやっていて、早朝から夜中までテレビに釘付けという人も多いだろう。

 そういう僕も、普段は興味のないフェンシングや柔道や卓球なんかまで、時々テレビをつけてチェックしている。

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個性とイチロー選手

2016-08-09 11:06:42 | 福島

 最近は、会社でも学校でも「個性」を大切になどと言われる。が、「個性」「個性」というわりに、「じゃあ、個性って何」という話になると、突然歯切れが悪くなる。他人と違うことが「個性」だというのなら、この世には同じ人間はひとりとしていないと言っておけばいいのであって、わざわざ「個性」などとありがたがることはない。赤ん坊にだって犬にだって個性はあるのだから、大切にするまでもないのである。

 イチロー選手が大リーグで3000本のヒットを記録した。人はイチロー選手のことを「天才」と呼ぶ。もし、イチロー選手がゴジラ松井以上の体格をしていたら、人は「大打者」とは呼んでも「天才」とは呼ばないだろう。イチロー選手の個性とは、まさしくそこにある。野球選手としては華奢な、まるで陸上選手のような体格で、大記録を作ったことによるのである。

 イチロー選手の体格では、ホームランを量産するのは期待できないだろう。そこで、ヒットと呼べないような内野安打も含め、誰よりもヒットを打つことを実践した。野球をした人なら内野安打と言えば誰でもめっけもんの、ヒットとしてはショボイヒットだと感じるだろうが、イチロー選手は誰よりも内野安打を足で稼いだのである。そんなことが、野球の歴史に残るような大記録につながるなんて、誰ひとりとして考えたこともなかったろう。

 盲目のピアニストと呼ばれる人たちがいる。目が見えないというのは、ピアノの鍵盤を弾いたりスコアを読んだりするのに、とてつもないハンデとなる。が、それを克服しピアノを弾く彼らは、目が見えないということを強力な個性とした。

 ピカソが「青の時代」という青の絵の具ばかりで絵を描いた時期があるが、青という情感を表現したいという欲求もさることながら、貧乏のどん底にあって、最も安価な青の絵の具ばかりを使ったという話もある。

 弱点や欠点を克服すると、それは何よりも強烈な個性となる。逆に言うなら、個性というのはそういうところにしか存在しないということでもある。

イチロー選手が恵まれた体格をしていたら、もっと別の形の大打者になったかもしれないし、盲目のピアニストの目が見えたら、違う形の音楽家になったかもしれない。が、もしかしたら、ごくごく普通の人になっていたかもしれない。それは誰にもわからない。

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記録設定

2016-08-08 15:22:17 | 福島

 お休みなので、いつも通りランニングに出ることにした。全国的には気温が高いようだが、福島には台風が近づいているせいか、朝から曇り空で風も強い。走り始めると、向かい風には閉口するが、横からや後ろからの風ですぐに汗が乾く。近頃では珍しく走りやすい日なのである。

 というわけで、いつもよりちょっとだけ快調に走り、この前の猛暑日には2時間かかったコースを1時間45分で走った。途中、1時間半くらいの記録が出るかと思ったが、冬場と違いいくら涼しいと言っても30度はある。時計を見ながら1時間45分で帰れれば上出来だなと思っていたら、1時間44分で帰りついた。

 不思議なもので、2時間かかると思ったら2時間かかるし、1時間45分と自分で設定すると、ほぼピッタリその時間を使いきる。自覚はなくても、設定時間に合わせて行動しているとしか思えない。

 今はリオオリンピックが始まり、毎日熱戦が繰り広げられているが、団体で行うスポーツと違って、時間との戦いの水泳だの、重さを競う重量挙げだのというのは、徹頭徹尾自分との戦いだろう。できないかもと思えばできなくなるだろうし、できると思わなければ、何もできないのかもしれない。ちょこっとランニングに出るだけで、いつも自分との戦いに負けるアベさんは、一流のスポーツ選手は本当にすごいなあと、心の底から感心してしまうのであった。

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花火大会

2016-08-07 11:38:07 | 福島

 夕べ、阿武隈川の花火大会があるので、歩いて見に行くことにした。

 毎年、家のテラスから見ているのだが、ちょうど家の陰になり、身を乗り出してようやく見える感じなので、今ひとつ花火を鑑賞したという気になれない。おまけに花火が上がり始めると、犬たちがワサワサと落ち着かなくなり、ドリに関しては怪力に物を言わせて、あちこちガリガリと搔きむしり始めるので、おちおち花火も見ていられないのだ。ということなので、今年は夕飯後に、犬を連れて夜の散歩に出ることにした。

 トトは子供の頃、2回ほど花火大会に連れ出したことがある。雷やブラスバンドの演奏など、大きな音が大の苦手なので、花火大会に行くと早くその場を立ち去ろうと、ほとんど匍匐前進みたいになって歩くのだが、それ以上大騒ぎするわけではないので心配はないが、問題は花火大会初挑戦のドリだ。

 20分ほどかけて川の近くまで歩くと、かなりの人出があった。花火は時間通りには上がらず、暗闇の中待っていたが、じっとりと汗が噴き出してくるので場所を移動することにした。どっちみち花火が上がれば、犬たちが帰りたがるだろうからと、ゆっくりと帰路につく。

 と、突然目の前にシュルシュルと花火が上がり、目の前でドーンと大輪を咲かせた。花火会場から遠ざかっているつもりだったのが、実はすぐ目の前まで移動してきたのだ。

 これには犬たちも人間も驚いた。ドーンと鳴るたび辺りの空気がビリビリと震える。次々に頭の上が明るくなるので、まるで爆弾が落ちてきているかのようだ。ドリは気が狂ったようになり、ゼーゼーとリードを引っ張るので、両手で抱えるようにして移動する。

 ようやく会場から離れた場所まで移動したが、ドリは相変わらず恐怖に腰を抜かし、ゼーゼーと過呼吸に陥っている。あんまり呼吸が激しいので、夕飯のドッグフードまで吐いてしまった。

 花火の写真でも撮ろうとカメラをぶら下げて行ったが、結局一度シャッターを押しただけで、その後花火は僕の背中で打ち上がっていたので、ひとつも見ていないのである。花火大会というよりも、ドリの独演会の夜であった。

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