九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

面白い都知事選     らくせき

2014年01月15日 10時18分31秒 | Weblog

役者が出そろって、いざ開幕。

都民じゃなくても投票したい。

どこかで投票所をつくってくれないかな。

 

 

 

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「よたよたランナーの手記」(34) ぬか喜びと、実の喜びと  文科系

2014年01月14日 00時43分07秒 | 文芸作品

 どうやら前回書いた現状認識、感慨などは、半分ちょっとはぬか喜びだったようだ。こんな認識、表現までを捻りだして喜んでいたというのに、ぬか喜びとはこういうことだ。
『この春5月に73歳を迎える今の走力が5年前に戻るなどという時が来たなんて、どうして?!』
『とにかく機械が間違っていなければ、総合力が5年前に戻った。心肺機能も筋力も、この両者のマッチングも』
 前回文中にも以下のようなことが頭をかすめたが、どうやらこちらが真実のようだ。
『まるで、ランニングマシンの調子が狂っているのかと、首をかしげている』
  問題のマシンがどうも幾分前に傾いているらしい。11日にそう判明した。後半の30分をそのマシンに乗ってみて、前半よりもあまりに軽い疲労度に驚いたことから、こんなことがあった。いつもこのマシンで、僕と同じ時間帯に走っている仲良しの常連さんにきいてみた。毎日ここに通い、時速10キロほどの綺麗なフォームで走られる30ほどのスリムな女性だ。
 僕「このマシンって、コースが前にちょっと傾いてない? あんまり、調子が良すぎてね」 彼女「私もそう思う。1、2度ぐらい角度を上げると、他と同じ感じになるかな」
 ともあれこの11日はこんなことをやって機械の狂いを確認してみたつもりだ。まず最初の30分を、はじめから調子が悪いと感じられたので抑えに抑えて走った。最近珍しいほどにセーブして最高速度も8.5キロ時までで、30分の距離は4.16キロ。これでも心拍が155などと高かったのが不調の出所だったが、軽い風邪とか何かあったのかも知れない。次に問題のマシンに乗った。「好調」だったので5分過ぎにはもう「10キロ時にアップ」していた。こんなに早くからこの速度というのは09年以来初のことだったが、驚いたことにこれで30分まで走りきってしまった。結果は4.88キロ。09年以来の30分の「最長距離」である。それでいて、脈拍数は150内外。特に脈拍数のこの低さに驚いて機械の狂いを確信し、先の会話が始まったのだった。
 そこで、自分の現状認識の修正結論だが、普通の調子の時の常用速度を9.6キロ時程度と思っておこう。そして「1時間10キロも、出来るとしても理想的条件下でのことだろうし、まだまだ先の話」、そう自分に戒めて帰ってきたものだ。と言っても、以前に比べたら絶好調が続いていることには変わりはないのである。

 そんな昨日13日、前半で調子がよいと分かったのでこれを20分ほどと早めに切り上げて、後半30分を今の最高常用速度を確かめる勢いで走ってみた。もちろん、例のではなくって普通のマシンで、結果は4.9キロ。20分過ぎにはちょっと苦しかったりして、これだけ頑張ったのは再開後初めてという感じだ。ただ、5分過ぎからすぐに10キロ時にして走って、その心拍が150ちょっとだったので最後まで通すことができた。それで改めて思ったのはこんなこと。
 8日に有頂天で帰ってきたほどの激変は幻想だったにしても、09年1年間の最高記録、1時間9.34キロはすぐ抜ける。さらに1時間10キロも思っていたよりも早く届くだろう。そこで、1時間10キロで走ったのは最も最近としてはいつのことだったのかと手帳を調べてみた。その結果分かったのだが、実に07年1月21日の西春10キロマラソンを54分18秒完走からあと今日まで、こんな実績はないのである。つまりこういうことだ。そのころはもう心房細動がかなり出始めていて、練習では最高速度や走行時間はともかく、1時間を9・5キロ以上ではほとんど走っていなかったと判明した。ただ、今と違って、時速12キロとかを含む11キロ時以上にスピードを上げたことはしょっちゅうだったようだ。常用速度がかなり遅かったということだろう。また当時こんな高速が可能だったのは、心拍数を165ほどまで上げていたからだとも分かった。今は155以下、できれば150以下で走っているのである。

 ともあれ、こんな一喜一憂は楽しいことにちがいない。右手の薬指の爪を11日に欠いてしまって、本日ラス・ケルダスというギター合奏団の合宿に飛び入り参加することになっているのだが、上手く弾けそうもない。そのかわり、その練習に使おうと思っていた時間を走りに割いて、力が入った11日、13日だった。

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新聞の片隅に載ったニュースから(130)   大西五郎

2014年01月13日 18時52分58秒 | Weblog

 「基地の場所は政府が決める」石破氏、稲嶺氏けん制(14.1.13 中日新聞)

  自民党石破茂幹事長は十二日、米軍普天間飛行場の名護市への移設問題が最大の争点となる名護市長選、で再選を目指す反対派の現職稲嶺進氏をけん制した。「名護、県北部地域の発展を考える選挙だ。基地の場所は政府が決めるものだ」と鳥取県米子市で記者団に述べた。

 辺野古沿岸部の埋め立てを承認した仲井真弘多知事について「承認は県知事の専権事項だ。普天間の危険性を一日も早く除去することで、公約違反でもなんでもない」と擁護した。

 小野寺五典防衛相は「地方の選挙だ。仲井真知事から埋め立て承認をいただいたので、着実に(移設を)進めたい」と強調した。陸上自衛隊習志野演習場(千葉県船橋市など)での訓練視察後に記者団の質問に答えた。

 建設に必要となる名護市との調整に関しては「関連法令を精査し、今後とも地元と協力しながら進める」と語った。

 □□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□

 石破幹事長は、特定秘密保護法案が国会に上程され、法案に反対し廃案を求めるデモが連日国会の周りを取り巻いたことについて、昨年11月29日付けの自身のブログで「特定秘密保護法案に反対して大声で叫ぶデモはその本質においてテロ行為とかわらない」と述べ、法案に対して言論・表現の自由が問題となっているのに表現の自由を制限するような見解を発表しました。マスコミや言論人から批判を受けて12月2日には自身のブログで発言を訂正し、謝罪しました。

また、特定秘密保護法が自民党の強行採決で成立した後の12月11日に日本記者クラブで記者会見し、特定秘密保護法で指定された秘密情報をマスコミが報道することについて「国の安全が極めて危機に瀕するのであれば常識的に考えた場合、その行為は何らかの方法で抑制されることになる」と述べました。秘密情報の報道が処罰の対象となるかどうかについても「国の独立や平和、人々の生命、身体に影響を与えないとすれば罰せられるものではない」と延べ、場合によっては処罰の対象となるという認識を示しました。

