紅白の司会者に拍手 ネット虫
★オーマイニュースで及川健二氏が下記ような記事を載せていた。
私も紅白のマンネリには嫌気がさしていたのだが、今回の「中村中さん」の起用ではNHKに拍手を送った一人であった。
そしてその舞台裏を知って、司会者の中居君の見識と根性に敬服し改めて拍手を送りたい。
「ブログに記された紅白の舞台裏」
私は昨年の紅白歌合戦をすべて見たが、最も丁寧に紹介されたのが中村さんで、彼女の歌や歌う前のやりとりは実に感動的だった。性同一性障害についてちゃんとした説明を入れるとは、NHKも性的少数者への配慮がとても行き届いていると思った。
だが、実をいうと、この感動的なシーンはカットされる寸前だったことが関係者の証言で明らかになった。脳科学者で紅白審査委員を務めた茂木健一郎さんが自身のブログ(1月1日付)にて、紅白関係者の証言として舞台裏を明かしている。
茂木さんが記した、現場で制作にかかわった人の証言によると、あの時、紅白は予定より2分半、進行が遅れていたという。そこで、現場スタッフは中村さんの紹介をカットするように指示を出した。しかし、中居さんの態度は毅然としたものだった。首を何度も横に振って、要求を拒否したという。
「どんなに時間が押していても、中村さんのエピソードだけはきちんと話さないといけない、そんな風に中居クンが判断したんでしょう」
中居さんの心境を、この現場で制作にかかわる人はこう振り返っている。そして、
「中居クンの判断は正しかったと思います。あれが、今回の紅白で、一番しびれた瞬間でした」
と茂木さんに語っている。
コトの真相を知り、中居さんの英断に拍手を私は送りたくなった。
中村さんの紹介は何があっても削ってはならない……という判断は見識あるものだ。紅白のおかげで、性同一性障害に関する理解は深まったことだろう。
■関連リンク
中居クンの判断 (茂木健一郎 クオリア日記)