台風が立て続けにやって来る。台風10号は、あちこちブラブラした挙句、いつの間にやら勢力を強め日本に上陸するつもりらしい。
台風が続けてやって来るのも、台風の進路がいつもと違うのも、バカみたいに大きな台風になるのも、すべて温暖化が影響しているらしい。ただ、本当の原因は科学ではわからないので、「らしい」というしかない。
化石燃料を燃やして出る二酸化炭素が地球温暖化の影響だと言われて久しい。民主党が政権を取っていた時には鳩山さんがCO2排出削減を宣言し、世界からやれるものならやってみろの拍手を受けていた。が、その後原発事故があったので、なし崩しに日本は火力発電所に頼らざるをえず、いつの間にかCO2排出削減は言わなくなった。
二酸化炭素というのは水に溶けるので、もともとは地球上の7割を占める海に吸収されてしまう。従って大気中に二酸化炭素が増えるということはないのだが、それが増えたというのなら、海に溶け込む許容量を超えてしまったということだ。ちょうど風呂桶に水を溜めていたところ、ついに溢れ出したということだ。ということは、これからは排出した二酸化炭素は海には吸収されず、すべて大気中に溢れることを意味する。
もしこれが本当なら、温暖化は加速度的に進むはずである。これまで大丈夫だったからこれからも大丈夫というのは、風呂桶に空きがあったからに他ならない。
ただ、いくら目の前に危機が迫ろうとも、政治家もお役人も決して公表することはない。なぜなら、「民衆がパニックを起こすからだ」という。「本当はわかってたんですが、いろいろ努力するのが面倒でして」とは決して言わない。