この発言も報道の自由、国民の知る権利を抑制しようとするものでおかしいという批判を受け、のちに「報道した当事者は処罰の対象にならない」と訂正しましたが、これらの発言で明らかなように石破幹事長という人は強権的な考えを持っている人のようです。

「基地の場所は政府が決める」というのも、「国民はゴチャゴチャ云うな。政府が必要と思うことを実行するのだ」と宣言したもので、国の行為(基地の場所の決定)によって損害や迷惑を受ける立場の人の立場には配慮する必要はないという宣言です。政治というのはそういうことではないでしょう。安倍首相の政治手法も憲法に保障された国民の権利や福祉を守るよりも国民を統治することを重視するという国家主義的考えですが、最近では専制国家的色彩が強まっているように思えます。党の責任者、幹事長が首相の独走を抑える立場に立つべきですが、同じ方向を向いて走っているように見えるのは困ったことです。

                                      大西 五郎

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佐藤栄佐久著「知事抹殺」紹介  文科系

2014年01月12日 12時07分17秒 | 国内政治・経済・社会問題

  以下は09年に発刊されて11年のフクシマ事故後に改めて大人気になった著作を6回にわたって詳しく内容紹介した拙稿第1回目の再掲である。06年に起こった現役福島県知事逮捕という当時世を騒がせた大事件を元知事自らが探求、回顧したもので、今振り返れば原発村の威力を思い知らされるのである。なんせ「収賄金額ゼロという 収賄事件」と騒がれたのだった。
 東京都知事選挙でフクシマが今改めて最大の争点になるだろう今、知事にもこれほどのことが出来るという内容として、読者のご笑覧に供するものである。

 なお、2回目以降の拙稿の題名とエントリー日付を末尾に記しておく。これらをお読みいただくやり方は、右欄外カレンダー下の「バックナンバー(年月欄)」の「11年9月」クリックから入る。このクリックによってその上のカレンダーが11年9月分に替わるから、そこの9日なり15日なりをクリックしていただけば、その日のエントリーだけ掲載と本欄が替わるからだ。

【 佐藤栄佐久著「知事抹殺」紹介(1) 文科系 2011年09月09
 
  改めて今世の話題になっている前福島県知事のこの本を、昨日買ってきた。初版第1刷が09年9月、初版第6刷が本年5月とあって、東電(福島原発)を舞台とし今や悪名高い検察特捜が引き起こした事件の報告なのだから、話題になるのは当然の話だ。要約すれば「東電福島原発を巡る長年のやり取りに絡んだ、国策捜査」ということになるのだから。ハードカバー全340ページのうち206ページを昨夜一挙に読んでしまった。それほどに興味深い、大事な事件と読んだ。詳しい内容は、後に何回かに分けてでも是非要約したいと予告しておいて、今日はこの本の周辺事情とか、貴重な価値などを巡って、書評めいたことを書いておきたい。
  
  この本に書いてあることを周辺予備知識など何もなくてただそのまま読んだだけとしたら、この内容はにわかには信じがたい。それほどに酷い冤罪ということだから。この内容が真実ならば、僕がここでも近ごろよく使う言葉で言うと「必殺仕置き人かゴルゴ13がこの日本に存在するならば、あの検事たちへのこの恨み、命に替えても晴らして欲しい」というものだろう。佐藤栄佐久氏がそのように、血を吐く歯ぎしりをしていることは間違いない。なんせ、現職知事の周辺捜査、依願退職、即事情聴取もない逮捕と進展していった異例の大事件だったのだから。
  そして、僕はまた、ここに書いてあることは全て事実だろうと確信する。事件・容疑の概要はこういうものなのだが。
 『この頃になると、私も、特捜部がどんな事件を描いているのかが、だいたいわかってきた。
  前田建設が水谷建設を手先に使い、官製談合の謝礼として郡山三東スーツの土地取引の対価を支払ったという構図なのだ。つまり、ストーリーはこうだ。
 「木戸ダムの発注で官製談合が行われており、県側は祐二が窓口になって話をまとめた。発注権者の知事が祐二に隠れる形で、県職員に働きかけて前田建設が発注できるように便宜を図った。ダムの受注に成功した前田建設は、謝礼として、郡山三東スーツの土地を水谷建設を迂回して高く買った」』(196ページ)
  なお、郡山三東スーツとは佐藤前知事の家業の会社、祐二とは知事の弟でここの社長である。ここがつまり、「検察が描いた構図が成り立ったとしても、ご本人は一銭ももらっていない収賄事件」と語られるゆえんである。収賄罪とは、公務員でないと成立しない事件なのだから。なお、この木戸ダムというのが、東電福島原発絡みなのである。『2008年4月に竣工し、福島第2原発、広野火力発電所が使用する水の供給源の役割も担う』とあった。なお、ここの水谷建設とは三重県に本社があって、確か陸山会事件でも小沢告発の検察側証言人になっていたかと思う。
この事件は、村木厚子厚労省局長冤罪事件、陸山会(冤罪)事件をその後に体験してきた我々にとっては、既にもうこんな既視感がある。だから、これは事実だと確信するのだ。
 「検察の構図に合わせて、先ず周辺を『自白』させる」「その自白でもって強行に迫り、焦点のご本人に『検察のお見立て通りでした』と『白状』させる」「本人はたとえ濡れ衣だと分かっていても、結局『白状』せざるをえない。周辺の親しい人々がどんどん拘留され、自殺者も出るほどに迫られるのだから」。また、事件の背景が「国策捜査」であることも同じだ。村木事件、陸山会事件は民主党政権対策であったが、この知事抹殺の国策とはズバリこの二つだ。「知事・福島県による長年の原発村批判への国策」「地方分権・闘う知事たちに対する国策」。なお、東電は佐藤前知事に恨みがあると言って良い。2002年9月2日に現・前・元ら4人の社長経験者が引責辞任をさせられているのである。佐藤らが問題にした「原発検査記録改ざん事件」による引責であって、会長と、平岩外四ら2人の相談役との辞任までが含まれていた。なお、村木厚子事件に関しては当ブログ10年3月15日、28日、31日拙稿に詳しい。このエントリーは、前田検事によるフロッピー改ざんや、冤罪判明のかなり前に書いたものだ。

  「知事抹殺」の帯文章を紹介しておこう。
  表「特捜検察に失脚させられた前知事は東電・経産省の天敵だった。原発『安全神話』のウソを見抜き、驚くほど正確に悲劇を予見したのに、口を封じた国家の恐るべき『冤罪』」
  裏「『知事は日本にとってよろしくない。いずれ抹殺する』(東京地検特捜部検事)」

