真冬並みでも

　真冬並みの寒気が流れ込んだとかで、場所によってはうっすらと白くなっている。ようやく雪の下から顔を出した雑草は、再び強烈な冷え込みで凍りついている。溜め池の水面も、今日は厚い氷に覆われている。

　耳も頬もちぎれそうに冷たいが、陽射しの感じは春を感じさせる。

　風に吹き飛ばされて行く雲を眺めていると、黒い影が頭上を通り過ぎた。カメラを向けると、トンビかノスリか判別はつかないが、大きな羽を広げ、上空を優雅に旋回している。地上に這い出してきた虫でも狙っているんだろうか。

　この前の大雪でなかなか地面を拝むことはできなかったが、今朝は小さなフキノトウを見つけた。まだ食べるには小さすぎたが、もう少し大きくなったら、フキノトウ味噌でも作ろうと思う。放射線の影響が心配という声を聞くが、今年は試しに少しだけ食べてみようかな。