おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

今さら聞けないこと

2020-02-05 11:43:45 | 日記

 ニュースなどでしょっちゅう耳にしているうちに、なんとなく知っているつもりになっていることは多い。例えば、株の話題の中で「公定歩合」がどうしたこうした言うことがあるが、では「公定歩合」って何ですかと尋ねられれば、まるっきり何のことだかわからない。ただ、そんなもんだと思っている。筋肉痛の薬にインドメタシン配合とあるが、インドメタシンが何か知らないのに、なんとなく効きそうな気がする。

 知らないでも生活できているので、それ以上追求することもないが、わからないまま適当に話を合わせていることは意外と多いのではないだろうか。

 暦には大安とか仏滅とか先勝とか友引とかが書いてあるものがある。日常会話でも、結婚式は何日の大安の日を予定しているとか、友引だから葬式はやらないとか、そういう話が出てくるが、本当のところは大安も友引も何のことだかわからない。なぜ大安に結婚式をあげて、友引に葬式をしないのかという理由は知らない。

 図書館から「知れば恐ろしい日本人の風習」という本を借りてきて読んでいる。そこに「大安」やら「仏滅」の説明があり、長い間生きてきて、初めてちゃんとした説明を読んだ。知ったからといって、だから何って感じだが、今までのように会話の中で確信もないまま、フワフワした状態で話を合わせなくてもいいかなとは思って、ちょっとだけ安心している。

 で、図書館の本によれば、暦には六曜というのがある。「先勝」「友引」「先負(せんぶ)」「仏滅」「大安」「赤口(しゃっこう)」だ。僕は今まで先負を「さきまけ」と適当に読んでいた。これだけでも恥をかかなくて済む。

 「友引」は勝負事で何事も引き分けになる日。古くは「共引」と書き、陰力と陽力が引きあった状態。友を引くという意味合いはないが、現代では友を連れて行くから縁起が悪いということで、葬式をしなくなった。お寺の方も、これを正すことはせず、そういう日でもなければ休みがなくなり、祭事や会議などができなくなるので、なんとなくそういうことにしているのである。

「先勝」は先んずれば勝つ、「先負」は先んずれば負けるで、午前中にやったほうが良いとか、午後のほうが良いとか、そういうことだ。「仏滅」は昔は「物滅」ですべてのものが滅する日だった。「大安」は大いに安しで、六曜中一番の吉日だ。「赤口」は陰陽道では凶日とされ、お昼までは吉だが午後は凶で、「赤」という文字の連想で出血や火災に繋がるという考えもあるという。

 六曜のように、毎日が山あり谷ありの連続だが、仏教では「日々是好日(ひびこれこうじつ)」と教えている。いろいろ気にし過ぎて生きる自由を狭めてしまわず、与えられた人生を一日も無駄にしないようにしましょう、ということだそうだ。

 

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