  今回分の最後になるが、佐藤栄佐久の公式サイト・アドレスをご紹介しておこう。
  http://eisaku-sato.jp/    】


 なお、この続きは以下の通りです。②判決と最大争点(9月10日)、③「知事は日本にとってよろしくない。いずれ抹殺する」(11日)、④原発をめぐる闘い・前哨戦(12日)、⑤原発との闘い大詰へ(13日)、⑥逮捕直前の原発攻防と「むすび」(15日)

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新聞の片隅に載ったニュースから(129)   大西五郎

2014年01月11日 19時06分10秒 | Weblog

ナチス戦犯88歳基礎 独検察仏での虐殺関与で (14.1.11 毎日新聞)

 [ベルリン篠田航一]第二次大戦中、ナチス・ドイツがフランス中部オラドゥール村で村民642人を虐殺した事件に関与したとして、ドイツ西部ドルトムントの検察当局は8日、ケルン市在住の元ナチス親衛隊員の男(88)を殺人罪で起訴した。一方で西部ハーゲンの裁判所は同日、戦時中のオランダ人虐殺に関与したとされる元ナチスの被告(92)について、証拠不十分との理由で審理を打ち切った。

 ドイツ(西独)はナチスの戦犯追及のため、1979年に謀殺(計画的殺人)に関する時効を廃止し、現在も元ナチスの戦犯を裁く審理が続く。しかし、戦後70年近くが経過し、関係者の多くが死亡または高齢化する中、戦犯追求は「時間との闘い」になりつつある。

 起訴された男は犯行当時19歳。1944年6月10日、オラドゥールで他の隊員と共謀して25人を殺害、さらに数百人の虐殺に関与したとされる。倉庫や教会に閉じ込めた住民を機関銃の一斉射撃や放火で殺害し、犠牲者の仲には200人以上の子供も含まれていた。

 戦後、オラドゥール村は独首脳の訪問を拒否してきたが、ドイツのガウク大統領は昨年9月、独首脳として初めて訪問し、オランド仏大統領と共に犠牲者を追悼した。

 戦犯情報が徐々に風化する中、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の戦犯を追跡するユダヤ系人権団体サイモン・ウィ―ゼンタール・センター(本部・米ロサンゼルス)のエフライム・ズロフ氏は昨年、ベルリンで記者会見し、「ここ数年が最後のチャンス」と情報提供を呼びかけた。同センターには100人を超す戦犯情報が寄せられ、うち80人はドイツ国内に潜伏しているという。 

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□

  ナチスによるオラドォール村の虐殺とドイツ大統領の謝罪・追悼についてはこの「新聞の片隅に載ったニュースから」の№110(13年9月2日毎日新聞)で紹介しましたが、ドイツは第二次大戦中にナチスやドイツの軍隊による犯罪を今も追及しています。

翻って日本ではどうでしょう。日本を無謀な戦争に駆り立て、多くの日本の軍民に犠牲を強い、中国や朝鮮(当時)、東南アジアの人たち(在住していたヨーロッパ人を含む)に被害を与えた戦争指導者たち(A級戦犯)が靖国神社に神として祀られています。日本の総理大臣は「侵略の定義は定まっていない」などと、戦時中の侵略行為を認めようとせず、靖国神社に参拝して中国や韓国ばかりではなく、ベトナム、インド、ロシアやEUなどからも批判を浴びています。

無宗教の国立追悼施設の創設が提起されていますが、安倍首相は「戦争で亡くなった軍人たちは『靖国で会おう』と言って亡くなっていった。戦没者の魂は靖国神社にある」と新しい施設に否定的ですが、「靖国で会おう」は思想教育として使われた言葉です。中には真剣にそう考えた人がいたかもしれませんが、国民を戦争に駆り立てるための言葉です。当時小学生だった私も、自分もやがてそうなるのだと思いこまされていました。

                                      大西 五郎

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降りて欲しい、宇都宮氏   文科系

2014年01月11日 11時42分50秒 | 国内政治・経済・社会問題

 細川氏の出馬が決まった。小泉氏との話し合いから、そうなったようだ。この上は、宇都宮氏に是非降りて欲しいと思う。切に、そう願っている。黒門町さんが言われた事だったか、彼を押す二つの政党は降りてくれとは言えないはずだから、是非個人的にそう判断して欲しいと願っている。

 原発問題は通常の損得とか、便利不便といった問題、または従来政治の離合集散要素とは性格が全く異なる課題と考える。そういう問題がせいぜい20年単位ほどのこととすれば、原発問題は50年単位をはるかに超えるほどの遠大な理念政策課題。それほどの年月を掛けて社会に積み上げられてきて、日本の人々の生活の隅々にまで浸透している細々とした既成事実の上に乗った問題でもある。こういう問題を従来型思考であーこう語るのは、ずぶの素人のやること。ここは、過去の行きがかりや怨念、発想を捨てて「この指、止まれ」とし、その指も一本にすべきだ。そんなことが出来なくてこれだけの体制一枚岩の課題に細かいいきさつをあちこち言い合い、対立させ合うような人々に、どう原発村を押し込められるかと、声を大にして主張したい。「坂本龍馬、出でよ!」と、そんな切望さえ抱く。

 小泉の過去、細川の過去など、この際はどうでも良いことだ。目前にこれだけ大きすぎる課題が生まれたときにはとにかく、人も変わる。過去の問題は全部小さなことになったと、処するべし。例え、ある人々からある人を観れば、騙されるという疑念が大きくってさえ、そうすればよい。細川の勝利によるこういう従来社会の構造的難関を押し込めたという実績、事実そのものがともかく、まず小さなものでも望みある後世への風穴となるはずだ。政治の言葉ではなく、こういう事実としての風穴が、心ある人々の政治への希望そのものを何よりも育んでいくものと考える。そういった事実を何も作れないでいて「客観情勢は・・・」などと語っているだけでは、「永遠の風待ち理論」。政治に何も作り出せない理論と言うしかない。

 とにかく関係者はよーく考えて欲しい。この問題では、自民党ですら割れているのである。内心では皆が世論にびくびくしている。当然であろう。無数の人々が先祖代々の財産を毀損されて、原発関連死をとっても大変な問題なのだから。そこに風穴一つが開いたらどうだろうか。「雪崩を打って・・・」という状況も起こりうる。こういう「事実」の流れはもう、そこまでの中心人物の思惑をさえ超えたものにもなり得るはずだ。表面に出た主人公である細川氏や小泉氏の思惑をさえ超えたものにも。

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「よたよたランナーの手記」(33) 急な伸びに、機械の故障?  文科系

