おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

テクノロジーの進歩

2024-07-09 11:54:41 | 日記
 最近話題になっていたニュースに、学校のプールの水を出しっぱなしにして、それで多額の請求が学校にあり、先生が立て替えたというものがあった。確かに落ち度は水道を止めなかった先生にあったかもしれないが、数十万円という損失を補填するのに先生だけに責任を負わせるのは酷なように思う。

 で、不思議に思ったが、いまや家庭のお風呂だってお湯が溜まれば知らせてくれる装置がついていたりするのに、なぜ学校のプールのような大量の水を蓄えるのに自動で止まるか、あるいはタイマーで知らせるようなことができないのだろうかと不思議でならない。水道を出しっぱなしにしていたのをつい忘れてしまう、なんてことは人間なら誰にでもあるのである。

 最近は先生が抱えている負担があまりに大きすぎて、先生の成り手がいないという。そこに持ってきて、命の危険もある水泳の授業だの、プールの水を溜めるだの、負担が大きすぎて水泳の授業自体を取りやめるところまで出てきた。

 が、ただでさえ泳ぐ機会が少ない現代の子供たちから水泳の授業がなくなれば、カナヅチが大量に増えるだろう。川で子供が溺れようと、泳げない大人は指をくわえて眺めるか、長い竿を差し出すくらいしかできなくなる。そんなことがないためにも、泳ぐ、走る、投げる、跳ぶといった基本的な人間の動作は、子供のうちに身につけていてもらいたいものだと思う。

 テクノロジーの進歩とは言われるが、プールの水を自動で止められないなんて、どこか偏った進歩だとしか言えないだろう。最近のエアコンは、人工知能を搭載することで部屋にいる人の脈拍を計測し、温度や風量まで調節するという。エアコン内部をエアコン自体が掃除するのに、部屋の住人の生活パターンを学び、外出中に掃除を済ませるという。

 確かに1年を通じて快適な空間を実現できる素晴らしいテクノロジーかもしれないが、人間はそんな環境だけで生きているわけではない。完璧に管理された空間で暮らすというのは、ほとんど宇宙ステーションの暮らしと変わらないのである。そんなテクノロジーって、日常生活でどこまで必要なんだろう。
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1 コメント

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Unknown (momoyakko)
2024-07-12 04:02:26
はじめまして
突然失礼いたします。
いつも楽しく拝見させていただいております。

本当に先生は仕事が多すぎてお気の毒です。
早朝から学校に出勤し、校門での生徒の出迎えや、校内が安全かの見回り。
ピリピリの朝の職員会議。
授業の準備に授業に授業のまとめや後始末。
授業中も休み時間も生徒への指導。
お昼も食べた気がせず午後の授業が終われば、クラブ活動の顧問という仕事。
土日も中々休めずクラブ活動。
生徒が帰宅後も遅くまで書類仕事。
そして、学校教師には残業手当はつかない。

私の県では学校教師の3割以上が、精神的症状で長期病休です。
その3割の人員不足にあてられるのは臨時教員。
正規の教員には臨時教員への指導、サポートの仕事まであります。

教員のなり手がいないのも仕方ないという思いです。

いきなり長文失礼いたしました。
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