ドっちゃんの肖像

　パソコンで絵を描くというと、写真の加工ソフトみたいに、水彩風やパステル風に自動変換すると想像している人も多い。そういうこともあってリアルな絵というのは、どんなに細部まで描き込もうと、どうせ機械が勝手にやっているんだからという思い込みから逃れることはできないので、なるべくリアルさから遠いものを描きたくなる。

　が、絵を描く楽しみとは、対象とどこまでじっくり向き合うかということにもあるので、時々は初心に帰る意味もあり、デッサンしてみる。

　今回は鉛筆機能と水彩機能を使って、ドリを描こうと思う。最終的には背景まで描き込み、水彩画風のドリの肖像にする予定。今までやったことがない手法なのでうまく行くかどうかはわからないが、筆でざっくり色をつけるのに比べ、ペンを使って毛の一本一本を描くというのは時間はかかるものの、ゆっくりドリの姿ができあがっていくのが面白い。手始めに顔を描き込む。