2014年01月10日 01時53分29秒 | 文芸作品

 8日のジムランニングで、珍しいほどの質的変化があった。30分2回の距離が9.35キロと、6日9.2キロをさらに更新したこともさりながら、驚いたことが急にいくつか起こった。常用速度が9.8キロ時ほどと、0.2キロ時ほど伸びた。9.5キロ時でも心拍がほぼ140以下と、心肺機能が急に上がった。さらにもう一つ、この速度でも1分のピッチ数が160ほどと1割ほど下がって来て、これは手術前09年のストライドに戻っていることになる。つまり、筋力と心肺機能がその時並にとマッチして復活してきたということなのだ。心筋が強化され心臓の拍動が力強くなったとか、血液も酸素を多く吸収するようになったとか、それで筋肉も長くきちんと機能すると、間違いなくそういうことなのである。このようなことがおこったら、10キロ時でも心拍150以下という目処が立ったと言って良い。考えていたよりもずっと早く、10キロ時が常用速度になるだろう。
 まるで、ランニングマシンの調子が狂っているのかと、首をかしげている。本当にそうかも知れない。今日絶好調だった後半30分乗った機械は、ほとんど僕が使わない最新マシンで、しかも先日故障停止中だったはずのもの。でも、その前に乗ったマシンでも、10キロ時で15分は楽に走れたのだ。
 ちなみに、1時間で9.35キロとは、手帳を調べたら手術前09年1年間の最高記録、3月21日の9.34キロを抜いたことが分かった。もっともこの09年の頃は、不整脈・心房細動がしょっちゅう出るのでびくびくしながら走っていたのだ。が、とにかく機械が間違っていなければ、総合力が5年前に戻った。心肺機能も筋力も、この両者のマッチングも。だからなのだろう。最高常用速度での心拍数がこの1ッカ月ちょっとで予想を大幅に超えてどんどん下がっているせいか、終了後にも心拍はすぐに下がり、汗もすぐに退いていくと分かった。ランニング再開1年数か月で、こんな質的変化の時を迎えたのだ。この年でこれだけの変化が起こるなんて全く予想もしなかったことで、胸を高鳴らせながら帰ってきた。今後に向けて、本当に幸せな気分だ。

 強い血流をもたらす心臓拍動とか酸素吸収力とかのこんな回復は、いろんな生活変化を予想させる。愛車へのライディングが力強く、さらに気持ちよくなることは言うまでもない。遠出やファストランの時間もずい分伸ばすことが出来るし、脚を思いっきり回して攻めることができる。僕のパナソニックレーサーのギア鳴りも僕の耳を打つ風鳴りも、この脚回しに呼応するように、さらに高く、心地よく響くだろう。ギター練習に創意、根気が最近やや復活していたのも、身体中で酸素を最も多く食う脳の老化がちょっと改善されたからではないかなどと考えてみる。同じく、同人誌活動もブログ書きも、まだまだその根気を維持出来ていくにちがいない。同様に、酸素を喰らうワインも、ますます美味しく飲めるというものだ。

 この春5月に73歳を迎える僕の走力が5年前に戻るなどという時が来たなんて、どうして?! その原因などは、主治医にさえも分かるわけがない。10年の心臓カテーテル手術以降にはずっと夢にもみられなかった事態の到来。07年の西春マラソン10キロを54分18秒の復活なんてことはまー本当の夢だろうが、それとてもしかしてと、そんな気さえして来る。

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流石アベちゃん、偉いもんだ! 文科系

2014年01月09日 11時24分28秒 | 国内政治・経済・社会問題

 流石アベちゃん、偉いもんだ! 景気回復の最要点実現目指した言葉を、連日に渡って連発しているではないか。6日の年頭会見でこう叫んだ。

『今春には国民が収入増を実感する景気回復を実現。通常国会は「好循環実現国会」』(7日中日新聞一面)

 そして、7日には経団連新年祝賀会で、こんな言葉を強調された。『やっとつかんだデフレ脱却のチャンスを手放すわけにはいかない』。これは、米倉経団連会長のこんな挨拶を受けたものだ。『景気の好循環を目指すため、企業に賃上げをお願いしたい』。こういう流れに、こう呼応したのが、長谷川経団連代表幹事。『物価がプラスに転じており、賃上げを考える時期に来ている』(以上、8日中日新聞経済面)。

 さてさて、政財界上げての、「賃上げ大合唱」とは、何とヒューマンで、時宜にかない、美しくって暖かい光景ではないか! そう、これだけ賃上げが無く、臨時、派遣の低賃金労働者が増えるばかりでは、景気など良くなるわけがないのだ。そもそも、相対的貧困率がアメリカと並んで先進国最悪と酷いわけだから、内需などずっと冷え冷えで、先進国の名が長く廃ってきたのである。賃金が増えなければ結局、いくら通貨を増やしても投資先などどこにもなく、銀行に滞留してマネーゲームに使われるだけ。日本住宅バブル以降20年の歴史が、そう証明しているのである。そもそも日本の五大銀行でさえ長らく正常な投資先など持てず、国債や為替でしか儲けられなかったのである。あのギリシャ、スペイン、イタリアの国債や為替にさえ手を出してきたというほどに。中小銀行がいくら、「金を借りて下さい」「貸しましょう、貸しましょう!」と走り回っても、事態は何も変わらなかったのである。国内設備投資など全く進まなかったのであって、公共事業投資だけが増えて公的借金の山という惨状。

 「国内給料が上がる・(消費税を上げても)物が売れる・生産を刺激して国内設備投資も進む」と、「好循環」を作っていかなければ、日米はもうどうしようもないのだ。こういう、このブログでも長年言い続けられてきた方向に向かって、20年続いた日本沈没から浮かびあがるべくとうとう日本が動き出したと、これは正夢になるにちがいないのである。なんせ、政財界最高首脳一斉で、初春の大合唱なのだから。嬉しいなー!

