おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

なぜベストを尽くさないのか

2021-01-05 11:40:03 | 日記

 コロナの影響で、テレビ局も新しい番組を作るのが難しいと見えて、年末年始は再放送でお茶を濁している。長いばかりでちっとも面白くないので、時々アマゾンプライムで映画や昔のドラマを見ているが、今は1日1話の割で、阿部寛と仲間由紀恵の出演している「トリック」をぼちぼち見ている。難しいテーマもなく、先が気になってしまうということもないので、寝る前にウトウトしながらぼんやり見ていることが多い。

 このドラマの中で、阿部寛演じる上田教授が口癖にしているのが、「なぜベストを尽くさないのか」という言葉だ。「ベストを尽くせ」ではないところが、僕は気に入っている。

 「ベストを尽くせ」と言われても「いえいえ、なかなかベストは尽せませんよ」と反発したくなるが、「なぜベストを尽くさない」と問われると、あらためてベストを尽くさない理由を自分の中に探さなければならない。で、振り返ってみると、ベストを尽くすのを邪魔しているものなど僕の中には全然存在していないことを突きつけられるのである。ベストを尽くさないのは、ただ単に面倒臭いというそれだけなのだ。

 というわけで、今日は初ランニングに出発した。凍えるように寒いので、家でぬくぬくしていたかったが、「なぜベストを尽くさないのか」とお経のように唱え、とりあえず30分、心臓が破裂するかもというくらい頑張って走った。

 なんたって体の中は、餅とうどんと蕎麦とおでんとビールと日本酒でタッポンタッポンだから、思うように動かない。30分走って汗だくになった後は、歩いたり走ったりしながら、1時間半ほど近所をぐるっと回って来た。

 歳を取ると、力を温存しているばかりで、全力を使い果たすことがほとんどなくなる。ベストを尽くすとは、余力を残さないということでもあるだろう。子供の頃は、どこでも寝落ちするくらい全力で生きていたんだけどなあ。

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