 

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新聞の片隅に載ったニュースから(128)    大西五郎

2014年01月09日 10時16分51秒 | Weblog

普天間移設 米識者ら反対 「即時返還」沖縄を支持 (14.1.8 中日新聞夕刊)

 [ワシントン=竹内洋一]米国を中心とする海外の有識者や文化人ら二十九人が七日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を名護市辺野古に移設する計画に反対する声明を発表した。ベトナム戦争をテーマとした映画「プラトーン」などで米アカデミー賞を受賞したオリバー・ストーン監督らが名を連ね「沖縄県内の新基地建設に反対し、平和と尊厳、人権と環境保護のために闘う沖縄の人々を支持する」と表明。普天間飛行場を即時・無条件で沖縄に返還すべきだと訴えた。

 声明には、ストーン氏のほか、北アイルランド紛争の解決に尽力したノーベル平和賞受賞者のマイレッド・マグワイア氏、言語哲学者ノーム・チョムスキー氏、ピューリツアー賞を受賞した知日派の歴史学者ジョン・ダワー氏、映画監督マイケル・ムーア氏ら世界的な著名人や識者が名を連ねている。

 声明では、普天間の辺野古移設について「人間と環境を犠牲にして沖縄の軍事植民地状態を深化し、拡大させる」と批判。米軍が沖縄戦の最中に住民の土地を奪って普天間飛行場を作った経緯に触れ「終戦後(沖縄に)返還されるべきだった。返還に条件がつくことは本来的に許されない」と述べた。

 県外移設を公約して再選された沖縄県の仲井真弘多知事が昨年末、辺野古の埋め立てを承認したことは「沖縄県民に対する裏切りだ」と非難した。安倍晋三首相が「経済振興をエサ」に仲井真氏から埋め立て承認を引き出したと述べた。

 さらに、米兵による犯罪や米軍機の騒音、環境汚染によって「戦後ずっと、沖縄の人々は米国の独立宣言が糾弾する『権力の乱用や強奪』に苦しめられ続けている」と指摘。普天間の辺野古移設は「沖縄の人々の苦しみを恒久化させることにもつながる」と非難した。

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□

世界の良識から見ると、アメリカの軍事支配がいかに人権を無視した無謀なものかということが指摘されています。日本政府こそがアメリカに対してモノ言わねばならないのだということを教えてくれています。

声明の「米国の独立宣言が糾弾する『権力の乱用や強奪』に苦しめられている」という指摘は重要な視点です。日本政府はこのことをアネリカに向かって強く主張すべきです。

それなのに、日本政府のダラシナサはどうでしょう。安倍首相は普天間基地の県外移設を公約した仲井真知事に対して「札束で頬をひっぱたいて」(と沖縄の人たちは云いましたが)辺野古埋め立てを承認させました。仲井真知事も声明が言うように県民を裏切りました。

沖縄では42ある全市町村の首長が普天間基地の県外移設を要求しており、全市町村議会がオスプレイの沖縄配備反対の決議を行っています。政府はこれら沖縄県民の意思を尊重すべきです。

 

                                      大西 五郎

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もうウンザリして、「歴史を語る前提」  文科系

2014年01月08日 06時37分26秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 こんなコメント、文章をまたまた書かなければならなくなった。右の人たちにはもう、ウンザリである。ここの名称ゆえ、右の人が過去にもたびたびやって来ていつもやり合いになるのだが、最低、以下のことぐらいはわきまえていて欲しい。歴史論争をする場合の前提条件、前提知識である要件のはずだ。もちろん、以下一部はエントリー用に手直しした。

【 前提で、駄目なものはダメ (文科系)2014-01-07 15:57:01

 誰のお説頼りかと観れば、どうも小説家。それも軍事オタク・ブログの書き下しかも知れぬものを、グダグダ、長々と、文章をまとめられもせず何回も何回も。

 さて、事実か否かは調べてみないとならないにせよ、以下はそんなことをする以前に、前提条件のところで既に欠けていると言いたい。そんなものを良く真面目に語るものと、驚くばかりだ。
①歴史のある結論とか、特に戦争違法化への国際法推移などという抽象的命題って、結構実証が大変なもの。誰かの文章を歴史的事実と見る文章頼りはよくやることだが、単なる歴史「文章」、特に小説家個人の断片的なそれなんてまー歴史論という資格は先ず無いはずだ。
②例えば9条の「文章」ね。後世これを観て「21世紀への移り目に、日本は戦力不保持だったのだ。凄い!」なんて驚く奴がいたら、これは本当に馬鹿でしょう! 現に世界3位ほどの戦力を長く保持してきたのだから。法律的文章でさえがこうなのだから、個人小説家なんかに断片的事実以外の抽象的歴史解釈・結論の実証など出来るわけもないと見るのが普通。だから歴史家の文章でと注文を付けさせていただいたのに、まーなんてナイーブなお人だ。
③僕の親類にローマ史の専門家がいるが、彼なんか塩野某と聞いただけで「ダメダメ!」と、もう読みもしないよ。無視!

 僕のは一応歴史家の文章だからね。
「岩波あたりの、日本の悪口しか書いてないような本ばかり読んでいるから「客観性」というものがまるで欠如しているようだ」
 こんなふうに、歴史家の文章を抽象的に罵倒してもだめなことも分からないのかな。歴史家の文章には「この指摘事実は違う」と語るしかないのである。もちろん反証をちゃんとやってのことね。だが、歴史事実は消えてしまっているので実証が素人が思っているよりもはるかに難しいのだ。対するに、文章はあとに残るからそれを歴史事実と後世よく簡単に観てしまうのね。

 それに、こんなことを僕が語ったか? 中国のチベット抑圧が正しいとか、以下のこととか。
『李氏朝鮮とか大韓帝国とかが、「どれほど立派なもの」と考えているのか』
 また、次の文章なんかは、歴史論ならぬど素人の推論、単なる論理、と言うよりも現代から過去への願望だよね!良く真面目に語ったものだと呆れるばかりだ。
『、40年間(?)必死に抵抗を続けていた(それがファンタジー)というのなら、その40年間で日本はかなり国力を疲弊し、日清戦争とか日露戦争どころではないはずだが?(そんな話を聞いたことがない)
3、「堂々とした独立国」なら、併合される前に日本と戦争すればいい。併合されたあとでも全土の人間が立ち上がって独立戦争を起こせばいい』
「・・・・はずだ」とか、「・・すればいい」とか、歴史相手に良く言うもんだ! スパルタクス相手に「ローマ攻めは止めとけば良かった」なんて叫んだとして、なんか意味あるの?

 この手のおとぎ話は、今後付き合わないことにする。歴史学会で信用問題になるような、歴史学者の歴史論文章でお願いします。
 言っておくけど、歴史学者の文章でも、彼が小説にしたものはダメだよ! つまり、専門書ではないから無責任なのだとまず思っておいたほうが良い。もちろん、例外はあろうが。

 ととにかく、こういう前提をはっきり踏まえたコメント以外にはもう応えないから、よろしく。小説文章に頼って、歴史家文章には後世の願望や望みで否定できると考えておられるお方、改めて、よろしく。】
     

【 40年かかった朝鮮植民地化 (文科系) 2014-01-07 18:13:5

 以下は、8月4日の拙稿の一部ね。朝鮮国が偉いか否かなんて事は止めて、反論するならこういう以下の流れ全体を否定してみて下さい。一つ一つの事実もきちんと否定しつつね。お願いしますよ。

『 歴史的事実を上げておきたい。僕があげておいたのに彼が無視した1875年の江華島事件と、ここから生まれた不平等条約、日朝修好条規。1882年の壬午事件。その結末の一つに日本軍の常時駐留があるが、これは、帝国初の平時外国駐留軍ということになる。1884年の甲申事変では、反日感情が急増している。1894年の東学教徒反乱事件に際した日本の大兵力出兵。これは、日清戦争のきっかけになった事件でもある。朝鮮がきっかけで日清戦争も起こったというこの事実は、朝鮮のこの40年と後の日中戦争が結びついて何か象徴的な出来事のように僕は思う。
 こういう事実が続いていれば、「ずっと朝鮮半島を狙っていた」かどうかは別にして、上のように、僕がこう述べるのはごく自然な事のはずだ。
「明治維新直後の征韓論出兵騒動や江華島事件などなどの1870年代からおよそ40年かかって日本が朝鮮半島を併合したのも、「アジアにおける欧米列強の植民地解放のため」であるのか?」』 】

【 だめ押し (文科系) 2014-01-08 04:02:20

 この岩波新書日本近現代史10巻シリーズ中の吉田裕著「アジア・太平洋戦争」と、上の日朝40年のまとめ文章との関係だが、以下のようなものなので、よろしく。
 後者つまり上の文章は僕自身が作ったのであって、吉田氏はこんなまとめは全くやっていない。つまり、吉田氏のこの本一冊から上記40年の日朝関係歴史事実を抜き出してきて上の文章のように並べて、こういう一つの考えにまとめたのは僕である。歴史家が語る歴史的事実というのは正に事実としての比重が高くって、小説の論のようなものでは全くなく、このように使いうるものなのだと理解している。

 さらに重ねてひとこと。歴史的なある論を語るのに、先ず司馬遼太郎や吉川英治、藤沢周平などを持ってくる馬鹿はいないということだ。それを事もあろうに、戦史・軍事マニアの小説家ねー?! よろしく。】

 

 

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ザックジャパン(136) 岡崎を語り始めた頃  文科系

2014年01月07日 17時07分36秒 | スポーツ

 岡崎のことを書いてきたついでに、僕が初めて彼に目を付けたちょっと後のころのエントリーを再掲させていただきます。その頃の岡崎は、今の宇佐美や宮市らと同年齢(22歳?)。かれらにはほど遠いような鈍才でしたが、きらりと光るものがあったのです。サッカー、スポーツ記事ばかり続きますが、他の記事がないとつい出したくなってしまう。「空白日よりはマシ」という、これも一種の勤勉さと受け取っていただきたいもの。このほか、この記事の前の09年6月14日にも、彼の「代表選出の原点」とも言えるエントリーがあります。 

『 代表・岡崎慎司が成長を語る 文科系  2009年07月10日 | スポーツ
 
岡崎慎司のことは、去年からここで何回も書いてきた。代表の代表・「点取りの顔」が生まれるという予感からだった。そんな時、スポーツグラフィック・ナンバー最新号に彼へのインタビューが載った。その内容は、最近の自分が成長したと思う点を語っていて、それもかなり深いと感じた。そこを、彼の言葉として要約する形式で紹介し、いくらかのコメントをつけたい。サッカーの最新点取り術紹介というところだろう。

①「自分が動けば良いパスが来る」
 去年11月、シリアとのテストマッチで先発しましたがある反省がありました。「自分は、味方のパスに合わせて動いているだけのFWだ」と。これに対して、今年の1月ごろにこう決心したんです。「自分は止まった状態で足元にボールを受けても何もできない。自分から動き出そう」と。すると、良いパスが来るんです。だから、パサーがパスする前に「ここに欲しい」というのを示すんです。もう身振り手振りを入れながらね。
②迷いをなく動くこと
「僕はこっちに行きたいけど、パサーはなんか違うところを見てるんじゃないかな」、なんてやってると、遅れてしまい、相手より先にボールにさわれなかったりします。自分を信じて、とにかく迷いを捨てて自分から動くことにしました。
③自分の長所と、これから身につけたいプレー
去年の代表戦でも確かに、自分は運動量があったし、チャンスも作れていたと思う。今年のチリ戦では、フィジカルコンタクトでも負けていないなと感じた。(その上で、上記の変化があったということなのだ)
 僕のゴールを目指す姿勢は、相手のDFラインを下げさせると思うんです。すると、相手の、DFラインとボランチの間にスペースが生まれます。そこで僕がボールを受けられるようになって、さて何ができるかと。これが、次のステップへの課題です。

さて僕、文科系は以上の内容から、中田英寿と中山雅史の間にあったこんな会話を思いだす。多分、まだ中田が日本にいた97年頃のことだ。20歳の代表新人が、日本のエースアタッカーの1人に堂々と助言した話であって、いわゆる「体育会系」組織ではあり得ないようなエピソードとして、強烈な印象を受けた覚えがある。

英「中山さん、あんなに敵DFを背負ってちゃパスを出せませんよ。何でも良いですから、敵のいないところへ全力で走ってってください。そこにパスを出しますから」
 中山は、半信半疑ながら言われるとおりにやってみたら「すげー!」と目から鱗だったと述べている。ぎりぎり届くあたりに、厳しいパスが来たのである。ゴール枠に入りやすい絶好の場所で、かつ自由にシュートが打てるということなのだ。
ちなみにこの話が多分、全盛期の磐田を作るのに生きたはずなのである。磐田のパスサッカーはこれ以降に、点とり屋の中山の動きに合わせて組織全体が動くようになったという磐田選手の話を聞いたことがあるからだ。この時の磐田がどれだけ強かったかは次のことで分かる。02年に中山の相棒・高原がJリーグ得点王になったのだが、これ以来日本人得点王は出ていない。

なお、中田・中山のこの歴史的やりとりにも関連することだが、当時の中田にはサッカー関係者の大多数からずっと、こんな批判が集中していたことも思い出す。
 「不親切なパスばかりを出す奴」
 「アタッカーに『全速力でそこまで動け。届くはずだ』という生意気で、不遜なパスだ」
そのすぐ後には、「中田のパスこそ世界標準である」と変わっていったというおまけが付く話であった。代表での相棒トリオを形成した名波、山口や、岡田監督が中田のこのパスを高評価したからである。
 中田へのこの批判から、当時の僕は、評論家とか専門家とかが案外当てにならぬなと思ったものだった。20歳の中田が、日本サッカー関係者全体を大変革したというエピソードでもあって、非常に興味深い。』

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ザックジャパン(135) ブラジルまで楽しみな岡崎   文科系

2014年01月07日 16時06分53秒 | スポーツ

  前々回と前回それぞれ『岡崎、得点ランク4、3位も間近』、『岡崎、得点3位に迫るその訳』をここに書いた。ところで、ドイツキッカー誌でこのほど「前半戦のポジション別ランキング」が発表されて、FW部門で8位とある。これにはこんな意味があろう。8位は8位でも4位にこの上なく近い8位なのだと。というのは、実際の得点順位4位に5人がひしめいておりここまでが8人で、この5人と1得点しか違わない岡崎は実順位9位の中の最高位という順位になったということだ。

 こういう状況は、いわば当然なのである。何度も言ってきたように、岡崎は今期8得点の内7得点を、この8ゲームであげている。これは、岡崎がではなく、岡崎にパスを出すようにチーム体制が最近になって化けたということなのである。化けを評価したついでに、4位としても良いところだと僕は考えるのだけれど、流石それはリアルではないということだろう。あと1得点してあったら4位になれたこと確実の8位と言えよう。

 さて、世界順位2位の国で、岡崎が化けた。それも自国選手をあまり輸出せず、リベリー、ロッベン、レパンドフスキなど、今ヨーロッパ中のFWが集まってくる国だから、凄いことなのである。そして、彼の得点スタイルからいうと、何度も言うけどチームぐるみで化けたのであるから、彼の得点は今後もなかなか止められないはず。つまり、後半もまだまだこの順位は上がると期待できる。そして、今の調子から言ってすぐにあと2得点も難しいこととは考えられず、間もなく3位! ということは「世界の岡崎」も近い、と夢は膨らむ。ちなみにこのキッカー誌ランクでは、FWの4位までは「インターナショナルクラス」と銘打たれていた。

 ブラジル・ワールドカップでドイツFWランク3~4位などという選手が日本から生まれたら、そこに敵マークを集中させざるをえず、他のFWなどはずい分楽になる理屈だ。なんせドイツは、今のCLでイングランドとともに4チーム全てが決勝トーナメントに残っている国だし、直前のCL決勝戦を戦ったバイエルンとドルトがいる国でもある。当然、現時点の世界最強リーグと言える。こんな岡崎にマークが集中すれば、大迫、柿谷にもずい分チャンスが増えるというものだ。こうして、ワールドカップベスト8とか4とか、順位上昇可能性を賭けて、岡崎の得点に今からブラジルまで一喜一憂するという、サッカーを観る楽しみが一つ増えたね。

 10年南ア大会前に日本と戦ったゲームなどを観ても、コートジボアールは確かに実力アフリカナンバーワン。が、なんせムラがある。年寄りで、走れず、肝心なところで勝てず、常にもろいチームだ。本当に怖いのはイングランド中を震え上がらせているヤヤ・トーレだけ。日本が苦手とするブロック守備陣形タイプと言われるギリシャも、年寄りで得点力無し。急に得点を増やしていてギリシャ中の期待を集めている若手ミトログルにしても、円熟の岡崎にはまだ到底及ばないはずだ。大評判のコロンビアだが、こことも日本とも最近ゲームをやったベルギーの世界的選手たちがこう語っているというのは、既に有名な話。「日本の方が良いゲームをする」「日本のが強いのではないか」。気をつけるのは、ファルカオのカウンターだけだろう。パスの出し所を抑えればよいのだが、このチームは監督力が確かに高い。

 

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「よたよたランナーの手記」(32)今年の目標1時間で10キロ 文科系

2014年01月06日 23時35分59秒 | スポーツ

 12月27日、いつもの外コース6.5キロを久しぶりに走って、42:34。振り返ればこのコースをこんなふうに縮めてきた。11月8日48分、15日も48分、25日45:50、29日43:28。そして、この同じコースを12月になって初めてやった27日が42分34秒である。戸外コースは速度が正確には分からないから無理をせず自然に走っていてこれだけの変化が起こっているのだ。だから、11月最後の頃に、心肺機能にちょっとした質的前進が起こったのだと思う。その後に30分走2回のジムランニングで、ウオームアップ走行も入れて9キロ前後が難なく出せていることでもあるし。

 さて、31日はまた同じコースに出かけて、42:38だった。次いで、正月4日には42分34秒。これだけ3回も同じようなタイムが続くと、今はこんなふうに思わずにはいられない。ここら辺りがかなり根強い限界なのだと。これらの心拍数がおおむね140~150ほどだから、長く必要になったウオームアップ時を除いては9.5キロ時前後で走っているのだと思う。それでなのだが、10キロを1時間で走るという欲だけは出て来るから、不思議だ。こういう気負いが老いて心臓に難もある身体には最も危険であると戒めてきたので漸進あるのみだから、今年の目標に掲げてぼつぼつやっていくしかない。「今年の目標は1時間で10キロ」。これをぼつぼつと、遠くを見ながらやっていきたい。不整脈など心臓の異常も、身体のどこかを痛めるということもここのところ2か月近くなかったのだし、楽しみがおおいに増え感じだ。

 ロードレーサーの方は、さらに無理が利くようになってきた。脚を踏み込んだときに上半身も含めた力が効率よくぐっとペダルに入る感じで、手応えならぬ脚応えが違うのである。具体的には、急加速ができるようになった。ますます気持ちよくなりつつあるそういう脚ごたえを楽しむべく、1月さしあたっては中ほどに楽しい遠出をしてこようかなと目論んでいる。ランを走り込むほどにロードレーサーが気持ちよくなるとはっきりしてきたから、ランにもますます力が入る。

 (本日今、ジムから帰って、追加) 例によって30分ずつ2回で合計9.2キロ。常用速度が9.6キロ時までにはなったと感じた。10キロ時だとちょっときつく、20分続けるのがやっとだ。この常用速度を0.1キロ時程度ずつ上げていけばよいのだ。長距離走ってそうやって伸ばしていくものなのだろうが、出来ると思う。現在の心拍数で言えば、9.6キロ時は150弱、10キロ時は155ほどになり、150なら何の害もなく1時間走れると確信している。10キロ時で150以下になるように、まーゆっくりやるさ。11月初めには、8キロ時でも145になったことを思えば、難しいことではないだろう。

 

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現代世界の核心論議  文科系

2014年01月05日 18時40分35秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 昨日のエントリーへのコメント応酬をエントリーにします。これって、現代世界の核心中の核心論議だと僕は考えますから。安倍右傾化の大元もここだと、そういう仮説でもあります。


『 追加 (文科系)  2014-01-05 17:52:09
 追加の、仮説です。
 日米金融資本は、中韓に対しても通貨、株への空売りをかけ続けてきたのだと思う(中国に対してはちょっと複雑なやり方になるだろうが)。空売りって、相手の株や通貨の値下がりを人為的に作って大儲けすることだ。下がる方は、堪ったものではない。株の下落は会社の金をむしられて、その盛衰に関わるし、通貨の下落は国家の金をむしられて、経済計画を一時的にむちゃくちゃにされる。無数の解雇とか、減給、合理化などに繋がったり、下落に抵抗して大欠損を出した人の自殺さえ招きかねないことでもある。こんなことが現在の世界では日常的に行われているのだから、本当に生き馬の目を抜くこの世である。
 かといって、やられた方は、やられたと正直に言えはしないし、そもそもやった方が誰かも、分かりにくいのだろう。そんな仕組みばかりが存在するはずだ。さて、ごく少数の先進国以外は、誰に文句を言ったらよいのか。自分らの「失態」も白日の下にはさらせないのだし。
 というように、この世は地獄になっているのだと思う。「多分日米のあのファンド、銀行だ」と思っていても確証があるかどうか。こうなると、相手国に抽象的すぎる別の文句を付けるしかない。
 日中・日韓関係の荒れには、このようなことも絡んでいると確信するものだ。先進大国以外は、一体どう生きていったらよい世の中なのだろう。
 丁度、第一次世界大戦前の戦争(自由)の世の中と一緒だと思う。というよりも、以上が現代世界の大国が小国に勝手に仕掛ける戦争なのだろう。安倍内閣が居丈高になりつつ、戦争覚悟の右傾化を図るわけである。この世が地獄になりつつある。なかなか目に見えない地獄だ。

中国 (1970)  2014-01-05 18:08:06
アメリカの大手化粧品会社レブロンが撤退を決めた。結構あちこちが撤退をしているよね。
その理由は危ないから、危ないしその割りに儲からないということなんだが。
色んな事をみると中国の賞味期限がそろそろ切れているように思える。
しかし、アメリカやEU等では積極的に金をばら蒔いてロビー活動に力を入れているが。
又、日本にしても、韓国、中国、アメリカ、EU、アフリカ、中東、どの国にしても力の源泉は結局金だよ。最近つくづくそう思う。
力は金。
それがあれば意味不明な自信に繋がり傲慢になる。貧乏な時分の中国は何かにつけて日本に突っ掛かってくる事は無かったよ(笑)。
韓国も同じ。
日本は今までアメリカやEUから見ると都合のいい財布だったと思うし、極め細やかに顔色を伺っていたから、安倍ちゃんの路線は面倒くさいかもしれないが、それは別に右翼化して面倒くさいのとは違う。日本の経済落ちたよね、色々面倒くさい事やる前に金稼げよと。
そんな感じしかしない。
つまり、右翼化するから左翼化するからどうのこうのではなく金稼いでおけば大抵の面倒くさい事からは逃げられるから、アベノミクスもっと頑張ってくれよと(笑)。

金融規制 (文科系)  2014-01-05 18:24:20
 通貨や株への空売り、レバレッジの付いたそれは、絶対に規制しなければならない。人の命がかかったようなものを自由に操作できるのは、非人間的この上ない仕組み、社会と断言したい。第一次大戦後に戦争違法化が進んだように、これも必ず実現すると確信している。一刻も早く実現させたいと思うだけだ。さもなければこの世は地獄だからである。
 第一次大戦が兵器の発達で総力戦になって、これを「規制」しなければこの世が地獄になると人々が振る舞って戦争違法化が実現したように。
 1970さんの何気ないこの物言いは、僕には嫌悪感しかない。悪魔の言葉のように聞こえる。
『力は金。それがあれば意味不明な自信に繋がり傲慢になる』
『色々面倒くさい事やる前に金稼げよと。そんな感じしかしない。』

確認 (文科系)  2014-01-05 18:34:30
 日米がこういう阿漕なことをやって居るから、軍事力増強で「防衛」しなければならないのね。世界中から恨みを買うということ。安倍路線ってそういうことだというのが、上のエントリーの主旨である。
 1970さんは、こういう社会が好きなのだ? あるいは、これが現実、それに乗っていくだけとか?』

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右傾化に憂うつな新年   文科系

2014年01月04日 11時31分19秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 本日の中日新聞9面全面を使ったこんな記事があった。「平和憲法岐路の年」と。その「岐路」の諸側面が5つ、詳しく解説、予測してある。解釈改憲、武器輸出三原則、ガイドライン、積極的平和主義、集団的自衛権だ。
 ところで、安倍首相はどうしてここまで激しく右傾化を進めるのだろう。その背景、動機を考えてみるとなおさら、憂うつで仕方ない。今までここに書いて来た日米の国際政治経済像を総動員してみると、右傾化を根底の所で促進するこんな要素が浮かびあがってくる。

 世界に対する日米は今や、実業以上にマネーで生きている。このスタイルは極めて鮮明である。先進国株式高が続いているが、これは世界の金を集めているからだ。その分、物輸出に強いブリクス諸国などの株価下落がこの1年続いてきた。インドネシア、ブラジルでこの下落は特に激しく、中国も株価は下がっている。中国元の対ドル上昇は、常に理解の難しいところだ。
 さて、こういう株価もさりながら、物経済に強いと言われたブリックス諸国の通貨が、実は意外に深刻なのである。対円レートでこの1年ほどの通貨推移を調べてみると、世界的には円安のはずなのに意外に円安になっていないのが、中国だけを除いたこのような国々だ。この1年ほど意外に円安に振れていない国は、ブラジル、ロシア、インド、インドネシア、南ア、トルコなどだ。人為的にかつ大幅に安くされたはずの円に対してほとんど上がっていない通貨は、非常に安くなっていると見て良い。物の輸出に強かったはずの国々が軒並み通貨が高くないと言えるのではないか。

 株価もそうだが、20世紀末から通貨危機が騒がれ続けてきたように、大きくない国の通貨などどうとでもなる時代なのだと思う。日米の金融大資本がいくつか相談し合えば、容易いことだろう。しかも、秘密のうちに、空売りを筆頭としていろんなやり方で。こうして、弱肉強食世界はさらに進んでいく。丁度、日米2大国が相対的貧困率が世界先進国で珍しいほどに高い超格差社会であるように、物作り国はどんどん国際的金融搾取にさらされているのだ。空売りなども含んだ通貨危機や株の下落によって食うや食わずの国、人々が生み出されるのだから、今後当面の世界がきな臭くならないわけがないのである。
 安倍首相の姿勢というのはこうして言われてきたように、日本が従来のアメリカと同様の世界憲兵になる方向なのだ。アメリカに「(超格差・弱肉強食の)世界の利益だけ取るんじゃない!」と叱られ続けてのことだろう。TPPも結局、そういうことなのだと思う。
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